窃盗団一斉捕縛。
僕たちついつい興が乗っちゃってね。羽目外して抱きまくったんだ。中の時間気がつけば3日過ぎてたよ。勿論、途中でちゃんと睡眠取ったよ。モハメドを布団にしてね。なんでそんな事になったかと言うとね。単に抜けなくなった。竜族になっちゃって生態がまだ掴めてないってのもあるけどね。ただ、長命種は基本子供出来にくい。勿論、揃いも揃って幼竜の僕たち。大人になる前に神になるらしくその辺は期待すらしていない。だけどね、一度盛ったら猫みたくなかなか取れない生態だったら正直言ってどうなんだって感覚ではある。ただね、僕の上で乱れまくるモハメドを眺めるのは絶景以外の何者でもなかったけどね。僕の前でだけは女性って命じたからちゃんと約束守って擬態解いてくれるんだ。そして竜族の女性3人しかいないけど、揃いも揃ってみんな巨乳なんだよね。最後の一人確認取れてないから分からないけどね。モハメドも忠実にお母さんの遺伝ついでたよ。とにかく美しいんだよ。お母さんは黄金龍だったけどね。まぁ、モハメドも変化の兆候現れてる。鱗に金色混ざり出したんだ。本当に綺麗でね。幾らでも眺めていられるんだ。古い鱗が取れて新たに黄金の鱗が生えかかってる。髪の毛も根元が金色に変わり始めてるんだ。その変化を僕だけが独占していられるのは優越感以外の何者でもなくてね。
だから暴走止まらなかった。たわわに実る果実を食せば僕は大いなる力に満たされた。もっともっとと歯止めが効かなくなって気がつけばそうなってたんだ。後悔?楽しかったから些かも無いんだよ。ただね、竜族の女性が極端に少なく狙われる理由。ひょっとしてその特異性故かと。そう思った時に何故、性別を偽らざるを得なかったか。分かった気はしたんだ。
この秘密は絶対誰にも話しちゃいけない類だ。父さんや姉上様にバレるのは仕方ないけどね。
で肝心のモハメドの方なんだけどね。絶賛余韻を堪能中でね。性別偽ってた時以上に気持ちが良いのかその辺良く分かってないけどね。僕が散々蹂躙し尽くした感覚残ってるみたいでね。
露天風呂に連れて行って洗い流してやったらちょっとふて腐れてたけどね。だけどね、見回りあるから続きは終わってからだよってちゃんと言い含めたんだ。名残惜しいけど擬態する様に命じてね。いつもの線の細いモハメドに戻って貰ってね。蕩けるようなキスして風呂から上がって、着替えてね。僕たち買い物した時に購入したLEDライト片手に暗い保育園内を見回る事にしたんだ。布団回収して魔法解除してね。念の為に貴重品は身につけてね。
2Fも異常なく、1Fも異常は見当たらなかったんだけどね。300m先で何やら不穏な気配を感じるってモハメドが言うんだ。僕には全然感じられなかったんだけど、そこは生まれもっての竜族と人から竜族になった差みたいなものだろうね。保育園に手出し出来ない様にモハメドに結界張って貰ってね。僕たちは行ってみる事にしたんだ。翼を出して空を飛べば300mなんて音もなくあっという間に着いたんだ。しかも初めて知ったけどね。竜族。夜目が利くんだよ。暗闇の中でも複数人が家捜ししてるの見えたんだ。僕たちは泥棒達が出た所を見計らって魔法ストップを詠唱して時間を止めてゆっくり家捜し終わって出て来た所を写真に収めてからまずは3人。仕留めたんだ。僕たち剣聖アークから剣を習ってるからその辺危なげなく峰打ちで倒して水筒の中に水牢作ってね。そいつら閉じ込めたんだ。酸素も潤沢な状態なヒールウォーター。見回り前にモハメドに自然のある場所に転移してもらって作って来て貰ったんだ。早速、役に立つとは思ってもみなかったけどね。
「次はこっちだよ。ちょっと急いだ方が良い。2Fの人。襲われてる。」
「案内して。モハメド。」
そこから僅か200m程だったんだよね。暗闇の中で老人夫婦が若い男と思われる人に襲われててね。開いてる網戸をさっと開けて翼を閉じて中に入って僕は暴漢達を倒したんだ。その数4名。モハメドは最寄の警察署に通報してたんだ。お爺さんはひどい怪我だったけど、この時点で怪我を治せばそいつらの罪が軽くなるから治せなかったんだ。お爺さんとお婆さんは電気を点けて僕たちを見たんだ。僕たちが誰なのかは直ぐ分かったみたい。
「ああ、京都で沢山の人をお救いになった黒竜様が戻って来たんじゃ。」
そう言って拝み始めたんだ。僕はえええってなったんだけどね。モハメドもクスクス笑ってね。
「被災直後のピールは全ての京都の人の記憶に残る程強烈だったんだし。諦めたら?」
僕たち土足で入ってたから非礼をお詫びしたんだ。警察の方も救急車も来てね。簡単な事情聴取を受けたんだ。僕たちが入らなかったらこの二人殺されてたかもしれなかったって事で僕たちの不法侵入は不問にしとくよって刑事さんに言われたんだけどね。
「何で大司教ともあろうお方がこんな夜中に見回りなんてしてるんだ?」
「僕たち、ここの保育園に滞在してるんですけど。保育士さんから泥棒が出るって聞いて。保育園に異常は無かったんですが、保育園から300m先で家捜ししてる人いるよってモハメド言うんで保育園に結界張って出て来たら本当にいましてね。で、捕まえてこの中に封じてます。まだ気配する?モハメド。」
「はい。後4箇所あります。ピール。」
「ほぉ、10年前の勇者パーティーの最年少組の片割れがそう言うんだ。ほぼ間違いないだろうな。今、京都には窃盗団来てるって情報入っててな。俺も県外から命じられて来てるんだが四苦八苦してた所でな。お前たち。協力してくれないか?暴漢だけじゃなく賊も倒してるとあれば当然、武器所持しているよな?日本じゃ武器所持禁じられてるんだが、特別に黙っといてやるから。」
「……………お兄さん。ネゴシエーターか何かなのか?」
「言うねぇ。でも、今の京都の状態は一人の人間としても看過出来る様な状態じゃないからな。俺は愛媛県警から派遣された原田って言うんだ。お前たちに良心ってものがあるって言うなら是非とも協力を得たい。」
「本官は京都府警の永幡と言います。どの付近にいるか、この地図に指し示して貰えませんか?」
僕たちは名刺受け取ってね。モハメドはタブレットの地図を拡大縮小しながらここと……………って指示していったんだ。永幡さんは住所を特定して警察官を派遣していったんだ。僕たちは暫く動けなかったんだ。一応、民間人だから保護する義務あるんだって。現場検証とか終わって僕たち解放されたんだけどね。報告が上がって。どの箇所も逃げられたって。僕たち頷き合ったんだ。こんな面倒な事は早く終わらせるに限る。僕は夜の闇に紛れるから僕が竜化して逃走先に先回りする事にしたんだ。モハメドの指示の通りに一人ずつ手で掴んで捕まえていくんだ。流石に竜化してるから逃げながら腰抜かしてるんだ。最初の地点で4名確保した。モハメドが次の地点を指し示すんだ。そしてそれを捕まえてを繰り返したんだ。僕の咆哮の前に恐れを為した人間達はみんな後退りながら固まっていったんだ。見物人まで出て大騒ぎだ。警察官が出動してさ。何してるのあれってなって
「あのドラゴン。泥棒達追っかけ回してるんだ。」
って話になれば怪獣映画さながらの迫力画間近で味わえるとあって各避難所から歓声が上がったんだ。
結局、朝日が登る早朝。散々追っかけ回した結果。多くの泥棒達が一斉に京都府警に自首したんだ。僕たちも道中で捕獲した泥棒達を府警のある建物前で一斉に引き取って貰ってね。その足で保育園に帰ったんだ。保育園の園長先生はじめ保育士さん。随分と嬉々とした様子で校門前で待機してたからモハメドが結界解いてみんなを招き入れたらね。
「随分とやんちゃな黒竜さんね。ニュースで見たけど、逮捕者が自首含めて23人もいるってね。世も末だわ。昔の日本じゃそんな事無かったのに、天変地異以降、日本には秩序が消えた。今度はモラルが消えた。この後、私たちは何を無くしていくんでしょうね…………」
「…………」
本当にそうだなぁって思った。ただね、未明にやる事じゃ無いなぁ。って僕は反省したけれど、ここの保育園は被災直後に給食費泥棒に取られてる事もあって何だかみんな清々したって顔をなさってたんだ。
今度は1時間程仮眠とりますんで。ってお断りを入れてから倉庫以外の鍵を返して、倉庫の中でシェアハウス唱えてね。外1時間、中8時間って設定して魔法の室内入って布団敷いてね。今度は擬態とを解かない状態でモハメドを腕の中に招き入れたんだ。モハメドクスクス笑うんだ。
「完全にやり過ぎたね。ピール。」
「だって、腹立つじゃないか。見ず知らずの老人夫婦だったけどさ。いきなり襲って金品奪おうとしたんだ。あのお爺さん。大丈夫かなぁ。」
「警察の人に問い合わせてお見舞いに行けば良いじゃないか。家なら僕、分かるし。」
僕は布団の中でモハメドの手を取ったんだ。そしてね。
「持つべきものは賢いパートナーだね。モハメド。」
「またゴマ擦りかい。ピール。君の辞書には自重って文字が削除されてるんじゃないかと僕は疑わざるを得ないんだけど。体の方は大丈夫なのかい?」
「ああ、モハメドのお母さんのおかげで痛い所はどこも無いよ。だけど、ちょっとくたくたかなぁ。調子に乗った自覚はあるよ。力は見せびらかす為にあるんじゃ無いって知ってるけど、我慢ならなかったんだ。」
「そう言う曲がった事が嫌いなピールを見ると幼少から何一つ変わってないんだな。って僕は安心するんだ。だけどね、同時にピールが力に溺れそうで怖いって僕は思うんだ。お願いしても良いかい?ピール。」
「何かな。モハメド。」
「今後は余程の事が無い限り竜化するのは控えてほしいんだ。空を飛ぶだけなら翼を出せば問題ないから。君が竜化すればする程人の理から外れてしまうんじゃないかと不安になるんだ。どうしても竜化しないとまずいと思った時だけにして欲しいんだ。お願いしても?」
「もちろんだよ。モハメド。僕、この腕の中の人だけは何があっても泣かさないって決めてるから。ちゃんと相談してからにするよ。今の所、僕たち二人だけなら移動に関しては問題ないからね。んじゃ、僕は少し寝るね。おやすみ。モハメド。」
「おやすみなさい…………」
僕、それからスーッと眠りについたんだ。モハメドの温もりあると昔からどんなに気が立ってても眠れたんだ。自分を理解してくれる安堵感。そして、目が覚めたら顔を洗ってから保育園再開に向けて職員さんと一緒に作業する事にしたんだ。




