悪役令嬢になった私

私はある日目覚めたら、悪役令嬢になっていた！
原作では、やがて王子を殺そうとして投獄され、哀れに散る運命の女。そんなの、まっぴらごめんだ。私は絶対に死にたくない。

必死に原作の行動を避けようとするが、身体も口も勝手に動き、私を「悪役令嬢」として振る舞わせる。使用人を叱責し、ヒロインを虐め、王子に執着する。やめたいのに、やめられない。

私は生き延びるため、舞台の裏で策略を巡らせ、物語を少しずつ歪めていく。

果たして、私はこの世界で本当に自由を手に入れられるのか…？



（※この物語はバッドエンド確定です。主人公は幸せになれません。）