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異世界日本記  作者: はくあんせいぼ
第二章 忠義神ピールと慈愛神シェリル
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僕たちの明かせない秘密。

 僕たちは、悲しいかな。竹田教授が寝泊まりしてるラブホの一室に招かれたんだ。非常に高い可能性として竹田教授が若い男子二人連れ込んでます。みたいなのすっぱ抜かれたら非常に面倒な事になるからご遠慮したかったんだけどさ。前回の挙式の時同様。後ずさった途端、僕たちの首根っこ掴まれて引き摺り込まれたんだ。最早、このお方の辞書には拒否権が無いのじゃ無かろうかと僕たちは思ったんだ。


「あっはっはっは!実に愉快だねぇ。お前たち巻き込めたしな!あみだくじで宿泊先のホテルを賭けて大ハズレ引いてからな。絶対お前ら巻き込んでやろうと画策してたからな。土地勘の無い原田に伝言お願いして正解だったな!」

「…………」

「あの、教授。仮にも旧皇族ですよね?権力振りかざしてスイートルーム抑えなかったんですか?」

「勿論、抑えてた。1泊篦棒に高いお宿な?でも、ボランティアに行くのに楽しみ無いのもどうかと思ったんでボランティアに参加する学生対象に景品にしてな。あみだくじ引いたんだ。そしたらな、モハメド。聞いてくれるか?ゼミの連中、画策してた様でさ。みんなニヤニヤ笑いながら『教授の宿泊先ここになりましたから!』って実に清々しい笑顔で言いやがってな。」

「…………」

「ええと、こんな事言っちゃなんですが、この状況。誰も止めなかったんですか?スイートルームだって学生の身分じゃまず払えないし、第一、僕たち巻き込んだ時点でパパラッチに写真撮られてもおかしく無いと思うですけど。」

「ピール、それなんだけどな。当然、景品にした以上俺がスイートルーム全額負担してるに決まってるだろうが。ただ、飲み食いに関しては自前でどうにかしろって言ってあるんだ。ルームサービス取ったら請求書お前らの両親に回すからな。ってな。ま、ホテルには目が点になる様な一番高額なメニュー出しとけって頼んでおいたから1本100万以上の酒頼む馬鹿流石にいないと思いたい。」

「……………願望なんですね。そこは。」

「当たり前だろうが。ご両親の給料全額以上注ぎ込んでも確実に払えないって分かる数字が分かってない様な馬鹿。大学にいる価値すらねぇよ。でだ。パパラッチの件だが流石に泊まる場所聞いて慌てた兄貴が大量にSP配置したから今の所撃退に成功してんだ。軍籍にいる兄貴には言われたよ。『お前は馬鹿か。』とな。でも親父ならこう良いそうな気がするんだ。『人生、楽しんだ者勝ちだぞ。』ってな。」

「…………」


 生前の竹田宮様の事は存じている。あのエドを散々振り回したって知られているんだ。非常に破天荒な髭の王子様だったんだそうだが、僕はその辺の事はよく分からない。ただ、僕たち最年少組は民間人なのにブリッジに入室許可されてた時点でマスコット的扱いだったから、非常に可愛がって戴いた。退艦命令が出た時にお別れして、そのままお亡くなりになられたと聞いた時は戦場での命の軽さが身に染みたが、今目の前にいるこのお方を見る限りではこんなお人柄だったんだなって思うんだ。やる事はかなり横暴なのに、どこか憎めないんだ。

 今日の所は少々体調不良だったのもあって流石に別室に泊まらせて頂いたが、回転ベットに頭上には全面ガラス張り。エロビデオ見放題のテレビに遮蔽物と言う物体に事欠いた風呂場と洗面台。完全に見た事も聞いた事もない様な部屋に入ってね。入り口入った途端に機械音がして、閉じ込められたと思ったら


「ご休憩ですか?ご宿泊ですか?」


 って聞かれて思わずびっくりしてね。ドキドキしてる僕を尻目にモハメドがしっかり操作してお支払い済ませてたんだ。僕はとりあえず寝る様に言われたよ。背中を上向けて寝る様にってね。炎天下の中、非常事態に備えて背中だけは出してたから僕が熱っぽい原因。ここじゃないかと思ったみたい。


「ここで翼出して貰える?ピール。」

「分かったって、痛っ!」


 僕、翼を出そうとした時点で背中に激痛が走ったんだ。僕はビクッとなったけど痛みを堪えてどうにか全部出したんだ。モハメドが翼の状態確認してた。僕でも見て分かる規模で翼の全てが瘡蓋で凄い事になっててね。


「熱の原因これだね。完全に翼痛めてるよ。魔法で治して、後は痛み止め飲んで様子見ようね。」

「ごめん、モハメド。お願いするよ。」

「パーフェクトヒール!」


 本当にモハメドに回復魔法覚えて貰って良かったって思ったんだ。僕は翼をしまう事もせずにね。ご褒美沢山あげたんだ。僕も勝手に流れて来た痴情のもつれに流されてしまって。まぁ、此処が何をする場所だったか改めて知る格好になってね。なんちゅう場所にあなた宿泊してんだとその場にいない教授にツッコミ入れたくなったのは言うまでも無かった。


 翌日、僕たちも教授も連行されたんだ。教授はどうしてこの場にエドがいるのか分からず。


「お前たち、エドにチクったろ?」


 って聞かれたが、勿論、僕たち首を真横に振って完全に拒否したよ。でも、エドがどれを伝って派遣されたか。それに関しては心当たりあるんだ。犯人は姉上様。僕に与えられた黄金の目で僕たちの状態を知って派遣されたみたいでね。エドだって忙しいのにさ。


「ミサト様の命で宿泊先確保してくれないかって頼まれたんだ。あの者に任せると、とんでもない場所に連れ込まれそうで信用ならぬ。と仰せで水鏡見せて貰ってね。僕だって流石にどんな場所か分かるからね。惟仁殿に場所問い合わせてとっ捕まえに来たんだ。まぁ、現状確認出来たら安心したけどね。君たちが憲仁殿に連れ込まれた状態を水鏡で見せられた時には僕も流石に動揺してね。まぁ、無事で良かったとだけ。」

「…………」

「ほら、やっぱり誤解する人いたじゃないですか!教授。」

「……………覚えてろよ。お前たち。」

「だから僕たちじゃないですって!」

「多分、原因これです。姉上様が心配なされたんだ。」


 そう言って僕は鍔で作って貰った眼帯を外して黄金の目を露わにしたんだ。そして、教授に事の真相を打ち明けたんだ。


「僕は、この黄金の目を介して姉上様に世界を見せています。きっと、エドがいきなり此方に来たのもこの目を通して僕たちが危険に巻き込まれたと勘違いをなされたものと…………」

「つまりだ。お前が言う姉上様ってのが心配してエドを寄越したって事か。エドをこき使える人間に心当たりはあるが、お前のバック。その唯一無二のお方で間違いないんだな。」


 僕は首を縦に振るしかない。教授も流石にあちゃあって顔をなされて。


「そりゃあ、世間知らずの預言者様ならそうしてしまうだろうな。んで、このやり取りも御覧になられてると。俺は確かに独身で間違いないが、俺は野郎を連れ込む趣味ねぇからな!」


 そう言って、見てるか見てないか分からない姉上様に言い訳するんだ。本当におかしくてさ。僕は再び眼帯かけて黄金の目を隠したんだ。随分と不思議そうな顔してたんだけどね。だけどそこまで教える必要が無いから黙っておいたんだ。



 車は復興が進まない市街地避けて進んでね。京都を抜けて行ったんだ。何処に行くかと思いきや、京都の隣。大阪府が誇る大地下都市でね。そこの某ホテルの最上階のスイートルームだったよ。理由はね。


「此処だと通勤に便利なんだ。京都方面に行く電車が何本も通ってるしね。最初に行ってしまえば後はピール君達が転移魔法で飛ばせてしまう。治安もそこそこ良いしね。」


 って事で。多分、教授の兄上も一枚噛んでると伺える様なエドの説明受けたんだ。エドにとったら日本は異国だもんね。流石にそれは教授も分かっている様でね。ただ、僕たちはお願いしてスイートじゃない部屋にして貰ったんだ。同じホテルではあるけど。エドも怪訝な顔をなさってね。


「僕、無一文なんでそんな高い所無理です。」

「いや、そなたは投資家として普通に生活出来ているであろう?何故…………」

「エドの成り済ましに資金差し押さえられる可能性あったんで全額神殿に寄付しました。なんで、僕。お支払い出来ません。」

「…………」


 そんな訳で普通のダブルの部屋にして頂いた。正直な所、これでも出して頂くのは余りにも忍びないので教授のいない所で早々に居候先探さないとねってモハメドと相談したんだ。モハメドも同意してくれてね。僕の羽の具合が落ち着いたら引き払う事にしたんだ。流石に、これを治してくれる医者。いないからね。


 僕はシェアハウスの外の設定翌朝。中の設定無制限にしたんだ。場所は先程までいたいかがわしいラブホ。なんでかと言うとね。あそこ、翼を開いてもすっぽりベッドの中に収まるからね。そこで最初の2日は治療に専念したんだ。しっかり治しておかないといざ何かあった時に飛べないのは困るからね。その後は果実が実ったから狂った様に抱きまくった。僕だけのモハメドに関して凄く理解出来た様な濃厚なひと時でね。結婚して以降、本当の姿になったモハメドは胸から液体らしきものを分泌するんだ。味的には甘い桃?的な何か。それを口に含めば僕は桁違いに魔力も力も強くなってる感覚があるんだ。周期的には1週間位でそれ口に含んだら3日位は抜けない。って感じか。繋がってる間は僕たち何度も何度も快楽に襲われるからきっと高性能な精力的な何かもあるんだろうね。何度もご褒美あげてる筈なんだけど元気になるのもすぐでね。しかもその期間の間ご飯食べなくても全然お腹が空かないから。お陰様で、夜伽が楽しくて楽しくて。小さい頃から。みんなに出会う前からずっと僕たちは数え切れない時をモハメドとずっと一緒だったけど、今まで以上に探究心みたいなものが湧き上がってね。一人で楽しんでる姿もじっくり堪能して、欲しがれば与えてを繰り返してる内にあっという間に3週間目とかなってた。しかも食料には何一つ困らない。本当に面白い生態だよなぁ。って思った。流石にその頃には鱗も髪の毛も見事なまでの黄金竜で、目を見張る様な美しさでね。その変貌ぶりに僕は心から満足して、完全にモハメドから与えられる麻薬クラスの快楽にどっぷり浸かっていたんだ。湧き上がる力への渇望も副産物としてついて回る形になったけど、僕はそれでも構わないって思う事にしたんだ。竜族が何故ほぼ無限の時を生きるのか。分かった様な気がしたから。

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