表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

88/245

能力者達集合

「紗季でしょ? 連絡してしたのも紗季だしね。能力者ばかりなら、制服も隠してた方がいいかも。私は紗季に協力すると決めてるからいいけど」


 悟が来るのも当然だよね。能力者だし、紗季の味方……悟には普通に今日の事を伝えてるのかよ!! しかも、本人は変装もバレてるし。


「確かに……私が白衣で、小鳥遊先生が黒いマントの方が首謀っぽいな」


「マントも用意してますから、どちらでも構わないですけど」


 紗季と小鳥遊先生はイソイソと着替えるけど、知ってるメンバーだから、すでに隠す気がない!! 思わずツッコミそうになったけど、声を出したらマズイ。ボイスチェンジャーがあるという話なんだけど……オモチャの変声機!! 普通の声も漏れるよね!?


「おい!! 入っていいのか。勝手に入るぞ」


 と、二人目の能力者も来た!? 声からして迫力があるんだけど、この人は……


「外にマスクを用意していますが、顔を隠さなくても良いのですか?」


「別に隠さなくてもいいさ。能力者だろうと、周りの私の扱いは変わらないさ。それにしても……漫画みたいな事してるな。しかも、こんな中に入れってわけだろ?」


 二人目も誰だか分かる。三年の猪狩(いかり)響鬼(ひびき)先輩だ。花畑君の噂以上にヤバい人。学校の裏番的存在とも言われてる人だ。


「そうですね。扉が開いてるロッカーに入って貰えたら」


 小鳥遊先生は響鬼先輩を怖がる事なく、誘導している。この人を怖がらないのは学校では白先生ぐらい? いや……紗季も大丈夫な気がする。


「ふん……扉が閉まったロッカーがあるという事は他にもちゃんと来てるんだな。協力してやるんだから、報酬の事は忘れるなよ」


 視線が合ってないのに、響鬼先輩が私や悟を見てるのが分かる。それぐらいの圧を感じるんだけど……それに報酬? 能力者に集まって貰うために賄賂を送ったって事!? 私には何もないんだけど。


「あの……一年の雪見(ゆきみ)ですけど……能力者が集まるのはここで合ってますか?」


 響鬼先輩に続き、今度は新入生の雪見という子がオドオドした声で入ってきた。小鳥遊先生は三年生だけじゃなく、一年生にも声を掛けたみたい。


「間違ってないので、別に怖がらなくていいですよ。これは演出に過ぎませんから。隙間から覗き込まず、中に入ってきてください」


 新入生なら余計に怖いと思うでしょ。先輩ばかりいると思ってるだろうし、怪しげな二人と変な儀式をしそうな場所なんだから。


「は、はい。失礼します」


「扉が開いてるロッカーの中に入ってくれ。今日来るのは残り一人だから、その間は待っていてくれ」


 残りは一人。そういえば、小鳥遊先生も確認出来てる能力は私を含めて五人と言ってた。そして、検査結果次第では十人はいるかもと。


「あの……すでにいるんですけど。驚かせました? 私の能力は姿を透明にする事なんですよ」


 何処からか声が聞こえたと思ったら、残りの掃除用具入れの扉が閉まった。すでに待機してた? ……って、私が運ばれた時から?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ