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15.ある意味で怖いギルマス!?

メンテナンス終わってよかったです。


日間ランキングから消えるところでした(;_;)

Side ~Rei~




翌朝目が覚めた僕は早速ギルドへ向かった。

昨日は久しぶりに夢を見た。

地球の孤児院のみんなのことだ。

元気にしてるかな~。

さてと、


「今日も1日張り切っていこうか!」


僕は冒険者ギルドの扉を開けた。


中へ入ると視線ビームの嵐が僕に向かってきた。


(だからそういう歓迎はいらないって……)


「はぁ~。」


つい溜め息をついてしまう。

今回はどよめきがさらに追加されていた。


ざわざわざわざわ……


「あれが倒したっていうのかよ」

「冗談だろ!?」

「まだ子供ガキじゃねえか!」

「Sランクのアルティメット・オーガだぞ!?」

「きっと死体を拾ってきただけだろ!」

「だとしてもこんな重いもん持てるやつはそういねぇぞ」

「一体何者なんだあいつは!?」


などなど。

ちなみにこんな声もあった。


「あの子可愛くない!?」

「本当に男の子なの?」

「間違いないわ!」

「あたいもセンサーがビンビンいってるもの!」

「あんなに可愛くてなおかつ強いなんて!」

「パーティーに誘おうかな……マスコットとして」

「いいわね。そうしましょう!」


ギルドの数少ない女の子がはしゃいでいた。


(うんうん。女の子最高!)


でも「ビンビンいってる」ってなんか意味深だな。

あとマスコットは遠慮したいな。

……いや。案外いいかもとか思ってないよ!?ホントだよ!?

まあそれはおいといて。

受付のところにリルが居たので挨拶をする。


「おはようリル!」

「おはようございます。レイ様」


あれ?なんか元気ないな。

寝不足かな?隈できてるし。


「美人が夜更かしはよくないよ?」

「ええ。ただ昨日はアルティメット・オーガなんて大物を誰かさんが討伐されたので忙しくてギルドに泊まることになってしまったんですよ。そう誰かさんのせいで」


うんうん。


「ごめんなさい!」


全面的に僕が悪かったです。はい。

かっこつけていったのに原因が僕なんてね!?

僕カッコ悪!


「冗談ですよ。では報酬の説明をさせていただきます。

まずはアルティメット・オーガ以外の報酬を渡します」


そう言ったリルは討伐カウンターの方に行ってわざわざ報酬をとってきてくれた。

リルに銀貨や大銅貨が少し入った小袋を渡された。


「こちらがゴブリン3体、オーク2体、オーガ5体の報酬、計61000Gになります」


僕はそれを亜空間にしまった。


「……私はもう突っ込みませんよ。アイテムボックス所持者なんて……」


どうやら亜空間をアイテムボックスと勘違いしたらしい。

……まあいっか!


「はあ。そしてこちらがアルティメット・オーガの討伐報酬と依頼分の報酬です」


と言ってリルはおっかなびっくり小袋を取り出した。


「依頼ってSランクのだよね?受けてない、というか受けられないんじゃない?」


そうだ。自分のランクより2つ以上上の依頼は受けられないはずだ。

ましてやF ランクがSランクの依頼など、普通に考えたらありえない。


「あっ。良い忘れてましたが今日からレイ様はAランク冒険者です」


……は?

いやいや、おかしい。まだ3日だよ?登録して3日でA ランク?

冗談だよね?

とリルの顔を見ると


「ギルドカードの更新をしますので、提出をお願いします」(ニコッ)


まじだったあああぁぁっっ!!

ギルドカード?大人しく提出しましたよ?ええそれはもう無言で。 

リルはカードを受付の魔道具にとおして、


「更新完了です、お返しします。これでS ランクの報酬を渡せますね♪」

「それは順序が逆だよね!?おかしくない!?」


なぜか、依頼のランクになる→そのランクの依頼受ける→そのランクの報酬を受け取る、なのが、

依頼受られない→たまたま依頼完了してしまう→依頼のランクになって報酬受け取る 


どう考えてもおかしいから!


「ではこちらがアルティメット・オーガ一体の討伐依頼報酬と売却額、計600万Gになります」


すると先ほどの小袋を手渡された。

……白金貨が6枚入った小袋を。


「……」


僕はもはや言葉を紡げなかった。

ここにきて、リルは僕に追いうちを仕掛けてきた。


「それからギルドマスターがお呼びですのでご案内致します!」

「……なんで?」

「一度お会いしたいとだけしか聞いておりません」

「うぅ。わかったよ」


僕はリルについていった。




「ギルドマスターってどんな人なの?」


僕が質問すると、


「そうですね~。すごく強くてお美しいですよ」


女の人なのか。


「意外だね」

「はい。うちの支部くらいではないかと」

「そうなんだ。ギルドマスターって何してるの?」

「書類仕事がたくさんと私達受付嬢の教育とかが主な仕事ですよ。

もともとはSランク冒険者だったので実力はかなりのものですね。

全盛期は『風獄の魔女』なんて呼ばれてたそうですよ」


『風獄の魔女』ね~。かっけぇっ!

そうこうしているとリルが最奥の部屋の前で止まった。

ノックをして、


「Aランク冒険者のレイ様をお連れしました」

「入っていいよ」


中から爽やかなアルトの声が聞こえてきた。


「失礼いたします」

「失礼します」


リルが中へ入ったので僕も続く。


中にいた人物は、

薄緑の髪を肩口までで切り揃え、中性的な印象を与える。

美少年にも見えるが、その起伏に富んだ肢体は女性を意識させ、胸は控えめながらしっかりとした膨らみをもっているのがうかがえた。


和服が似合いそうな外人さん、みたいな?


僕はそんなことを思いながら


「初めまして。レイ・ヴァン・アイブリンガーと申します。以後お見知りおきを」


母上に習った完璧な貴族のおじぎをする。

これにはリルも和服が似合いそうなギルドマスターも面食らっている。

してやったり!(内心)


「ああ……これはご丁寧に。私はここのギルドマスターをしているカノン・ベーレントだよ。堅苦しいのは得意ではないから楽にしてくれて構わないからね。というよりそうしてほしいかな」

「わかりました!よろしくおねがいします!」

「うん。よろしくね」


僕は悟った。


(この人絶対男より女の子にモテるよ)


「今日君を呼んだのは2つ理由がある。まず一つは単純に一度会ってみたいと思ったからさ。それともう一つは聞きたい事があるんだよ」

「聞きたい事?」

「そうだよ。正直に答えてもらいたいのだが」


そこで一度カノンは言葉をきった。

瞬間、

圧倒的な魔力の奔流が彼女から放たれた。

レイは驚いて目を見開いた。

というのも彼女から放たれる魔力は人間の保持魔力を軽く上回っていたからだ。

リルは膝が震えている。

そしてカノンは尋問・・を開始した。


「どうやってあのアルティメット・オーガをあんなに綺麗に切り殺したのか教えてくれないかな?」


常人ならば震えながら正直に答えてしまいそうな威圧感を放ちながら問うてきた。

……あくまで常人ならの話だが。

レイはその問いに静かに返した。


「何がそんなに気なるのか知らないですけど……」


次の瞬間。

カノンの魔力が霧散した。

いや、正確には霧散・・させられた。

カノンは驚きに再度目を丸くした。

それはそうだろう。レイはカノン以上の魔力を放ち、

瞬く間にカノンの魔力を吹き飛ばしたのだから。

その早さはカノンでさえ知覚出来ないほどだった。

カノンはなまじ自分の魔力に自信があっただけにショックも大きかったのだ。

そんなことは何処吹く風とレイは、


「女の子を怯えさせるのは感心しかねますよ?」


とズレたことを言った。

カノンは呆気にとられている。

しかしそれが可笑しかったのか、


「くくくっ。これは一本取られたね!しかしこれでも私は乙女のつもりだよ?」


そう言って、カノンは妖しく微笑んだ。

ぐっ!?なんだこの扇情的なオーラは!?僕の魔力でも敵わないというのか!?

魅力的すぎるぞ!! 

かっこかわいすぎる!!!


「今度は私が一本取れたかな?」


と不敵に笑みを浮かべるカノン。

……僕もうこの人に勝てないよ、パト○ッシュ。


「……参りました」

「素直でよろしい。先ほどは試すようなことをしてすまなかった。

非礼を詫びよう。君がAランクに相応しいかどうか、しかとこの目で確かめさせてもらったよ」


やはりか。

まあ予想はしていたけどね。

結果だけ残してAランクにあっさりとなれるはずがないから、


「……さしずめ、人格や実力が条件を満たしているかの最終試験と言ったところでしょうか?」


カノンは今日三度目の驚愕した表情を見せた。


「……驚いたね。まさかそこまで見破っていたとは。君はどこまでも私の予想を裏切ってくれるね。もちろん良い意味で」


美人に褒められると嬉しいな。


「それで結果はどうでした?」

「無論、文句なしの合格さ。今まで私の威圧に耐えた奴はいたが、さらに裏の意図まで読み取ったのは君と君の姉を入れて3人だけさ」


お姉ちゃんもさすがだな~。

ん?3人か。


「もう一人は君の父親さ」


それ全部うちの家系じゃん!!


「それで、出来ればどうやってアルティメット・オーガを倒したのか。

しかもあれだけの切り傷は余程の名剣、あるいは聖剣魔剣の類いかな?それもランクS指定以上の。」


あれ?めっちゃ鋭いなこの人。

伊達にギルマスやってるわけじゃないってことか。

まぁこの人なら話しても構わないかな?

僕の勘がこの人は裏切らないと告げている!

……単に美人に頼まれて断れないってわけじゃないよ!?ホントにね!?

そして僕は亜空間よりレーヴァテインを取り出してカノンに見えやすいように掲げた。


「これで断ち斬りました」


カノンはレーヴァテインに見とれているらしい。

なんかかわいい。

美人が剣にみとれる。

……意味深だ。

ちょっと待って今のなし!

だからひかないでね!


「これは……何処で……?」


とカノンがてを伸ばしたところでレーヴァテインを亜空間へしまう。


「あぁん!」


……めっちゃ色っぽい声がカノンから聞こえてきたのは気のせいだろう。


「どうして?」


上目遣いでもだめですー。これ以上は。


「これは僕の実力の一部ですよ?冒険者としてこれ以上手の内を明かしたくありませんので。それに見せる義務も有りませんし」


にべもなく断る。

するとカノンが、


「お願い!見せて!触らせて!先っぽだけでもいいからぁ!おねがい!」

「あんたわざとやってんでしょっ!?」


あっ。しまった、つい突っ込んでしまった!

でも絶対わざとだろこれ!?

しかも上目遣いだぞ!?

落ち着こう。クールになれ僕。


「こほん!何と言ってもダメなものはダメです!」

「……ちっ!」

「今舌打ちしたでしょう!僕の葛藤を返してよ!」

「舌打ちじゃないよ。舌を使った怒りの表現さ!」

「それを舌打ちって言うんだよぉぉぉおおおっっっ!!!」

「うるさいな君は!」

「えっ!?僕が悪いの!?もうやだこの人!!?」

「あっ。もう帰っていいよ。私仕事あるから、じゃあね」

「全力で我が道を行ってんな!?って嘘だろ!?ホントにどっか行ったぞ!?

ねぇリル……」


とレイがリルを見ると、


「はぁ。今日もカノン様はお美しい……」


放心していた。




「もう終わってるよこのギルド!

色々アウトすぎるだろぉっっっ!!!」



家に帰ると僕は喉が枯れてました。

僕もう二度とギルマスと話したくないわ!





そして最後にステータス!

はてさてどうなってることやら。

魔物1000体倒したから相当レベルは上がってるはず。

これは期待してもいいよね!

というわけでステータスオープン!






レイ・ヴァン・アイブリンガー(佐藤 黎) 半竜人

Lv. 127 男 10歳

ボーナスポイント:40365


称号:元天才軽業師 月の女神の友 竜王の孫 転生者 剣聖の息子

男の娘? 超越者 殲滅者

職業:魔剣聖Lv. MAX


HP: 112600/112600 MP:500000/500000

STR:11145(+50)

DEF:11136(+50)

VIT:11021(+50)

INT:10154

DEX:11131(+50)

AGI:11214(+50)


スキル:

軽業アクロバットLv. 5

殺陣Lv. 5

片手剣術Lv. 5 (剣聖技、魔剣聖技)

両手剣術Lv.5

棒術Lv. 1

拳闘Lv. 4

竜の息吹きLv.5

気配察知Lv. 5

隠密Lv. 5

魔力操作Lv. 5

偽装Lv. 5

水魔法Lv. 5

氷魔法Lv. 4

風魔法Lv. 3

空間魔法Lv. 3

生活魔法Lv. 5



バッシブスキル:

異世界言語

異世界文字

竜の成長補正

身体強化Lv.5

成長限界突破

超再生


ユニークスキル:

魔剣創成

水氷魔法

竜化

竜語魔術ドラゴ・ロア




……ははは、もう何も言うまい。

一応説明しとく。

『超越者』はレベル100を越えたから獲得。

『殲滅者』は魔物1000体討伐で獲得。

そして、

『超再生』はレーヴァテインの所有者が使える。

黒い炎が体内にあるので、それを使って体を自動回復するみたいだ。

強すぎっ!!?


もう疲れたから寝るよ。おやすみ!










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