第63話 おっさん、経験豊富なお姉さん(自称)と
※エロ表現ありです。
苦手な方は飛ばして下さい。
誰が来たか知らんが急いで気持ちを落ち着けて表情をつくる。
ちゃんとできてるか怪しいが。
そして鍵を開けドアを開けるとそこには、
「エライザだったのか、どうした?」
「ちがう」
「ん?」
違わない、エライザだ。どういうこった?
「ノックしたのはリック。
娼館?って聞いたら逃げていった」
ああ、そういうこと。
「そっか」
リック、俺が行こうとしてたところに来てくれたのは流石だが、間が良いんだか悪いんだか。
「行きたかった?」
「いや、ってかなんで娼館の誘いだと思ったんだ?」
今まさにリックのとこに行こうとしてたとは言えない。
「昼間話してたでしょ、リックと」
「ああ、あれ聞いてたのか」
ん?ってことは・・・
「だから知ってる。今日のがはじめてだったのも。
今つらいのも。
でも今つらいのは聞いてなくても分かる。昼間のあの後馬車に上がってきたときとおんなじくらい、ひどい顔」
そう言って俺を押すように部屋に入ってくる。そして後ろ手で鍵をかけた。
「だいじょうぶ、私お姉さん。経験豊富だから」
あんまりそうは見えないがそれこそ見た目でわかることじゃないしな。
「そうなのか?そうは見えないけどな」
「10歳で経験済み」
まじで!?なにそれエロっ!
話しながらエライザはどんどん進んでくる。俺は押されて部屋の奥、ベッドの方へ後ずさる。
「でも、なんで・・・」
いうて今回初めて一緒に依頼をこなしたくらいだ。
そりゃ道中色々話したけどそれだけで?やっぱり経験豊富なお姉さんってことなのか。
「いろいろ教えてくれた」
中二病の概念か?
「魔法強くしてくれた」
まあ、それはな。俺もノリノリで詠唱考えたけど。
「助けてくれた」
ああ、最初足掴まれたのはエライザだったか。確かにあのまま引きずり落とされてたらとは思うが。
「あと、私も」
「ん?」
「今日、3人殺してる」
「―っ!」
そこで追い詰められた。もう後ろはベッドだ。
「娼館で、なんて、ダメ」
そして押し倒された。エライザも一緒に倒れてきたので抱きとめる。
俺は膝から上がベッド仰向けになって、足は床についている。そしてエライザの顔が俺の目の前にある。
俺の胸にはエライザの胸が乗っかっている。
その存在感がすごい。
エライザはよじよじ上にあがってきた。そして俺の顔を胸に埋めるように抱きしめる。
エライザはそのまま横に転がり、俺が上になる。
それでも俺はエライザの胸に抱きしめられたまま。
心地良い。
エライザの柔らかさに包まれながら、エライザの心音が聞こえてくる。最初はとても早かったが、俺の頭を撫でながら、だんだんゆっくりになってくる。
それに合わせて俺の心も落ち着いてくる。
このまま寝るだけでも、悪夢にうなされることはなさそうだ。
エライザはまた上になると俺にキスをしてきた。
唇を合わせるだけの、やさしいキス。
俺の頭を撫でながら、合わせる角度を変えながら、唇でお互いの吐息を感じながら。
キスが終わるとエライザは一気に服を脱いだ。
いつものローブに似ているが黒っぽいワンピースタイプの普段着だった。
そしてエライザは下着だけとなった。上はゆったりとしたタンクトップみたいな下着。
そう言えばこっちの下着事情、わからんな。ブラジャーとか無さそうだよなぁ。
そのタンクトップをエライザの胸が押し上げている。
裾はすぼまっておらずヒラヒラしているから下乳がすごい、その、えっちだ。
パンツも男のトランクスに近いが、丈は短く腿の付け根のところくらいでヒラヒラしているためこちらもえっちだ。
「シンも脱いで」
自分だけ脱いでいるのが不公平といった感じで、ジト目でそんなことを言ってくる。
俺も急いで脱ぎ、パンツ一枚となった。
「全部」
「脱がせてよ、お姉さん」
「・・・」
一瞬ムッとしたが俺のパンツに手をかける。
どうやら脱がしてくれるらしい。
そして俺は一糸纏わぬ姿に、これ男に使う表現じゃねぇな。
「―っ!」
なんか驚いてる?
異世界の俺は15歳の俺にしてあと黒髪黒目を茶色にしたくらいか。
なのでそれのサイズはイジってないはずだ。
まあいいか、その隙に俺は体を起こしエライザの上を脱がしてしまう。
すごっ・・・!
いや、エライザはかなり細身だからそこまで大きくはないんだが、ソフトボールより少し大きいくらいの形の良いそれが脱がした瞬間にゆさっっと弾んだ。
そして先端は上を向いた張りのある素敵おっぱいだった。
「ひゃっ!」
声が上がり胸をその手で隠してしまう。
「・・・えっち」
ぐっ、かわいい!
俺はそのまま、エライザのパンツも脱がしてしまう。これでエライザも一糸纏わぬ姿となった。
うん、女の子にこそふさわしい表現だな。
「ちょっと!もう!
もうだめ!私がしてあげる!」
なんかそれにこだわるね。俺ってエライザにとって弟分的な感じなんだろうか。
改めてってわけじゃないが、キスをして、抱き合う。
ダイレクトにエライザの肌を、柔らかさを、温かさを、吐息を、鼓動を、全身で感じる。
そしてエライザがもぞもぞと身体を動かす。
ふにゅふにゅとエライザの柔らかさが俺を撫でる。
気持ちいい。
「どう?」
「うん、気持ちいいよ」
言ってエライザとキスをする。
そんな時間が続く。
もどかしい。
気持ちいいんだが、身体同士をやさしく擦り合わせ続けるだけの刺激に焦れてしまう。
そういうのがお好きなお姉さんなのだろうか。
俺もお好きな方だが。
俺の戸惑いを感じたのか、
「そろそろ?いいよ、気持ちよくなって」
いや、さすがにこれでは無理だ。溜まりまくってる童貞中学生ではないのだ。
だがエライザは真剣な様子。
どうするか。
俺はエライザにキスをして、そして話しかける。
「エライザ、気持ちいいよ。
エライザは?大丈夫か?」
「うん、私も、シンがいっぱい擦れて・・・気持ちいい」
どうやら満足はしてるようだ。
「エライザ、ちょっと休憩。いい?」
「うん。
私も疲れたかも」
と言って少し呼吸を荒くしながら動きを止める。
そしてキス。
このキスも唇を合わせるだけ。俺が少し口を開いても、少し俺の息継ぎを待つように口を離してから、再びキス。
舌を入れてくるようなことはない。
うん、あれだ、このお姉さん、おそらく経験豊富ではない。
それどころかって感じだが、ではなぜああも自信満々だったのだろうか。
「エライザ、経験豊富って言ってたけどさ、何人位と?とか聞いて良い?」
「うん。と言っても1人。その彼とたくさんした」
「そうなんだ」
「うん、でもシンは体力ある。
その彼は全然、すぐに限界になってた」
さっきのこすり合わせで、ってことだろうか。
「あとシンの。すごく大きくてびっくりした。
5、6倍かも」
いたたまれなくなってきた。すまんその彼。
いや、10歳のときって言ってたか。だったらまだ子供サイズ・・・か?
「その彼も同い年だったのか?」
「その時で18か19だったと思う」
「それは・・・」
はい、アウトー!
18歳が10歳に手を出したらアウトでしょ。いや、異世界の倫理観ならアリなのか?しかしよくトラウマにならなかったな。
小児性愛者にいたずらされたってことだろ?
(アウトです。
あとエライザは処女です。毎回暴発だったのか、短小すぎたのかは不明ですが。
心的外傷やその他精神疾患もありません)
ここでAIが答えてくれた。
あ、やっぱアウトだよね。
しかし身も蓋もないな。それでエライザ自身経験豊富と思ってるんだから始末が悪い。
まあトラウマになってないってことは元々の関係性がそこそこで、無知に付け込んだその行為が暴発程度だったってことだろうか。
いや、十分ひどいが。
「そうか、あのな、エライザ。
言いにくいんだが・・・、いま俺としたことは、その、いわゆる性行為ではないんだ」
「えっ」
やっぱりいまのがそうって思ってたか。
「いや、卑猥な行為ではあるんだが一歩手前というか」
「でもちゃんと出来たねって、いまのがそうだよって」
そう言われてたんだな。
「なんか話聞く限りだと、その、相手の人がな、男として情けない終わり方というか、かっこ悪い終わり方だったみたいだから、見栄を張っちゃったんじゃないかな」
「・・・」
「・・・」
「つまり私は未経験ってこと?」
「さっきまでのかんじばっかりだったならそうかな。
エッチなことの経験は多いのかなと思うけど」
「・・・」
エライザの顔がみるみる赤くなっていく。
そしてワンピースをがばっとかぶると、下着を引っ掴んでベッドから降りた。
俺はあわててエライザの腕を掴む。
「・・・離して」
「ダメ」
「私、経験豊富じゃなかった」
「関係ない」
「でもっ」
「来てくれたじゃん。あと、抱きしめてくれた。キスもしてくれた」
その後のすりすりは言わない。
「自分が経験豊富だって勘違いしてただけ。お姉さんぶって、バカみたい」
「俺もう、収まらないんだけど」
「娼館にでも行けば。それこそ経験豊富なお姉さんがしてくれる」
「リック逃げちゃったじゃん、あと娼館でなんてダメってエライザが言ってた」
「・・・」
反論が来ない。もう一押しか。
「俺まだしんどいんだけど」
股間がじゃないぞ、メンタルの方だ。
いろいろあったがそれでもまだぐちゃぐちゃだ。
エライザが振り返って俺の顔を見る。
「平気そうに見えるか?」
俺の手を引く力が緩む。
「・・・んーん、ひどい顔」
ちょっと悲しそうに微笑んでエライザが言う。
「エライザが来るまで、ベッドにうずくまって泣きたくて叫びたくて大変だったんだぞ」
弱みを見せていく。
そしてエライザは体ごとこちらを向き、こっちに来てくれる。
「経験豊富なお姉さんじゃないけど?」
「最初からそんな条件は出してない。それに俺よりお姉さんなのはそうだろ?」
「わたしでいいの?」
「俺が一番しんどいときに来てくれた、エライザがいいんだ」
今も、自分の『恥ずかしい』より、俺の『しんどい』を優先しようとしてくれる、そんなエライザが。
「じゃあ、しょうがない」
言ってエライザはベッドに座っていた俺にまたがってきた。
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