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ネコミミ娘に転生したので楽しく気ままに生きたい  作者: 星川 咲季
■第6章 続・それぞれ思ってること編(9歳)
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第116話 アイリーンは魔道具を作りたい

いつもご愛読ありがとうございます。

いつの間にか総合PVが300,000を超えてました!

そして月間PVが50,000を超えました!

ネコミミ娘のほのぼの日常物だけど、こんなに読んでいただけたと思うととっても嬉しいですヽ(´▽`)ノ


 魔術の詠唱は、意味が分かる言葉なら標準語でなくとも発動することはわかった。

 あとは数式で発動するかということだけど、実際にアタシが想像してるのはプログラミング言語なのよね。

 さすがに数式に火や水といった属性を表す記号なんてないし。


 前世では趣味で描いた絵を公開するためにホームページを作ったことがあるんだけど、その時にプログラミング言語ってものを知ったのよね。この経験が役立ちそうだわ。

 もっともスクリプトのほとんどはコピペだったから、プログラミング言語の使い方や概念程度しか理解してないけど、今はそれで十分なはずよ。


 というわけで、次のお茶会までにアタシが検証することにしたわ。

 で、ウチに帰ってきたあとに早速試してみたのよね。

 もちろん情報の秘匿については、お父様には公爵様と話し合うように伝えといたわ。面倒事の丸投げ万歳。


 ますは発動する魔道具のサンプル作り。

 普通の木の板に火種(イグニッション)の詠唱を彫刻刀で刻み込む。

 もちろん、単に文章を刻むだけではダメであり、円の内側に詠唱を刻み込む。うん、パッと見は魔法陣。

 その円から一本の線を板の隅まで引く。

 そして金属ふにゃふにゃ魔術のメタフトで鉄を柔らかくし、魔法で鉄を整形して刻み込んだ溝に埋めていく。

 できた。


 文字を刻み込む作業は大変だけど、そのあとの作業はメタフトと魔法が使えるアタシにかかれば超簡単かつ時間もかからない。

 フランじゃないけど、んふふん、ってどや顔したくなるわ。


 早速板の端を持って魔力を流すと鉄の部分がうっすらと光り、円の中心でライターのような火種が点いた。

 やった!

 成功よ!

 分かってたけど嬉しいものね!


 金属の素材は鉄なので、何回か魔術を発動するとボロボロになって使い物にならなくなった。まあこんなもんよね。

 既存の製法に問題ないことが確認できたわ。



 そしていよいよプログラムを組んでみる。

 といっても当然魔術専用のプログラミング言語なんてものはないので、普通に共通語の単語を数式で繋ぐだけ。

 プログラムと言えるか怪しい微妙なものだけど、まあそんなことはどうでもいいのよ。




 そして結果は……




 キター!


 予想通り発動した!

 やっぱり意味が通じれば何でもいいんだわ!

 これでエリーとフランにいい知らせができるわ!


 アタシはウキウキして結果をまとめていった。





 次のお茶会。



 「ごきげんようですわ」


 「おはようっ」


 「ごきげんよう。早速だけど、検証結果の発表よ!」


 アタシはいつものバッグから検証用に作った魔道具と結果一覧を取り出してテーブルの上に並べてく。


 「その様子だと、うまくいったようですわね」


 「ええ、バッチリよ」


 「わあ! やったね!」


 うふふ、アタシたちだけの魔道具作りができると思うと、によによが止まらない。自分でも分かるくらいだわ。


 「さあ、これがアタシの成果よ!」


 「「おおー!」」


 プログラムで組んだ火種(イグニッション)の魔道具を使うとライターのような火が点る。


 それだけじゃなく、プログラム内容を変更しても魔道具による魔術は問題なく発動したり、魔術の名前かつトリガーでもある火種(イグニッション)の文言を変えても魔道具であれば普通に発動することを報告する。

 二人の歓声が止まらない。

 天才二人に自慢できる特技があるってすごく嬉しいわ。



 アタシの前世はオタクなので奇異な目で見られ慣れてるけど、オタク文化が浸透してたおかげで肩身の狭い思いはそれほど無かったわ。

 でも、中世ヨーロッパっぽい時代のこの世界ではそもそもオタク文化なんてあるはずもなく、アタシは変わり者令嬢として通ってる。

 オタクをやめるつもりはないし、むしろオタク文化を作り上げる気満々なので、「変わり者? それがどうしたのかしら?」くらいの感覚なのよね。


 それが今では5歳の時点でアタシを理解してくれる親友二人に恵まれるとか、ホント、アタシは幸せ者。

 しかも一部とは言え前世の記憶というチートのおかげだけど、オタクのアタシが天才二人に並んでいられることがとても誇らしいわ。

 前世の記憶持ち自体がチートなのは間違いないけど、前世とは言えアタシの経験なんだから別にいいのよ。それを含めて今のアタシなんだし。



 まあアタシのことはいいわ。

 今は魔道具よ、魔道具。



 「すごいね、魔法陣に魔力を流すと魔術が発動するって不思議だね」


 「ええ、そうですわね。アイリ、この魔道具はこの一覧に書いてある数式? 文章? これを書き込んでいますの?」


 「ええそうよ」


 「この式の書き方を(わたくし)に教えてくださらない?」


 「あ、私も聞いておきたい」


 「もちろんいいわよ」


 アタシは二人に考え方をレクチャーしていった。

 途中、フランは「x = x +1は数式としておかしくない? どゆこと?」と首をかしげていたのがとにかく可愛かったけど、それはプログラム独自の表現なのよね。その辺りもちゃんと説明したわ。

 っていうか、彼女の愛くるしさで見落としそうになったけど、9歳児のフランがなんで何事もなく変数を理解できてるのよ。


 一覧に書いたプログラミング言語っぽくした詠唱を例に、その日は丸一日説明していった。

 二人ともたった一日で概念と考え方をほぼ理解したみたい。すごすぎる。

 この世界の人はみんなすごい頭が良いのかと一瞬思ったけど、周りを見るとそうでもないし、やっぱりエリーとフランの二人が特別なのよね。




 その後、アタシたちは初の共同魔道具開発をすることにしたわ。

 作るものはドライヤー!


 簡単に作れそうな便利グッズの定番じゃないかしら。


 アタシ自慢のピンクのふわふわヘアーは結構長いので乾かすのがすっごい大変。ずっと欲しいと思ってたのよね。

 エリーも欲しがったのは言うまでもないわ。

 ちなみにフランは魔法で温風を出して乾かしてるとか。

 何気に火と風の2属性を同時に、しかもバランスよくこなすとかさすがネコミミ魔法少女と言わざるを得ないわね。いつかは魔法少女コスさせたい。っていうかさせる。エリーと企画しないと。



 魔道具作りは、まずはアタシがデザインして使い方を二人に説明し、それに合わせてエリーには詠唱のプログラムを書いてもらう。

 その間にアタシ監修のもとフランには魔法で部品の切り出しと加工をしてもらう。

 そして最後にエリーの書いたプログラム通りにフランが魔法で溝を掘り、アタシがその溝に沿って金属を埋め込む。


 ちなみにプログラムは単純だけど、普通はバグがあって当たり前だし、発動する魔術の調整が必要なので魔法陣の部分を着脱しやすいようにしてあるわ。

 将来的には魔法陣は関数ごとにプレートに分け、組み合わせで利用できるようにする予定よ。

 そんなこんなで筒に取っ手をつけた非常に単純な構造もあって、初めての作業にもかかわらずわずか数時間で完成。フランの魔法ごり押しで作業時間をかなり短縮できたのが大きいわ。


 「それじゃあ、起動するわね」


 使い方は簡単。

 取っ手の一部に魔力を流すだけ。

 筒の中にある金属を温めつつ風を流す仕組みで温度や風の強弱も無い。


 「やったね! 成功だね!」


 「おーーほっほっほ! やりましたわね! 完成しましたわー!」


 フランもエリーも喜んでくれた。


 「ありがとう! 二人のお陰で無事に完成したわ! さあて、これからはどんどん作っていくわよー!」


 「おおー!」「ですわー!」




 動作確認は済んだし、後で鉄をミスリルに入れ替えないと。

 栄えある魔道具1号だから、完動品として残しておかなきゃね!



 今日も三人でわいわいと、楽しい一日をすごした。

 この二人がいれば、アタシの人生に退屈はきっとこない。そう思える。

 これからもこの二人と一緒に並んでいたいわ。





次回更新は6/6(水) 17:00の予定です。

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