ただ儚く散る運命の恋は。
恋をした。
久しぶりの恋だ。
でも儚いモノだった。
叶わない、叶ってはいけないことは、わかってる。
でも、叶うことを、望んでしまうんだ。
私のこの想いは、叶わない。
なぜなら――恋人を愛する彼を、……親友であったはずの彼を、好きになってしまったのだから。
その恋人も私にとって、友人の1人だ。
彼らの幸せを望む一方で、その幸せな姿に心が締め付けられるように痛んだ。
彼との時間は、切なくて、儚くて、……でも綺麗で幸せな瞬間。
私はきっと、一途に恋人を愛す彼に恋をしたのだろう。
そう、だから――……
それはきっと本当のこと。
その気持ちが私に向いたらと望んでしまう自分を殺して。
幸せそうに話し、華やかな笑顔を見せる彼に。
私はただ、幸せになってもらいたくて。
好きな人の恋人関係を、サポートすることにした。
それは恋を自覚する前からの、親友であった頃から続けていたことだから。
それをやめるつもりはない。
それが、彼の幸せに繋がるなら――――。
せめて。
せめて、2番でいさせてください。
貴方にとっての2番に。
1番は彼女なのはわかってる。
だからせめて、私を2番にしてください。
それなら私は、友人の中の1番になれるから。
欲張りだけど、許してください。
どうかそれだけは、叶うことを願います。
――好きです。だから……幸せになってください。