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デバッファー武闘家  作者: deuterium
火ノ鳥はそこに
2/2

オフ会ってゲーム内で会えばよくね?

 オフ会、それはネットで友人ができたらやってみたいことランキングのトップ辺りに位置するもの、それはやりたいやりたいと言っていても実のところ実際にやる人は少ないもの、それはなんかやってみたら思ってたより楽しいものではなく冷めた感じになりそうで怖いもの...という印象だ。


「オフ会か、正直あんまり気乗りはしないんだけどな」


 しかもVRシステムが発展した現代ではゲーム内で実際に会ったような体験ができる、尚且つリアルと違って移動代などがかからないため「じゃあもうオフ会とか意味ないじゃん、ゲーム内で会えばよくね?しかもゲーム内なら周回もついでにできるじゃんよっしゃ」という結論にゲーマー達は辿り着いてしまった。


「というかそもそもまさかこの時代にオフ会なんてあるとはな」


 クランリーダーから世界に完全に入れなくなる少し前に提案されたお疲れ様会、てっきりゲームの世界でやるのかと思っていたがまさかリアルの方でだとは思いもしなかった、まあ長期休み中だから行こうと思えばいつでも行けはするのだがリアルで会うのは正直なぁ、それに四日後に三日間のオフ会とは張り切りすぎ...というかあまりにも急すぎやしないか?


「参加するかどうするか」


 そんなこんなで少しばかりするかどうか思考を巡らせているとピコンとスマホから通知がなった、どうやら確認すると心が無いやつこと()()()()()からの連絡のようだ。


『今時間ある?できれば通話で』


『あるけどどうした?』


 どうかしたのだろうか、正直ゲームがサ終してまだ数分しか経っていないのだから疲労も溜まってるし余韻もあるし少し休憩しても...という気持ちもあるがもしかしたら重要な話かもしれないしとりあえず出るか。


「もしもし?」


『もしもし、あのー…あぁっと……ぇえっとぉ……』


 久しぶりにコイツが言葉に詰まっているところを見た、いつもはおしゃべりでもっと明るいはずなのにどうしたのだろうか、まさか相当重い話なのか?


「別にこの後も特に用事はないしゆっくり喋ればいいさ、なんでも話してくれ」


『ありがとう……じゃあ話すね……』


 通話越しなのに向こうから緊張感が伝わってくる、コイツがどれだけ重い悩みを抱えているのかは知らないがこれ程まで勇気を出してくれたんだ、こっちも誠心誠意聞いてやらないとな。


『よかった一緒に……オフ会…行かない……?』


「は?」


 今なんて?オフ会?心して聞こうと耳を傾けていたうえにあたりは無音だったんだ、聞き間違いは万に一つもないはず、だが通話の向こうから聞こえたのは息を飲むような重い話ではなくただの遊びの誘いだったんだが。


「まあ別にいいけど、なんでだ?」


『なにその態度』


 大体お前のせいだよ、と言いそうになったがそういえば向こうは別に何の話かも言っていなかったしこっちが勝手に重い話だろうと解釈していただけだったことを思い出した、だとしてもあの様子はそう捉えられてもおかしくないだろうし向こうにも悪い所はあると思うんだが。


『まあいいわ、それでなんでかだっけ?』


「そうそう、あんなにやばそうな雰囲気だしてたからさ」


『実は間違って行くに投票したんだよね、まだ未定だったんだけど』


 理由ってそれだけかよ、それにあれは全然押し間違える要素がない、選択肢はただYes/Noの二択で分かれてただけで特段ややこしいことは無かった、というかそうなったら一つ疑問が出てきた。


「取り消しとかできなかったのか?」


『多分できるんじゃないかな?でもその辺りからしばらく用事なくて暇だったし別に断る必要もなかった』


 なるほど、確かに断る理由がないなら別に取り消さないか、まあ俺もリアルで会うのに若干の抵抗感があるってだけで用事もなければ積読してるゲームも無い、ならばわざわざ誘ってくれたのに断る理由もないか、Yesに入れておこう。


「そうか、とりあえずYesは押しておいたから、それじゃ」


『はいはーい、それじゃ』


 プツンと通話が切れる音がする、さて、三日も泊まるには着替えも遊び道具も無いし買い物にでも行くかな、幸い金なら前に出たゲームの大会の余りが少しある、服や遊び道具を買うくらいなら問題ないはずだ。

話の進みが遅い...設定盛り過ぎて本編始まるまでもうちょっと掛かりそうですね

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