第8話:追放
ついに私は8歳になった。やっと追放だ。普通は落ち込むところだろうが、私は外に出てもっとこの世界を見てみたい。だから追放はむしろ好都合だ。
しかし、8年も住んでいればこの村にも愛着を感じる。まあ、扱いがよかったとは言えないが。思えば、色々なことがあった。キキョウが作った土人形と戦って格闘術を上げたり、弓の練習をしたり、ミレイやレイラと木を跳び回って追いかけっこをしたり、Aが置いた食事に毒が混じっていて、『未来視』でそれを回避したり、自分の魔法を自分にあてて、その属性の『耐性』を手に入れたり・・・
(うん、改めて思い返すと碌な思い出がほとんどない)
他にも・・・やめよう。悲しくなってきた。
そんな感じで、今のステータスはこんな感じだ。
ステータス
名前:なし
種族:ダークエルフ
年齢:8
状態:良好
Lv1
HP:50/50
MP:180/180
SP:70/70
筋力:30
俊敏:45
防御:40
精神:230
通常スキル
格闘術Lv7 弓術Lv4 超五感Lv10 気配感知Lv10 隠密Lv7 魔力操作Lv10 炎魔法Lv7
雷魔法Lv7 氷魔法Lv7 闇魔法Lv5 風魔法Lv4 水魔法Lv4 土魔法Lv4 光魔法Lv3
全属性魔法耐性Lv3 苦痛耐性Lv3 飢餓耐性Lv5 毒耐性Lv2 アクロバットLv3
希少スキル
武術の才能 魔法の才能|(炎・雷・氷・闇) 精霊眼 魔眼 千里眼 未来視 鑑定眼 感情感知
精人一体
称号:精霊の友
『超五感』と『気配感知』は『光魔法』で目を見えなくして、強引に上げた。視力がなくなると、ほかの五感が鋭くなり、気配を感じられるようにならざる負えなくなるからね。『全属性魔法耐性』は、自分に魔法を(手加減して)撃って、すべての属性耐性がLv1になったら、なんと統合されたのだ。元は『炎耐性』とか『氷耐性』と別れていたのに。どうやら条件のそろったスキルが同じLvだと統合されるようだ。
毒耐性はAの食事を少し食べてそのあと『未来視』に反応があったので、少量のおかげで命に別状はなく、耐性まで習得できた。『アクロバット』は、木を跳びまわっていたら習得していた。苦痛耐性はゴーレムに殴られまくって習得した。体も鍛え、ステータスもかなり上がっている。なぜか、ミレイには足の速さで勝てないが・・・
(やっぱり友達と別れるのはつらいな、あの二人もそう思ってるのかな?)
「友達と別れるのがつらい?でもあたしはずっといるよ!」
「心を読んだの!」
「ううん。でも、あなたが辛そうなのは分かる。でも、あたしはずっといるからね!」
「ありがとう。キキョウ」
私は泣きながらそう言った。そのあと涙をぬぐい・・・
「冒険に出かけますか」
ウキウキしながらそう言った。この後起こる出来事も知らずに・・・。