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25.竜神降臨(泣)

もう一作書こうかな?と最近悩んでおります。


とりあえずこっち書こう。

「なぁクソガキィ、この世に必要なものは何だと思う?」


目の前には幼い頃の僕と今は亡き父親が対峙している。

僕はすぐに気がついた。

これは夢なのだと。

そう、これはずっと見続けてきた悪夢のだから。

幼い僕は答える。


「……愛?」


最近読んだ本にそのような事が書いてあったのでその時僕はそう答えてしまった。

目の前の男は絶対に言いそうにない事なのに。

或いは僕が求めていたのかもしれない。

何れにせよ、そんな答えをこの男が持ち合わせている筈がない。

男はしばらく呆気にとられていたが、


「プッ!くははははっ!こいつは傑作だ!愛?愛か!?んなわけねぇだろうがクソガキが!」


ものすごく自然な動作で僕は顔面を殴られた。

床をゴロゴロと転がる。

もう慣れたので悲鳴すらあげない。

男は言った。


「地位、金、女に賭け事だ!これさえあれば人間は生きて行ける!」


それはあんたが生きて行くために必要なものだろうに、まるですべての人間がそうであるかのように言い放つ。

なんと傲慢なことか。

けれど、文句など言えない。

ただでさえ暴力をふるってくるのに機嫌など損ねた日には殺されるかもしれない。

僕は僕の親が異常者だと薄々は察していた。

近所の人が自分たちを見る時、汚物を見るような目をしていたり、公園に行った時に子供達の母親が、「あの子に近づいたらだめよ?いいわね」とこちらを指さしながら言ってくるのだ。

僕はなにもしていないのに。

僕が一番辛いのに。


……やめよう。考えるだけ無駄だ。


帰るか。


その3日後に僕の両親はこの世を去った。



視点が切り替わる。

すると今度は大学を卒業してアクションの道に進み始めたばかりの頃のようだ。

目の前にいるのは醜い父ではなく、僕の尊敬する先輩であった。

そして奇しくも同じことを問われたのだ。


「なあ。生きていく上でこの世に必要なものは何だと思う?」


僕はその問いにピシリと一瞬固まってしまった。

咄嗟に言葉が返せなかったので、とりあえず言っておいた。


「……地位、金、女に賭け事ですか?」


自分を張っ倒したくなった。

なんでよりによってあの男と同じことを言っているのか。

先輩も目を真ん丸にして驚いている。


「……ははは!お前からそんな答えが聞けるとは思わなかったよ。しかしまぁそれは人によっては正解というのかもしれんが、俺はそうは思わん。」


言い切る先輩。

確かに僕の父にとっては正解だったみたいだ。

では先輩の正解は何だろうか。


「先輩はどう思ってるのですか?」


思い切って聞いてみた。

すると先輩は、


「そうだな。俺はさ、『覚悟』だと思うんだ」

「……覚悟、ですか?」

「ああ」


何の覚悟なんだろうか?

僕の表情を読み取ったのであろう先輩は頭を掻きながらこう言った。


「あ~すまん。言い方が悪かったな。俺が言いたかったのは『生きる目的を貫く覚悟』だ。」

「生きる目的を貫く覚悟?」

「そうだ。生きる目的っつーのは簡単にいやぁその人の夢だな。それがねぇと何に対しても人間、やる気が無くなっちまうものなんだよなぁ。」


……確かにそうだ。目標を持ってやる奴とそうでない奴だったら前者の方がより意欲的に物事に取り組めるだろう。


「なぁれい。お前の生きる目的は何だ?」


僕の……生きる目的か。


「いつかダブルコークスクリューを出来るようにすることです!」


そうだ。この時はそう答えたのだった。

そして先輩は笑いながら教えてくれたんだ。


「くくく!お前らしいはっきりとした答えだ。そしてお前はそのやってやるという確固たる覚悟がある。そういう奴は俺なんかよりもずっと高みへと行けるぞ!」

「先輩よりも、ですか?」

「ああ!俺はどうしたって覚悟が足りなかった。だから10年やってもここで限界だったのさ。でもお前は違う。目を見りゃ分かるんだよ。どれだけ未来に希望を持ち、どれだけそこにたどり着く覚悟があるかがな。」

「僕が先輩を超えるのは当分先な気がするんですが?」

「あったりめぇだろ!そんな簡単に超されてたまるか!でもいつか俺を超えて生きる目的を達成したんなら、また生きる目的を見つけろ!どんなに些細なことでもいい。そしてそれを達成する覚悟を持て!そしたらお前はてっぺんにいるさ。」

「ありがとうございます!いつか僕は先輩を超えてみせます!」

「言ってくれるじゃねえか!だったらそん時を待ってるぜ!」

「はい!」


そしてその3ヶ月後に俺はダブルコークスクリューを出来るようになった。


そうだね。今世の僕の生きる目的は……


僕を愛してくれた家族、僕を慕ってくれる友人達を守りたい。


覚悟を決めよう。そのためならば魔王とだって神とだって闘おう。


力が欲しい。


魔王だって、神だって退ける力が……。




『魂の強い揺らぎを確認しました。封印状態を解除します。』


え?何?封印?


『……解除に失敗しました。成功率を上げるためスキルを取得します。』


『超解析の取得に成功しました。再度封印状態を解除します。』


あれ?なんか勝手に取得したよね!?

いったい何が起こってるのだろう?


『解除中……解除中……一部解除に成功しました。』


あ、なんか成功したっぽい。

てかいつ封印されたのか分かんないんだけど?


『5段階中1段階の封印を解除しました。新たなスキルの取得を確認しました。』


新たなスキルって何だろう?

てか5段階の封印って何?


『外部からの呼びかけを確認しました。意識を覚醒させます。』


あっ、起きるっぽい。

この声は何だろうか?さっぱり分からない。

結局何だったんだろう?

……まぁいっか。ステータス確認すれば分かるだろうし。


起きよっと!





そして僕は目を覚ました。

目の前にはお姉ちゃんがいた。

どうやら呼び掛けていたのはお姉ちゃんだったらしい。


「お姉ちゃん?」

「レイ君!起きたのね!よかったぁ~」


起きるなりめっちゃ抱きしめられた。

うん。幸せだ。

まぁそれは置いといて、


「お姉ちゃん、怪我は大丈夫?」


そう。僕が意識を失ってる間、レーヴァテインが機能していたか不安だったのだ。


「ええ!すごいわねあの黒い剣!どこで見つけたの?」


あ、僕が魔剣創れること言ってないっけ?

そういえば魔剣聖ってことは言ったけど魔剣創れることは言ってないや。


「僕が創ったんだよ。レーヴァテインっていうんだ」


あれ?反応が無い。


「あっ!ちなみにこの宙に浮かべられる剣はさっき創ったんだ~。なかなかカッコイイでしょ?」

「・・・・・・・」

「えっと、お姉ちゃん?」


沈黙が怖い。


「・・・・・・お」

「お?」


「おかしいわよぉおおおおお!!」


おもわず耳を塞いでしまった。


「魔剣って原理もわかってないのよ?なのにどうして創れるの?何でできてるの?魔力?それとも鉱物?今まで何本創ったの?なんで……」

「お姉ちゃん!?待って待って順番に説明するから!」


その後僕は物心ついた時から魔剣は創れて、しかし昔は不完全だったが魔剣聖になったら魔力さえあれば完璧に創れるようになったことを説明した。

さすがに女神アルのことは伏せたが。

一応お姉ちゃんは納得したらしく、


「今度お姉ちゃんにも創ってね?」


と注文されてしまった。

もちろん創るけどね?

すると背後のクレーターからパラパラという音が聞こえた。

びっくりして振り返ると、


「くははは。なるほど、我は魔剣によって敗れたのか。これは予想外であったな!」


子狼姿のライガが立ち上がっていた。

お姉ちゃんが鋭い視線を送ると、


「おっと、勝敗は既に決している。無粋な真似はせんよ。そもそも、こちらも魔力切れじゃ。」


(魔力が切れると小さくなるんだ……)


巨狼化みたいなスキルでもあるのだろうか?

まぁいっか。


「今回()我の負けだな。負けるのは久しぶりだ。」

「……まるで次があるかのような言い草だね?」

「せっかく強者ライバルに出会えたのだから、次もあるのは当然であろう?」

「出来れば遠慮願いたいね……」


まぁ無理だろうが。


「さらばだレイにレイの姉よ!」

「……レイシスよ」

「そうか!ではさらばだレイにレイシスよ!次は我が勝ってやるから覚悟しておれ!フハハハ」


そして子狼はそらを駆けて去っていった。


「……レイ君!私たちも帰りましょう!」

「そうだね。帰ろっか」

「今日は一緒にお風呂入りましょう!」

「この間も入ったよね?父上に怒られるよ?」

「いいのよ、バレなきゃ!」

「泥棒みたいなこと言わないでよ……」


そして僕らはその日一緒にお風呂に入り、父上にバレて注意され、一緒に寝た。



いやぁ~。今日は色々あったなぁ。

そうだ!寝る前にステータス確認しておこう!

というわけで、ステータスオープン!





レイ・ヴァン・アイブリンガー(佐藤 黎) 半竜神

Lv. 604 男 10歳

ボーナスポイント:42600


称号:封印状態4/5 元天才軽業師 月の女神の友 竜王の孫 転生者 剣聖の息子

男の娘 超越者 殲滅者 魔王を退治した者 竜神

職業:魔剣聖Lv. MAX  殲滅者Lv.47 聖竜騎士パラディン・ドラグナーLv.MAX

男の娘Lv.MAX 究極殺しアルティメット・スレイヤーLv.43


HP: 222607/222607 MP:1000000/1000000

STR:34143(+50)

DEF:34136(+50)

VIT:34021(+50)

INT:34154

DEX:34131(+50)

AGI:34214(+50)


スキル:

神力操作Lv.1 new

軽業アクロバットLv. 5

殺陣Lv. 5

片手剣術Lv. 5 (剣聖技、魔剣聖技)

両手剣術Lv.5

棒術Lv. 1

拳闘Lv. 4

竜の息吹きLv.5

気配察知Lv. 5

隠密Lv. 5

魔力操作Lv. 5

偽装Lv. 5

水魔法Lv. 5

氷魔法Lv. 4

風魔法Lv. 4

空間魔法Lv. 4

生活魔法Lv. 5

鑑定Lv.5 new


バッシブスキル:

異世界言語

異世界文字

竜の成長補正

女性成長補正

身体強化Lv.5

成長限界突破

超再生


ユニークスキル:

魔剣創成

水氷魔法

竜化

鬼化

竜語魔術ドラゴ・ロア

超解析 new




……ふぅ。もう慣れたさ。


前言撤回。全然慣れてないよ!?

いつの間にか竜神になっとるっ!?お祖父ちゃん超えちゃったよ!

レベルの上がり方はとんでもないな。なんか477も上がってるし。

神力は神になったからか?おかしくね!?

勝手に超解析とか取得しちゃってるしね!

これでまだ封印状態のままだよ!まだ強くなんの?

もういいや!疲れたから寝よ!おやすみ!


明日から憂鬱だなぁ。





神様になりました。

今のところレイは下級の神様に分類されます。

さしずめ下の上と行ったところです。


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