第2戦~エレナv.s.西園寺明日香~
「私の頬に傷? 痛ぇ……痛ぇぞ!! ごらぁ!!」
「モウ少シデ仕留メラレタナ」
「何だ、お前?」
「死神ダ」
「そんなモンみりゃ分かるだろ! 名乗れと言っているんだよぉ!!」
「敵ニ名乗ルマデモナイ」
「何だこの外国人? 日本語が通じないのか?」
「日本生マレダ。偏見デ語ルノハヤメロ」
「敵同士なのに偏見もクソもあるか! 馬鹿野郎! あれ? 消えた? どこ行きやがった……ぐっ! 透明人間か!」
「シトメレソウデ、シトメラレナイ奴ダナァ」
「チマチマと攻撃しやがって。おら、堂々と前から来いよ! おらぁ、来やがれよ!! コスプレ外人野郎!!」
「オマエハ単細胞ナ馬鹿ダ。オマエノ浅ハカナ挑発ニノルホド私ハ馬鹿デナイ」
「ああ? 私が恐くてチマチマ攻撃する事しかできない雑魚だろうがよぉ!! お前はよぉ!!」
「次ノ一撃ガ最後ダ」
「何?」
「次ノ一撃ガオマエニ入レバ私ノ勝チニナル」
「何だ? そのミニナイフは?」
「コレハミニナイフデハナイ。メスダ。シラナイノカ?」
「何でもここじゃあ武器である事にかわらねぇだろ」
「ソレモソウカ。ツギノ瞬間ガオタガイ最後ノ瞬間ニナル。名乗ルツモリハナカッタガ、オシエテヤロウ。私ハエレナダ。黒崎零ノ愛犬ダ」
「何? 人間じゃないのか?」
「驚イタカ。コレデオマエモ負ケラナイナァ」
「ふふふ、そうかワンコロが私に歯向かっているのか。ふふふ、あははは」
「最後ダ。覚悟シロ」
「わかったよ。西園寺明日香だ。知っているのだろうけどな。ほら、きやがれ。エレナ。殺してやるよ」
「イザ!!」
「尋常に!!」
∀・)はい。原作にない対戦の実現になりましたね。エレナが急にメスを取り出したという事で、エレナがこの戦いの中で久保先生の「ブラッドコントロール」を入手したって設定になります。そして正体を明かすエレナ、勿論敵同士としては罵り合っているのだけど、どちらかが死んで生き残るという状況のなかで芽生えたリスペクトからくるものだと思います。このボイスドラマ、ぜひ聴きたいね。