第三十章22 【アンサー・クリエイト/贄喰威(にくい)4】22/5名目の下手人【レベル5】(【男?/私】)01
【10番】は次の【下手人】の容疑者の場所にたどり着いた。
【10番】は、
『貴方が【第25覇王/トゥエンティーフィフス・オーバーロード】を殺害した【下手人】よ。
【贄喰威】の序列2位、【全界斬りの侍爵オルファスト】』
と言った。
【オルファスト】は、
『黙れっ。
俺は【贄喰威】の序列2位、【全界斬りの侍爵オルファスト】だ・・・
と言う演技はもう良いか・・・
その通り、私は【第25覇王/トゥエンティーフィフス・オーバーロード】を殺した1人目の【下手人】だ。
名前は、【グェシュニ】と言う。
何で解ったのか聞いても良いかな?』
と言った。
【10番】は、
『簡単な話よ。
貴方は自己暗示を掛けていた。
自分は、【贄喰威】の序列2位、【全界斬りの侍爵オルファスト】だってね。
自分がそうだと信じているのだから、騙し通せる・・・
そう、思ったんでしょうけどね。
実際、本物の【贄喰威】の序列2位、【全界斬りの侍爵オルファスト】と寸分違わぬ演技だったのでしょうね。
でも、1つ誤算があった。
それは【本物】の遺体の処理よ。
修羅の国とも言える【本物】の居城では日々、殺し合いが行われていた。
そんな毎日死体が増えているからその中に【本物】の遺体を紛れ込ませても解らないと思ったんでしょうけどね。
実際、私も気付かなかった。
だけど、【芳一殿】が教えてくれた。
貴方と全く同じタイプの遺体があるってね。
【本物】をそのまま放置したのが貴方の失敗。
そこから貴方が偽物だと気付いたわ』
と言った。
【全界斬りの侍爵オルファスト】改め、【下手人】/【グェシュニ】は、
『なるほど・・・
木を隠すなら森の中と思っていたのだが、どうも上手く誤魔化せなかった様だ。
それは確かに私のミスだな。
今後に活かして行こうと思う。
参考になったよ』
と言った。
【10番】は、
『今度があればの話でしょ、それは・・・』
と言った。
【グェシュニ】は、
『・・・確かに・・・』
と言って不敵に笑った。




