第78話 おっさん、にがい
両サイドから裸の女2人に挟まれて、なんと夢のような寝起きだろうか。
夢か。
2人がお姉ちゃんみを発揮して俺を胸に抱くように眠るから・・・
こんな素晴らしい寝起き体験になってしまった。
右には形が良く張りのあるぷるんぷるんのギャルマシュマロ。
左には65のFという意味は全く分からないがなぜか幸せに感じる響きで形容されるふわふわマシュマロ。
俺よくこれで眠れたな。
まあ、精も根も尽き果てていたからな。
そんなことを思っていたら2人とも、もぞもぞと動き出す。
この状況で2人がもぞもぞしたら当然・・・
ぷるんっ
ふよんっ
顔が幸せだった。
二人とも目を覚ましたようだが、まだ微睡みの中、より身体をくっつけてくる。
うおっ、溺れそうだ。
すべすべマシュマロが俺の口を塞ぐ。
もがくほどにマシュマロを感じる。
天国か?
鼻先や口に何かが触れ二人ともぴくんとする。
二人とも完全に起きたようだが、別に何をするわけでもなく、お互いの肌の感触やら体温を感じ合おうとすだけの時間が流れる。
そして・・・
―――
――
―
ガチャ
結局シャワーを浴びることになってしまった。
まあ昨日の残滓もあったからどのみちシャワーは浴びたんだろうが。
朝の生理現象に気づいた二人は、いたずらやらなんやら始めてしまう。
一人は下に、一人は上に。
朝の生理現象だけなら収まったかもしれんが、そこまでやられたらもう我慢などできようはずもなかった。
というわけで寝起きの1回戦を終えてシャワーを浴びたところだ。
1回戦と言っても相手は二人だ。
当然2発。
元気だね、この身体は。
二人はまだベッドでぐんにゃりと重なり合っている。
ふつくしい。
が、この光景は良くない。
せっかくシャワーを浴びたのに。
2人に雑に毛布をかけて、隠してしまう。
新しいパンツを出すと変な気を起こす前に服を着る。
もうこの部屋には俺の下着ぐらいは置いてある。
勝手知ったる台所でパンをトースターに放り込み、コーヒーを淹れると、居間でまったりとくつろぐ。
どっちかがシャワーに行くような音が聞こえる。
1人がとたとたと近づいてきて後ろから俺に抱きついてきた。
これはミヤだな。何故分かったかは俺にもわからないが。
「ミヤか。服を着ろ、服を」
「直ぐシャワー行くもん」
前に来たと思ったらキスをされた。
「にがい」
コーヒー飲んでるからな。
「ねぇ、シンくん」
「ん?」
「ありがと」
はにかむように照れた感じでそう言ってきた。
「何がよ」
「んー、別に?なんとなく」
お姉ちゃん呼びのことか。
そういえばシラフのときはプレイのあれに触れないでくれって俺が言ったんだったか。
そしてまた顔を近づけてきて、
「やっぱりにがい」
と言ってシャワーを浴びに行ってしまった。
残された俺はなんとなくコーヒーを飲んだりスマホを見たり。
ん、ジムからなんか来てんな―
と思ったらまた後ろから。
シャワー後のせいかしっとりぷるんと吸い付くようだ。
服を着ろよ、この姉妹は。
そしてマヤも、
「うえー、にがい」
「マヤ、コーヒー飲めるじゃん」
「そうだけど」
俺はコーヒーを一口啜ると、今度はこっちからキスをする。
割と本気で嫌がるマヤ。
・・・なんか興奮してきた。
実際キスを嫌がられるシチュってないんだよな。
あったら、それはセクハラか犯罪だ。
そんなのは望んでいない。
「早くなんか着てきて。襲うぞ」
「えっ?」
嬉しそうな顔すんな。
またスマホを見始める。
なんか視界の端の方で、下着を履くマヤがちらつくなあ。
と気を散らせながら、さっきなんか見たよなー、と思いながらスマホを操作する。
あ、ジムか。
と思い出し、見ようとしてたジムの連絡を探す。
「お」
「どしたのー?」
声が出てしまった俺にマヤが聞いてくる。
「決まったって、デビュー戦」
作者のモチベーションになりますのでいいね、お気に入り登録、感想など、よろしくお願いします。
カクヨムでも連載中の作品になります。
https://kakuyomu.jp/works/16818093080286722080




