第36話 おっさん、女神に監視される?
「じゃあ、帰るわ」
「はい、じゃあまた1週間後ですね」
そうだった。
間隔もうちょっと空けられないか聞きたかったんだ。
「そうだ、報告なんだけど、毎週じゃなくて隔週とかじゃだめ?」
「な、何故でしょうか?」
「いや、1週間じゃさすがに大したことしないっていうか、報告することもないっていうか、今日もほとんど映画観てただけだし」
女神を見るとまさに「ガーン!」といった表情をしている。
そんな面白い表情でも美人さんなんだから手に負えない。
というかかわいいまである。
今心読まれてないよな?
「で、ですが、やはりあなたのスキルや2つの世界間を行き来できる状況は、こまめに把握しておく必要があり・・・」
「それは前にも聞いたけどな。
まあ、そこまで間隔空けたいってわけじゃないから毎週でもいいんだけどさ。
そういえば神様ならここから俺の状況とか監視できないの?」
「してもいいんですか?
できなくはないんですが、本人の許可が必要になります。
それ以外では余程のことがない限り干渉しません」
「意外とちゃんとしてるんだな。
ちなみに余程のことというのはどんなことなんだ?」
「世界の理を覆すような行いだったり、逆に神界に干渉するような行いです。
地球を滅亡させる程度であれば干渉しません」
え?
「俺がここに来てるのはいいの?」
最後の一文も気になるが。
「はい、私の私室ですし私が許可していますので問題ありません。
この部屋以外の神界には立ち入れませんので大丈夫です」
「そうなのか、よかった。
あ、地球滅亡させてもいいよってのも気になるんだが」
「別にいいわけではないですが。
前も少し言いましたがヒト基準の善悪を判断しているわけではないからです」
「ああ、そういえば」
「まあ、こちらから干渉することも稀ですが、しないわけではありません。
あなたの転生というか転移はいい例です。
今回あなたに行ってもらっている世界は長く停滞しているのが大きい理由ですね。
他の世界の魂ですので、本当にいてもらうだけでも十分ですし、知識チートしてもらうでもどちらでもいいと考えています」
「なるほど」
「それで、話がそれてしまいましたが、私に監視というか観察されるのは大丈夫なのですか?
常にというわけではありませんが、私が見ようと思えばいつでも見れる状態になるということですよ?」
「うーん、まあ、べつにいいかなぁ。もうおっさんだし」
「本気ですか?
トイレや入浴とか、あと、その夜とか・・・」
後半モニョモニョと言い淀んでいる。
「なに、そういうの見たいの?
まあちょっと恥ずかしいくらいだから別にいいけど案外エッチだな」
「見てしまうかも、というはなしです!
私だって見たくありません!!
・・・その、他のヒトとのなんて・・・」
まあ、そういうこともあるのか。
逆に1人でしてるときのを覗かれる方がきつい気もするが。
ん?逆に興奮するか?女神にみられてるかもと思いながら1人で・・・いや、この先は開いちゃだめな扉な気がする。
「うーん、逆に興奮するかも?」
さっきまでの女神の反応が可愛すぎたので、調子に乗って口に出してしまったが、間違えたらしい。
スッと表情が消え、呆れたような蔑むような視線を向けられてしまった。
まあ女神ほどの美貌から向けられるそんな視線も、ありかなしかでいえば全然ありなんだがこれ以上ふざけるとヤバい気がするのでこの辺でやめておく。
「あ、ごめんなさい。冗談です。
ただ、もうずっと監視はされてるのかなー、ぐらいには思ってたから意外だったな。
今日最初機嫌悪かったのも、なんかやらかしたのでもみられてたのかなと思って、1週間を振り返っちゃったぜ」
「本人の許可なく私生活を覗くような真似はしません。
では引き続き毎週報告に来てもらうということで良いですか?」
「まあ、報告することが大して無いってだけだしな。
来るのは全然問題ないぞ。なんだかんだ今日も楽しかったし。
さっきも言ったけどまた一緒に映画でも観ようぜ。今度は隕石のやつ」
「はい、今日観た映画はよかったのでそちらも期待しておきます」
「おう、期待していいと思うぞ」
「そういえば、さっきの最初私の機嫌が悪かったってところで思い出したのですが、」
「ん、なんだ?」
「メンエスってなんですか?」
「・・・えっ?」
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