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GWは映画で決まり!!

「遊園地での【妖怪の森】イベントは楽しかった。花……」


「紗季達も楽しかったと言ってましたよ」


 危ない危ない……白先生の口から花畑君の名前が出そうになるなんて……二人とも【妖怪の森】好きだから、自分以外で誰が一番楽しんだのかが分かってもおかしくないか。


「よしよし。少しでも好きになってくれたら良しだぞ。雪見には……【妖怪の森】の歴史から教えるか。【妖怪の森】はアニメから人気が爆発したが、実際は育成ゲームから始まったんだぞ」


 白先生は嬉しそうに【妖怪の森】のウンチクを語り始めた。【妖怪の森】のアニメに比例して、ゲームも継続されているとか。


「ああ~……雪見に関しては、好きな相手が【妖怪の森】のファンみたいでさ。アドバイス的なもの? オススメスポットかあったら教えて欲しいんだよ。勿論、アニメも少しずつ見るつもりでいるからさ」


 響鬼先輩は白先生の話をストップさせた。『姐さんはこの話をすると止まらなくなるからな。要点を伝えないと駄目なんだよ』と小さな声で教えてくれた。


「……好きな相手のため?」


 その溜めは何? もしかして、そんな邪な気持ちで【妖怪の森】を見るなと怒ったりするの!?


「羨ましい!! 【妖怪の森】好きに悪い奴はいない。私も応援するぞ」


「……えっ!?」


 思わず、声を出して驚いたわ!! 【妖怪の森】好きなだけで評価高くなるとか。黒さんも白先生のために【妖怪の森】を勉強したかもしれないのに……雪見が羨ましいとか、全然気付かれてもないんだけど……


「何を驚いてるんだ? 【妖怪の森】を一緒に調べていくのも楽しいかもな。なら、映画はどうだろう。GWに【妖怪と宇宙】アニメ化記念に、初期からの映画を公開するらしい。特典も違えば、【妖怪と宇宙】の映像も少し流すところも違う。【妖怪の森】ファンなら行かないわけがないぞ」


「という事は、姐さんも行くわけか?」


「いや……残念ながら、全部を見る事が出来ない。何度も見たが、映画館で見るのは別格だからな。それに特典が……今回も響鬼は一緒に来てくれるんだろ?」


 白先生は響鬼先輩を誘ってる。特典を揃えるためには手段を選ばないわけね。それなら……


「黒……銅島さんは誘わないんですか?」


 響鬼先輩には悪いけど、そこは銅島さんを誘ってあげるべきでは? 遊園地にも一緒に行ったわけだし。


「銅島? もしかして、姐さんにも彼氏が……」


「違う違う。仕事関係……とも違うわね。【妖怪の森】好きの仲間かな。銅島さんから誘いがあったが、全部を見るわけじゃないからな」


 一応、黒さんも映画デートにOKは貰ったみたいだけど、【妖怪の森】が目当てと思われてるんだ……でも、黒さんも少しは成長してるのかも。


「……わ、分かりました。お礼も兼ねて、その映画に誘ってみます。あの時も特典集めに頑張ってたから」


 GWにデートの誘いか……普通なら花畑君も断りそうだけど、【妖怪の森】の映画関係からどうするんだろう? 占い師の『女難』が余計な一言だったかも。

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