第三十章9 【アンサー・クリエイト/贄喰威(にくい)4】9/4名目の下手人【レベル4】(【女?/あたくし】)02
【スヴェル・ムォノ】の身体から出て来た【下手人】の女は、
『よく、わかりましたね、あたくしがこのバカの中に隠れているッてことを・・・』
と言った。
【芳一】は、
「そのバカが人を食っていた時、余り噛んで無かったからな。
きっと身体の中でまたかみ砕くか胃液で溶かすかと思っていた。
そこから中に何か居るって結論になった。
それだけの話だ。
てめぇも人を喰っていたと言う点じゃ同罪だ。
てめぇの事も許さねぇよ」
と言った。
【下手人】の女は、
『あら、そ・・・
じゃあ、とりあえず、名前を名乗っておこうかしら?
あたくしの名前は、【ニククラゥ】と申します。
以後、お見知りおきを』
と不敵に名乗った。
【ニククラゥ】が持っている、【禁断奇跡設計図/フォービドゥン・ミラクル・レシピ)】はレベル4の【ファイル】で【新動塊】/【虚塊】を同時に5体まで出すことが出来る。
最初に戦ったレベル1の【ファイル】とは正にレベルが違うのだ。
【芳一】は、
「捕縛されて裁判を受けるか?ここで殲滅されるか?
どちらかを選べ」
と言った。
【ニククラゥ】は、
『それは無理って話ですよね?
だって、あたくしが勝つ選択肢が無いもの。
だからあたくしは、先手を打たせていただきました。
この地は既に、あたくしの呼び出した、5体の【新動塊】/【虚塊】の腹の中。
貴方達の兵力、5つに分断させていただきますわ。
さぁ、可愛い我が創作異能ロボット、
【触覚甘味】、
【嗅覚酸味】、
【視覚塩味】、
【聴覚苦味】、
【味覚旨味】、
それぞれの世界に引き込んで始末なさい』
と言った。
【触覚甘味】、
【嗅覚酸味】、
【視覚塩味】、
【聴覚苦味】、
【味覚旨味】、
と言うのは恐らく、【新動塊】/【虚塊】の名前だろう。
【芳一】達が来ると解って先手を打って契約して罠を張って待っていたのだ。
【芳一】達が足を踏み入れた位置は、既に、5体のつり出す、【反話】の作り出す世界。




