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ネコミミ娘に転生したので楽しく気ままに生きたい  作者: 星川 咲季
■第5章 冒険者活動と日常編(8歳)
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第104話 ミィさんが先生になった


 翌日、お父さんの冒険者の授業が再開だ。


 「おはよう、今日もいい天気だな」


 挨拶するお父さんの横にはなぜかミィさんがいた。

 ミィさんは冒険者ギルドの資料室の司書だ。


 「おはようございます。いいお天気ですわね」


 「おはようございます。先生、今日もよろしくお願いします」


 「お父さん、ミィさん、おはよう」


 ミィさんは前髪ぱっつん、左右におさげの紫色の髪、紫色の瞳、相変わらず眠そうな目付き、数年たった今でも背が全く延びてなく小学生か中学生か分からない位の見た目が特徴的だ。


 「今日の座学からは薬草類やその他もろもろについて勉強するが、俺より詳しい人に来てもらった。紹介する。冒険者ギルドの資料室の司書ミスティだ」


 「……おはよう……私はミスティ……よろしく……」


 ……


 …………


 「え? それだけ!?」


 だよね。アイリが驚くのも分かる。

 そうなるよね。

 ここは私がミィさんの素敵なところをアピールだ!


 「えっとね、ミィさんは冒険者ギルドで仲良くしてもらってる友達だよ。ちょっと無口なんだけど、教えるのは上手だし、すごく物知りなんだよ。それにね、私に文字を教えてくれたのはミィさんなんだ。だから私の先生でもあるんだよ! とっても可愛い人だから、二人ともきっと好きになるよ!」


 んふふん、どうよ。


 「……フラン、ありがとう……」


 これまたいつも通り反応が薄いけど、慣れると感情は案外分かる。ほんのり赤くなってるし、こう、ちょっとした雰囲気でね。


 「……私は話すの苦手……。エリザベス様、アイリーン様、よろしく……」


 ちょっと人見知りっぽいところがあるけど、なんか話すときの一生懸命っぽいところが可愛いんだよね。


 「ミィさん、お仕事は大丈夫なの?」


 「……問題ない……ギルマス(トロイメライ)には許可はもらった……代理もいる……」


 「ミスティは話すことが苦手だから基本は俺が進め、細かいところはミスティに補ってもらう形式とする。ここまででなにか質問はあるか?」


 そっか、ミィさん無口だから授業形式だと大変だもんね。


 「はいはーい! ケイン先生みたいにミスティ先生も冒険者だったりするの? アタシたちからそんなに差があるようには見えないわ」


 おっと、気になっちゃうよね。やっぱり気になっちゃうよね!

 実は私もミィさんの年齢って知らないんだよね。

 前から見た目が全く変わらないあたり、もしかしたら成長期終わってて、でも本人は気にしてるかもしれないから……と聞くに聞けなかったのでいい機会だ。


 「……冒険者……」


 「ちなみに彼女はミスリル(Cランク)だぞ」


 「すっご!」


 「まあ、すごいですわ」


 ミィさん何気に超すごかった。

 お母さんと同じランクだったのね。


 「……年齢は……想像にお任せする……でも、私は成人済み……」


 「合法ロリきたー!」


 アイリがカバっと椅子から立ち上がってガッツポーズを決める。


 「あ、な、なんでもないわ……。ミスティ先生、ありがとう」


 ミィさんの目付きは受付嬢のサラさんを見るのと同じようなジト目だ。仕方ないね。


 「さあ、それじゃぼちぼち始めるぞ」


 お父さんとミィさんの授業が始まった。

 お父さんの説明は分かりやすく、時々ミィさんのアドバイスも入る。


 お父さんの持ってきた教材、実はミィさんの手作りらしい。

 しかも、今後のギルドが発行する教科書にもする予定もあるんだとか。


 座学は続く。


 「薬草といっても種類はたくさんある。切り傷や火傷などの外傷に効くもの、解熱や鎮痛、解毒などの体内に効果のあるものがある。それだけでなく、暗闇や麻痺、石化などのステータス異常に効果のあるものもあるぞ」


 薬草が怪我や薬に効くのは分かるよ。

 でも暗闇や麻痺、石化とかいうステータス異常ってなによ。ゲームじゃあるまいし。


 「お父さん、最後のステータス異常ってなんなの?」


 「あー、普通とは違う状態のことだな」


 「いや、そうなんだけどさ、例えば麻痺って腕を枕にしてお昼寝したときに腕が痺れたりするときがあるけど、それとは違うの?」


 麻痺はまだ分かる。

 でも暗闇って辺りが暗くなるの? それとももしかして失明?

 それに石化って化石じゃないんだから生物が石になるわけない……よね?

 想像するだけでめっちゃ怖い。どんなのか全然分かんない。


 「……違う……魔術や魔法などによる現象……一時的にそうなる……」


 出た、魔術や魔法とかいう不思議パワー。


 「石化の魔法を使う有名どころとしては、コカトリスやバジリスクがいるな」


 あ、やっぱりいるのね。


 「ステータス異常は薬草以外でも治りますの?」


 「大抵のものは放っておけばちゃんと治るぞ。時間かかるけどな」


 「石化とか明らかにヤバそうなものでも元に戻るのよね? 後遺症とか洒落にならないわよ」


 「……石化された部分が破壊されなければ問題ない……」


 「そ、そうなんだ。でも、自然に治るっていってもステータス異常って怖いんだね」


 「そうだな。ステータス異常の大半は行動に制限のかかるものだから、場合によっては一気に状況がひっくり返るな」


 聞けば聞くほどファンタジーだった。

 何だかよく分かんないけど、ステータス異常は魔術や魔法によって起きるらしい。

 変なこと起きたら、もう全部魔術や魔法のせいってことでいいんじゃないかな。


 不思議パワー溢れるファンタジーな世界がホントにすごい。ホントに面白い。

 私の想像を越えたことが世界には溢れている。

 外壁の外が危険だと分かっていても、旅行したくなる。

 私の夢が膨らんでいく。


 こうして私たちはお父さんとミィさんから薬草だけではなく様々なことについて色々教わっていった。






次回更新は4/25(水) 17:00の予定です。

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