第47話 おっさん、最初はレモンの香り
※エロ表現ありです。
苦手な方は飛ばして下さい。
俺のファーストキスは微かにレモンの香り、年上のお姉さんと、彼女の自宅で。
いやちがう。
綺麗に表現しすぎだ。
現実はこう。
俺のファーストキス(2回目(意味不明))は酒臭い年上のギャル(処女ビッチ)と、逆ナンされて連れ込まれた彼女の自宅で、彼女の妹(清楚ビッチ)に見られながら。
うん、これが正しい。
いや、現実逃避は止めよう。
只今、絶賛接吻中である。マヤと。
「っぷはぁ」
ずっと息を止めてたのか、息継ぎをするマヤ。
と思ったらまた口をつけてくる。
口を押し付けるだけのキス。
「ちょっとマヤ!だめ、酔いすぎだよ!」
「よっふぇむぁい」
口を付けたまま反論するマヤ。
いや、酔ってる。
喋って気づいたのか、それまで押し付けるだけだった唇をあむあむするように、ぎこちなく動かしてきた。
そしてだんだん俺の唇をついばむように、吸うように。
どんどん上手になっていく。
舌は入って来ない。
来ないがそんなの関係ないくらいに拙くて、優しくて、情熱的なキス。
気持ちいい。
「ちょっ、ちょっと!ねえ!」
ミヤが喚いてるが声が遠い。
この気持ちよさに抗える気がしない。
されるがままだった俺もマヤに応じていく。
マヤは膝立ちで俺をまたいでいるが体はくっついていない。
すこし体勢を直した俺はマヤの腰に片手を回す。
マヤは体をピクッとさせるが口は離さない。
そのまま腰を抱き寄せると「ふぁっ!」と驚き、口を離そうとするが今度は俺が逃さない。
俺からもついばむように、吸うようにマヤの唇を求める。
体も密着し、キスに合わせてマヤの全身がピクッ、ビクッと震えるのがダイレクトに伝わってくる。
お互いが気持ちいい重なり方を探るように身体を唇を動かす。
キスをしながらマヤの声が漏れてくるようになった。
「・・・っふぁ、・・・あっ、・・・んうっ」
俺からも舌は入れない。
入れないキスでこんなに気持ちよかったのは過去にないかもしれない。
なのにまだどんどん気持ちよくなっていく。
このままどこまで行けるのか。
そういえばミヤももう何も言ってこない。
横目で見ると顔を真っ赤にして内股の体育座り?で口元を押さえて俺たちのキスを凝視している。
舌を入れていないのにもう俺たちの唇はお互いの唾液で濡れている。
水音とマヤの漏らす声だけが部屋に響く。
どれだけ時間が経ったか。
息も荒くなったマヤがピクピク体を震わせながら、
「・・・むあっ、・・・っはぁっ、・・・ダメ、・・・シン・・・すきぃ、・・・んぅっ!」
マヤの口から発された「すき」の音がマヤ自身の鼓膜を震わせた瞬間、今までにないくらいマヤの身体が震えた。
跳ねたと言ってもいいかもしれない。
同時に俺も、その言葉がキス越しに口から頭の中に響くように聞こえた瞬間、目の奥がチカチカするような、パチっとするような感覚が来たと思ったら身体が震えた。
俺達はお互いに強く唇を押し付け合い、お互いの体の震えを全身で感じる。
何だこの感覚は。知らないぞ。
多幸感というのだろうか。いや、単語にすると違う気がする。
全身がふわふわ。頭がしあわせ。夢みたい。
こんなアホな語彙のほうがしっくりくる。
そんな感覚。
マヤは全身から力が抜けくったりと俺に体を預けてくる。
そのくせキスは続いている。
が、さっき程激しくはなく、まったりあむあむって感じだ。
俺は腹筋に力を入れマヤが驚かないようにゆっくり後ろに倒れていき仰向けになる。
マヤのさらさらの髪を撫でるたび身体がピクッとする。
余韻が長い。
俺もマヤも呼吸が落ち着いてきた頃、ようやくキスが終わった。
というかマヤは首から上も力が抜け俺の肩に乗るようにもたれてきた。
マヤを抱きしめるように腰と後頭部に手を添えてゴロンと転がりマヤを俺の上から降ろして仰向けに寝かせる。
「大丈夫か?マヤ」
「すー、すー」
え?寝てる?
満足そうな顔で、すやぁって感じで穏やかな寝息を立てている。
「・・・・・・」
視線を感じる。
いや、わかっているんだ。
責めるような、呆れるような視線を送っているのが誰なのかは。
ミヤの方に目をやると、ピクッとする。
なんか内股でもじもじしている。
「何あれ?ねえ!なに今の?
マヤになにしてんの!?」
「いや、どっちかって言うとされたんだけど。
見てたじゃん。
酔うとマヤってああなるの?キス魔?」
聞くとミヤは首を振って、
「知らない。
見たことない、あんなマヤ。
よく2人でお酒は飲むけど楽しくなるだけだよ。
確かにそんなに強くないからすぐ寝ちゃうけど、今みたいに・・・」
2人でマヤを見る。
幸せそうな表情ですやすやと寝息を立てている。
オヘソが見えちゃってるので隠してあげる。
「んっ・・・ぅんん」
マヤが艶めかしい声を上げる。
ミヤのジト目が俺に突き刺さる。
しょうがないじゃん。
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