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第51話 おっさん、次は姉も

布団に潜ってしまったからよくわからないがマヤが落ち着いたっぽいのを見計らって聞いてみる。


「大丈夫か?」


「・・・ごめん、無理」


「うっ、それは結構ショックだぞ・・・」


「えっ?・・・あっ!違うの、アタシが、恥ずすぎて・・・

さっきは、酔ってたけど~」


またひょっこり目元まで出てきてマヤが言う。


寝たふりしてたときは行けそうだったのになぁ。

まあ、寝てるとこに俺が勝手にするのと、お互い起きてる状態でするんじゃ全然違うか。


「ああ、そっちの意味か、よかった・・・

ここにいてもいい?」


「うん、いいけど・・・」


俺はマヤのベッドまで近づき、ベッドに寄りかかるようにして床に座った。

マヤには背を向けるような形だ。


「ずっとそこにいるの?」


「ああ、どうする?起きたんなら飲み直すか?」


「今何時?」


「ん~、1時半だな」


「え、アタシそんな寝てたの?」


「ああ、ヘソ出してな」


言ったらマヤがあたまをポカポカしてきた。


「いて、やめてやめて。ゴメンて」


後頭部を手でガードしながら謝る。


「・・・もう」


マヤは叩くのを止めて、そのまま俺の頭を軽くグリグリしたりなでなでしてくる。


そのマヤの手と、ガードしてた俺の手が当たる。


どちらからともなく、つついたり、指をつまんだり、手のひらをくすぐったり、撫でたり、掴んだり、さすったり・・・


そして少しずつ指を絡ませていき、そしてまた(ほど)けて。


「で、どうする?起きるか?」


「もうお酒はいいかな、このまま寝たいかも」


会話しながらもお互いの手を弄び続ける。


「そっか」


俺はマヤの方に向き直ると、絡めていた手を(ほど)きマヤの頭を撫でる。


もう片方の手はまた空いたマヤの手に絡める。


「・・・子供扱い」


ちょっと拗ねたふうにマヤが言う。


「やめる?」


聞くと小さく首を振る。

うむ、かわよい。


「シンはどうするの?まだお酒飲むの?」


「ん、1人で飲んでもな。マヤが寝たら帰るよ」


「え?帰るの?帰れるの?」


「まあ帰れるな、同じジム通うくらいには近所だぞ?」


「えー、もうウチ泊まってったら?」


おっとそれは大胆だぞ、マヤちゃん。でもそういう意味じゃないんだろうなぁ。


「・・・意味わかって言ってる?」


「えっ?・・・違っ!そういうんじゃなくてっ・・・

えと、ミヤもいるし、もう遅いし」


あー、かわいい、もうだめだ。


俺はマヤをグイグイ遠くに押して、マヤのベッドに潜り込んでいく。


「ちょっ!シン!?まって、ひゃっ!」


おっと、どこかさわっちゃったか?

まあいいや、俺はマヤと至近距離で向かい合う形でベッドに潜り込むと、


「いれて?」


「もう入ってるじゃん!」


「だめ?」


「・・・・・・・・・・・・ダメ」


ちっちゃい声で、かわいく言う。OKに聞こえちゃうぜ。


「泊まってっていいんでしょ?」


マヤの手を弄るのを再開する。


「言ったけどぉ、ホントにそういうつもりじゃなくて・・・

もう遅いし大変だからって思って・・・」


「うん、ごめん、ちょっと意地悪したかも。

マヤがそういうつもりじゃなくて、俺のこと考えて言ってくれてたのはわかってたんだけど。

マヤがかわいいから、つい言いたくなっちゃうんだよ」


「・・・もう、なにそれ」


「ほんとにダメ?でていく?」


「・・・・・・ほんとにさっきの・・・

夢じゃないんだよね?」


「そんなにおぼろげなの?記憶」


「そうじゃないの。ちゃんと覚えてるんだけど現実感がなくて・・・」


「・・・なかったことにするか?

俺も、忘れるようにするけど」


「それはイヤ。

ミヤにも見られてるでしょ」


「そうだけど、俺とマヤの間でってはなし。

ほら、お互い酔ってたってことで」


「・・・ヤダ」


くっ、かわいい。

マヤが俺の手をきゅっと握ってきたので、俺も握り返す。


「ねぇ、いまは、・・・酔ってないよ?」


それは、反則だ。

そんなふうに言われて何もしないなんてできるわけがない。


俺はマヤの腰に手を添え、顔を近づける。


お互いの吐息がかかる距離までゆっくり近づき、唇が触れる。


本当に触れるだけ。ほとんど唇の形は変わらない。触れるだけのキスを繰り返す。


そして少し()を開ける。


「ねえ、さっきと全然違う」


「それはいいの?わるいの?」


「・・・いい・・・と思う」


それを聞いた俺はまた触れるだけのキスを続ける。

それでも今度は変化をつける。

触れるか触れないかぐらいで、焦らすように唇を撫でる。

上唇と下唇を使って、変化をつけながらやさしくマヤの唇をなぞっていく。


唇は顔の中でも神経が集中している場所だ。

そんな場所に意識を向けられ、焦らすように、撫でらるようにキスされ続けたマヤからは徐々に吐息が漏れ始める。


「マヤ、かわいい」


「シン・・・、シン・・・」


マヤが首に手を回してくる。


そして俺達はさっきよりも深いキスをするのだった。



―――

――



目を覚ますと俺の部屋じゃなかった。

隣には裸の女の子、マヤだ。というか俺も裸だ。


やってしまった。

いや、ヤッてしまった。

あまりにもマヤがかわいすぎた。


ミヤにさんざん搾り取られたあとだと言うのに。


これも姉妹丼というのだろうか。


そんなアホなことを考えていると、


ドアがノックされ、


「マヤー!起きてる?」


ミヤの声が聞こえてきた。



作者のモチベーションになりますのでいいね、お気に入り登録、感想など、よろしくお願いします。


カクヨムでも連載中の作品になります。

https://kakuyomu.jp/works/16818093080286722080

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