表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/17

カイラクトキョウキ



正気に戻るメル達。


メルは皆に一人銀貨20枚で

強くしてくれると話す。


安くもないが高くもない


この微妙な金額にユウとカフエリは、マレビトのアユムを疑っていた。


その疑問は、通常ならば誰でも

浮かぶものである。


まるでメル達の全財産を把握している様である。


たまたま銀貨が300枚ある。


そして五人分で銀貨100枚


もしもっと高ければ断ったかもしれない。


アユムはユウの心を覗き込んでいるかの様に


「それは僕の能力(透視)と(透写)トレースを使えば可能なのさ。」


マレビト達は、異世界に来る時に恩恵として特別な力を、与えられる。


アユムにも勿論与えられたのだろう。


「やっぱり疑うよね。」


「でも…僕に任せてくれれば

確実に強く激しくなれる。」


その真剣な眼差しがとても嘘とは思えない。


だがピンクのタキシードを着て

妖艶なエルフ達を自分の側で

操る姿をみて信用も、できないのであった。


「あぁ、彼女達の事。」


アユムは手を叩く。


するとエルフ達の姿が消えていく。


エルフ達の正体はアユムが

転写で作りあげた幻であったのだ。


カフエリが賭けに出た。


「能力は、分かった…。」


「けどそれで強くなれるとは思えない。」


「もし私達が賢者”グラン”より強くなれたら銀貨200枚払う!」


「でも…グランより強くなれなかったら一切払わないわ!」


アユムは賛辞の意を込めて手を叩いていた。


「その条件で良いよ。」


明らかな挑発にわざとのるアユムであった。


死滅の賢者を超える。


夢物語、そのもの。


アユムは時間が勿体無いと

メル達を(エルフの楽園)から

追い出す。



そして指先が光り何かをなぞる。


「時が流れぬ魔界をトレース。」


(現実化可能。開始します。)


空間が歪み空が黒く禍々しく


大地が腐り木々が枯れる。


メル達は、アユムの作り出す


世界へと飲み込まれたのである。


「ここなら死ぬまで踊れるよ!」


「さあ、さあ、さあ、さあ、さあ。」


「踊り狂おう。」


また指先が光る、今度は激しく強く旋律をなぞる

「死滅の賢者クランを百人、トレース」


(思考は不可、能力と肉体のみ”作成可能”開始します。)


「キヒャケヒャ!」


百人の凄まじい殺気を放つ、奇妙な笑い声が木霊する。


「これだけじゃ駄目だな…。」


「メル達の脳を透視。」


「心の中で恐れる者をトレース。」


(一部不可。”メルを除く”他の者は可能。作成開始します。)


グルオォ!!!!


大地が揺れ空間が重圧で押し潰される。


綠炎に燃え漆黒の肉体と禍々しくそして…、


自我など感じさせぬ。


荒れ狂う魔王メルが生み出される。


メグラ、ユウ、フエン、カフエリ


仲間達の畏怖し最も恐れる者


それは魔王の力に飲み込まれたメルなのであった。


「じゃあ鬼ごっこを始めるよ。」


「生き残りたければ”考える”事だ!」


アユムは指を鳴らす。


百人の死滅の賢者グランと魔王メルが


クラン『月の雨』のメンバー達を追い詰めるのであった…。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ