第86話 おっさん、料理できるのはもっとずるい
「は?」
クるもの?なんだ、どういうことだ。
「だからさ、なんていうか、興奮冷めやらぬ、みたいな?」
なにを言ってんだ。なんか要領を得ないぞ。
(抑えられない性衝動がないのかを聞いています。そしてそれをぶつけられたいのかと)
急にAIのサポートが来た。
あぁ、そういう。
てかお前、ミヤの理解者すぎん?
たしかに、デビュー戦が決まってからはやることやってないな。
何度か二人の部屋にも泊まってるが、そういやそんな感じにならなかった。
あー、試合前の禁欲とかそういうのに気を使ってくれてたんかな。
(おそらく。
そして今日の試合や観戦でテストステロンが―――)
なんか難しいこと言ってるが、要は戦ってた俺もそれを観てた2人も比較的性的な興奮を得やすい状態になっているらしい。
まあお互い禁欲も続けてたわけだしなー。
だがミヤ、それはもうやってるんだ。異世界で、賊をピーしたときのやつで。
そんな事言うわけにもいかないし、格闘技だろうが実際そうなっちゃうってことはどうしようもなくはあるわけだが。
てかミヤはセフレんとこ行けよな。
(切ったようです)
えっ?
(マスターとの関係以降、連絡せずにいたのか、すでに切れているようです)
そうなのか。別に気にしないんだが。
とはいえそう言われると可愛く見えて――
なんか目がらんらんとしているようなぐるぐるしているような。これはアレだ、俺にお姉ちゃん呼びを迫ってくる時のあの感じの目だ。
――こなかった。
いやまあ普通にカワイイとは思ってるんだが。
まあこの状態のミヤはテキトーでいいだろ。
「よくわかんねーけど、ちゃんと行くから。
ほら、俺もう行くぞ、後でな」
「あ~ん、もう」
つれない俺にそんな声を出す。若干演技がかってるような気もするが。
試合後のなんやかんやは意外とたいしたことはなかった。
というかほとんどトレーナー任せだったが。
そしてミヤマヤのウチへ。
―――
――
―
インターホンを押して鍵を開けてもらい、そして部屋の玄関を開けると美味しそうなニオイがしてきた。
出前を並べただけでは出ないこの空気感。
「え?作ったの?」
感じる部屋の湿気やニオイの密度でほぼ確信しているが、玄関を開けてくれたエプロン姿のミヤに聞いてしまう。
だって今までは大体スーパー、コンビニかデリバリー、それかジム帰りにファミレスとかだったんだから。
「そうだよー。お祝いだからね」
なんてことなさそうに言っているがちょっと得意げだ。
俺のイメージだとお祝いこそ外食って感じなんだが。
お祝いメニューを自宅で作れるってまあまあすごいんじゃないか?
「へー、すごいな。
今まで全然料理とかしてるとこ見なかったけど」
「まーね。
私も普通ぐらいはできるけど、ほとんどはマヤだよ。
私は手伝ったくらい」
マジか。
え、料理上手ギャルってこと?
え?最高なんだが。
最高の上って無かったっけ?
え?最高なんだが。
そして部屋の方に行くと、テーブルに並べられた料理の数々。
そんな広いテーブルではないがそれでも所狭しと、美味そうな料理が輝いていた。
なんか揚げ物や酒に合いそうなのが多い気もするが。
それよりもキッチンに戻っていったミヤを目で追っていくと、素晴らしい光景が目に入ってきた。
ミヤもそうだったが、マヤも当然エプロン姿で、姉妹のそれが並んだのだ。
え、最高か?
俺に最高より上を教えてほしい。至高か?究極か?
玄関ではスルーしたが、まずミヤのエプロン姿だ。
元が普段の色気のないジャージなのはどうしょうもないが、知ってるか?エプロンって後ろで結ぶんだぜ?
そのせいで普段ジャージで目立たないミヤのFなミヤが強調されて、破壊力が増している。
そしてマヤだが、上は普段パーカーとかスウェットなことが多いが、今日は料理するせいか、タイトめなTシャツだ。
オヘソは出ている。いや、エプロンで隠されている(重要)。
そして、マヤの部屋着ってホットパンツなんだぜ?
もうね、エプロンの裾から伸びる生足が眩しくてしょうがない。
そんなの、ハダエプじゃないか。
ズルすぎる。
しかしエプロンってすげーな。
着ているものを減らさずに、なんなら増やしているのにこうも強化されてしまうとは。
方や胸部装甲を強調し、方や脚部駆動系を強調してきやがった。
できるぞ、この姉妹。
誰だ、足など飾りだと言ったやつは。
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