↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
盲目少女の転生記~聖女へと至る道~  作者: 海・海
第1章:エルフの村
PR
1/50

第1話:盲目少女の転生

私の名前は赤城紅音せきじょうあかね。17歳。私は2歳のとき、突然の高熱にさいなまれ、目が見えなくなった。


その日から両親は、私の事を蔑むような態度で接してきた。幼い私でも、それがいい感情ではないということはわかった。悔しかった。


3歳のとき、私は祖父のところへ行くことになった。父が言うには、赤城家は武術の名門らしく、それが嫌でしばらく疎遠になっていたとか。

祖父は私に1か月間気配の読み方を教えてくれた。目が見えない私にも優しくしてくれた。だいたい読めるようになったと言ったら驚かれた。私には才能があるらしい。

祖父は両親に私を譲ってくれと頼んだ。両親は喜んでOKした。チッ。でも、私を引き取って喜んだ祖父を見たらうれしくなった。(見えないんだけどね)


小学校入学、私はさっそくいじめられた。でも、私のクラスの人は優しくしてくれた。私のクラスは、障がい者が集まるところだからだ。片足が義足、耳が聞こえない、たくさんそんな人がいた。私は決意した。こんなことに絶望しない。いじめに負けない。クラスを守る。その日から、武術の鍛錬にさらに身を入れ、いじめっこをたおした。勉強も頑張った。


そんな感じで現在


「紅音~」


今呼んだのは私の友達、西野マリア。片足が義足の子だ。


『紅音ちゃん』


今のは東野ツグミ。耳が聞こえないので手話で話している。


『「あのクソ不良の三バカが呼んでたよ」』


二人はこうしてセリフがハモルときがある。仲がいいことだ。

三バカとは、私たちをいじめるグループの事だ。ほかのグループ?ボコボコにしましたがなにか?


ー学校裏ー


「「「おい紅音~~」」」


(何が「「「おい」」」だ、ボコボコにするぞこら。)

二人のハモリはほほ笑ましいが、てめえらがハモッても不快なだけだ。


「「「このナイフが目にはいらねぇか、はいらねえよな~見えね~んだから」」」


(うるさい、不快なハモリ声出しやがって、目が見えなくでも鉄のにおいでわかるわ!)

※(普通の人はわかりません)


「「「ビビッてこえもでねぇか、アアン?」」」


(んなわけなるか!ボコボコにしてやる。)


「やあああああ」 「せい」 「はあ」


いつもならこれで終わるが、今日は少し違った。


ガシッ


何と二人が私を拘束したのだ。私がコイツらに勝っているのは技術のおかげ、女の腕力では拘束を振りほどけない。そして、もうひとりは、


「死ねぇぇぇぇぇぇ」


ナイフで私のお腹を刺しまくった。


「カハッ、何……」 「ずっとテメェは目障りだったからなぁ、殺して犯して証拠が残らないよう燃やしてやるよ」


そして、私は死んだ。



ー目が覚めてー


「ここは、どこ?」


あたりは一面真っ白な世界、そして、返事はあった。


「おっ、目が覚めたか」


目の前には身長155㎝ほどの短髪黒髪の美少年。


「よせよ、照れるじゃねぇか」

「心を読んだ!えっと、あなたは誰ですか?」

「俺はお前らの世界では死神って呼ばれてる。ああ、勘違いすんなよ。お前が死んだことに俺は関係してねぇ。俺の仕事は死んだ魂を天国地獄、輪廻の輪に送るだけだからな」


なんだ、関係ないのか。もし理不尽な理由だったら一発殴ろうと思っていたのに。


「へぇ、そうですか。じゃあ、私は天国に?」

「いいや、お前には記憶を持ったまま転生してもらう」

「ええ!」


私はビックリした。するなというほうが無理だと思う。そんなことをしていいのだろうか。自分が幸せ者に思えてきた。


「言っとくけどそう珍しいことでもねえからな。お前らの住んでる地球以外にも様々な世界があって、そのうちの一つに転生者しかいない世界もあるからな」

「ええ!」


本日二度目のビックリ。するなというほうが無理だ!なんか転生って……もっと選ばれたような人たちがすると思ってたから。


「まっ、お前は地球で結構頑張って生きてたからな。地球人に一番人気の剣と魔法のファンタジー世界に転生させてやる。これは珍しいぞ」

「やった」


私は喜んだ。魔法への憧れはないと言えば嘘になるけど……少し恥ずかしい。


「喜んでもらえてうれしいよ。もちろん、目は見えるようにする。容姿は変更しねえぞ。髪の色はその世界に合うようにするが。あと、長寿にして、ほかにもサービスするが、それは転生してからのお楽しみだ」

「はい、ありごとうございます」


これって結構好待遇じゃないだろうか。


「いいってことよ。あと、向こうの世界でも俺との通信手段はあっから、なんかあったら教会に行くといい。たまに話し相手になってくれ」

「はい、ありがとうございます。死神さん。えっと、お名前は?」

「向こうの世界ではオーズと呼ばれている。後敬語やめろ、堅苦しい」

「わかったオーズ。ほんとにありがとう。じゃあさっそく……」

「おう、転生させてやる。またな」

「またね~」


こうして私は、転生した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。