表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
シャル!  作者: 鳳仙花
1/22

私とシャルの出会い!

私が愛犬に出会ったのは、小学生の頃のクリスマスイブだった。


真理奈まりな。ほら、犬だよ。今日から我が家の家族だ」


お父さんが買って来てくれた犬。

それは小さなしっぽに小さな体をした、小さな子犬だった。

明るい栗色と白色の毛が混じった子犬。

いったい何の犬種なんだろう。


「お父さん!この犬ってなぁに?わんわんおー?」


「はははっ、柴犬だよ。小さくて可愛いだろ」


聞いたときはあまりにも犬種には疎いから私はよく分からなかったけど、とりあえず喜んだ。

体いっぱい使って、喜びを表現するようにはしゃいだ。


「しっばいっぬさん!しばいぬぅ!うーん!可愛い!」


私は柴犬を抱きしめるようにして抱え込んで、頭を撫でてあげた。

柴犬はくぅんくぅんと鳴いてる。


「わわっ、鳴いてる!すごいすごい!」


「真理奈は大喜びだな。そうだ、名前をつけてあげたらどうだ?」


「うん!えっと…じゃあ、デスマスク!」


私は自信満々に得意げながらいったのに、お父さんは苦笑いをする。


「もっと可愛らしい名前でいいんじゃないかな…?ほら、その犬はメスだから」


「メスなの!?ほんとだ!無い!なら、ええーと。しばー……、しゃー…シャルマン!ううん!シャルにする!シャル!この子はシャル!世界で一番可愛いって意味のシャル!」


「……お父さんにはよく分からないが、シャル…だな?どこかの言葉なのかな?まぁいいか。なら今日からこの子犬はシャルで、真理奈の大切な家族の一人だ。いいね?大切に、仲良くするんだよ」


私は優しく柴犬のシャルの顔に私の顔をこすりつけあう。

まるでお互いが犬みたいだった。


「よろしくねシャル!私の大事な家族!」


これが、私…真理奈と柴犬のシャルの出会いだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ