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第73話 おっさん、1回だけ

テキトーに見つけたカフェにて、話の続きをしていた。


と言ってもカッコいいだのカワイイの話じゃない。

本題の方だ。


ケーキ食っていいよと言ったが2人とも流石に入らないとのこと。


俺はショートケーキを頼んだ。


「で、なんだっけ?」


大体話した気もするが。


「奥さんがーってとこです」


そうだっけ?


まあそこに納得いってなかったぽいしな。


「いや、それがすべてじゃん。それ以上も以下もないでしょ」


「だってー」


また2人は顔を合わせる。2人とも納得いかんらしい。


と、ここでケーキが来た。


大きく掬って食おうとしたら目が合った。


「食べる?」


別腹でも出来たか。

あれ(別腹)って、脳が好物を見ると頑張って胃を動かして空きを作るんだよな、確か。


「流石にそれは入んないです」


口の大きさ的になのか、お腹の空き的になのか。


フォークを置いて、皿を2人の前に押しやる。


「どうぞ」


2人は喜んで食べたが、一口、二口でギブらしい。

別腹っても限度があるよな。あの定食を全部食べたあとでこのクリームは重かろう。


「いいよ、あとちょうだい」


と言って俺もケーキを食べる。


「あ、フォーク・・・」


「ん?ああ、今さらでしょ。この歳で気にしないよ」


それとも感染症を懸念してだろうか。みんなまた警戒薄くなってきたよね。未だに極端なやつはどこにでも居るが。


なんて言いながら、ケーキも完食した。


コーヒーがうまい。


「で、なんだっけ?」


さっきも言ったな。


「わざとやってます?」


「いやごめん。

奥さんいるから~ってので納得してくれてないんだっけ」


「絶対、遊んでますよね、いっぱい」


失礼くない?いっぱいて。


「聞かなかったことにしよう」


「えー、だって滲み出てますよ、隠せてないです」


「やさしくて、仕事ができて、かっこよくて、気が利いて、助けてくれて、余裕あって、さっきの奢り方もスマートで、だらしない時も様になってて」


「あとちょっとかわいい」


「待って待って待って、わかったから」


褒め殺しできたか。最後の褒めてるか?


ってか、かわいい!?


そんな属性今まで付けられたことないぞ?ミヤのせいか?


「つってもホントになー。

あー、キャバクラめっちゃ行くわ。

でもそんくらい。それでも店外とかにはなんないから、お店だけ」


実際キャバクラなんかほとんど行かん。

ただメンズエステとか言っても引かれるだろうしなー。

施術中に意外とたくさんお話するからまあ似たようなもんだろ。


あと遊んでるのは分身の方なんだよなー。

他は婚前ぐらい。


まあ、女神といちゃついてはいる。しかも毎週。


エライザとは遊びって感じでもないが、慰めあっただけというか発散しあっただけというか、なんならあれっきりの可能性もある。


マヤミヤはナンパ即日されたほうだがだからまあ遊びと言えなくもないが、別にやり捨てるとかそういうつもりではないしな。


向こうがワンナイトのつもりだったってなら別だが。ちょっと寂しいけど。


こうして考えると分身で好き放題やってんな、俺。


まあ最近のそのへんの経験やスキルを得た故の余裕がそういった魅力に繋がってるのかも知らんが自分ではわからんなー。


シゴデキの余裕はまあ自覚あるが。


今の回答では2人は納得がいってないらしい。

まあ嘘だしな。


だが本当のことを言おうとすると分身での話もしなきゃならんし、この俺は本垢だからあんまりはっちゃけるわけにはイカンのだ。


メンズエステは行くがそれはスキル貰う前からの話だしな。


あと女神怒らせたばっかりだからな。本人は怒ってない言ってたけど。さすがに無理だ。


「他は結婚前かなー。うん、これ以上は本当にないな。

後は奥さんとの惚気(のろけ)話聞くことになるぞ?

あと子供の自慢」


40代夫婦の惚気話など誰が聞きたいというのか。


「俺みたいな妻子持ちのおっさんにちょっかいかけても良いことないぞ。

飯ぐらいはいつでも奢ってやっから。経費で」


いい感じに落としたつもりなのに2人にジト目で睨まれる。


(経費云々はともかく最後の一言が余計かと。また堕とすつもりですか)


AI(えい)からもツッコミが入る。そんなかっこいいセリフだったか?


「ごめん、最後の無し。

部長に経費多すぎ言われてるんだったわ」


(今さらです)


女子2人も呆れ気味だ。


「はぁ~、いいと思う人って大体相手居るんですよねー」


「それはよく聞くな。

でもウチの若いやつ紹介したじゃん。2人も。

いい奴らだぞ?」


「わかりますけど、なんか子供っぽく見えちゃって」


「俺と比べたらな。

いうて俺だって頭ン中、中学んときと変わってないぞ?男はずっとバカでガキだ」


「じゃあさっきのフォーク、実は・・・」


ちょっとむせた。


「確かにな。頭の中で大喜びかめっちゃドキドキしてるかもな」


「中学生なら絶対そうですよ」


くすくす笑いながら言ってる。


「そのへんはそうか、もう中坊じゃねーな俺も。

なんならセクハラの方を気にしちゃうわ。

それでもガキのまんまだと思うけどな。

常識とか大人の振る舞いみたいなの覚えただけの子供だ」


「それ自覚できてるのがおとななんですよー」


まあ自覚のないバカなガキは嫌だな。自覚あっても大変だと思うが。


その後は、元彼やら上司やら、男どもの愚痴をたっぷり聞かされた。


そして会計の後。


「なんか愚痴ばっかりで、すいませんでした」


「いいよ。

でも聞いてて思ったけど、俺も愚痴言われる彼らと大して変わんないぞ。だいたいが身に覚えあったからな」


「「・・・」」


なんか顔を見合わせてる。


「やっぱり1回だけでもいいんで、ダメですか?」


どうしてそうなる?

てかそれ男のセリフだからな。






作者のモチベーションになりますのでいいね、お気に入り登録、感想など、よろしくお願いします。

1回だけっ、1回だけでいいからっ!


カクヨムでも連載中の作品になります。

https://kakuyomu.jp/works/16818093080286722080

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