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【妖怪の森】ファンといえば!!



「おっ!! 珍しい組み合わせだな。誰か怪我でもしたのか? 小鳥遊先生はいないが、私が代わりに看てやるぞ」


 昼休み。私と響鬼、雪見の三人は保健室にいる。小鳥遊先生が休みが延びた事は【ライソ】で知ってた。今日の保険医の代役は白先生が受け持つという事で、栄養ドリンク片手に座っている姿が。


「いや……怪我をしたわけじゃなくて、姐さんに教えて欲しい事があるんだよ。その他の奴には聴かれたくないだろうし」


 姐さんと呼ぶのは響鬼先輩。響鬼先輩が唯一慕っていて、心許せる先生らしい。体育教師は学年、クラス関係なしに受け持つ生徒は多いのもあるけど、白先生だからこそでもあると思う。


まぁ……白先生だったら、その気持ちは分かるかも。


「それは……能力者の? 一部の教師は誰が能力者なのか把握してる。響鬼以外でも、叶さんや……雪見さんの事も含めてね」


 小鳥遊先生以外の教師が知っててもおかしくないか。一応、把握しておくべき事柄かもしれないわけだし。



「姐さんに知られても問題なしだ。何も変わらないだろ? それに能力者の話でもないしな」


 響鬼先輩は白先生を絶対的な信頼感を持ってるみたい。多分、白先生の心の声を聞いたとしても、言葉と同じだと思う。


「そうなのか? 勿論、生徒の相談はいつでも受け付けてるぞ。どんな相談だ。恋愛相談でも構わないからな」


 自信満々に言うけど、それは何処から来るんだか……恋愛音痴? 鈍感な白先生に恋愛相談はちょっと……



「……よ、【妖怪の森】についてなんです。先生が詳しいとせ、先輩達に聞いたので」


「おっ? おおっ!! 雪見も【妖怪の森】のファンなのか!! いや、新規開拓者か。私が【妖怪の森】ファンとよく分かったな」


「姐さんに色々付き合わされた事もあったしな」


「私は遊園地の件もあったから」


 白先生の食い付きが凄いんだけど!! それが分かったのも、白先生と黒さんの遊園地デートがあったから。それだけじゃなく、響鬼先輩も白先生の【妖怪の森】好きは知ってて、来場者特典コンプのため、一緒に映画に行った事もあるとか。


 ちなみに、花畑君達と遊園地に行った事は、雪見には内緒にしている。


 当初、花畑君に雪見を早い段階で紹介するつもりだったけど、花畑君が学校を休んだのよね。だから、花畑君の好きな【妖怪の森】の情報を集める事に。それで名前が上がったのが白先生だったわけ。


 悟と姿見先輩がいないのは、流石に大勢で行くのも迷惑だと思ったから。紗季にも雪見が好きな相手を教えてなく、昼休みは悟が紗季の相手をしている。


 雪見にも紗季は初の単行本発売で忙しいから、恋愛相談はその後でと念を押したから大丈夫。

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