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短編集

ただ儚く散る運命の恋は。

作者: 桐生桜嘉

恋をした。


久しぶりの恋だ。


でも儚いモノだった。


叶わない、叶ってはいけないことは、わかってる。



でも、叶うことを、望んでしまうんだ。



私のこの想いは、叶わない。



なぜなら――恋人を愛する彼を、……親友であったはずの彼を、好きになってしまったのだから。


その恋人も私にとって、友人の1人だ。




彼らの幸せを望む一方で、その幸せな姿に心が締め付けられるように痛んだ。


彼との時間は、切なくて、儚くて、……でも綺麗で幸せな瞬間。



私はきっと、一途に恋人を愛す彼に恋をしたのだろう。


そう、だから――……


それはきっと本当のこと。

その気持ちが私に向いたらと望んでしまう自分を殺して。


幸せそうに話し、華やかな笑顔を見せる彼に。


私はただ、幸せになってもらいたくて。



好きな人の恋人関係を、サポートすることにした。



それは恋を自覚する前からの、親友であった頃から続けていたことだから。


それをやめるつもりはない。



それが、彼の幸せに繋がるなら――――。




せめて。


せめて、2番でいさせてください。



貴方にとっての2番に。


1番は彼女なのはわかってる。


だからせめて、私を2番にしてください。



それなら私は、友人の中の1番になれるから。



欲張りだけど、許してください。


どうかそれだけは、叶うことを願います。



――好きです。だから……幸せになってください。





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