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蛍包囲網が凄い

「もしかして、店長も能力者だったりするわけ!? 女だけじゃなく、男もいるだなんてニュースもんよ。というか、私もオッドアイが欲しいんだけど!!」


 紗季が言ってるオッドアイというのは、左右の瞳の色がそれぞれ違ってる事。アニメや漫画のキャラにも使われるし、現実の猫に同じ症状がある。私も一度は憧れた事があるから、調べてみた事があったんだよね。


「瞳の色が違うだけで、能力は何もないぞ。とはいえ、弟は俺とは逆、右目の瞳が黄色になっている。これも異世界に一度触れたからだろうな」


 その瞳の色のお陰で、異世界があるというのが現実味が帯びてくる。いや、ゴブリンがいる時点でそうなんだけど……


「ちょっと待って……そうなると、オッサンの姿を見たのは異世界に行った時なんて事は……」


 小鳥遊先生とのオッサンに【変身】後の検査では、モザイクが掛かった状態だった。それと関係してるわけ? 異世界で誰かの体を借りてるとか……


「あの時にいたのは天使? 女神? がいただけで……見たのは、ここ最近のような気がする」


 最近だとしたら、私がエロ本を買うために【変身】した時じゃない!! けど、店長の姿なら、私の目にも止まるはずよね?


 そんな事を思ってると、閉店してるはずなのに、店のドアが開いた。


「兄さん、こんな時間に店を閉めてるみたいだけど、一体何があったわけ……って、悟ちゃんと紗季ちゃんじゃないの!? 蛍ちゃんが心配で、こっちに隠れてたわけ?」


【兄貴】が閉店してる事に驚いて、【愚弟】の店長が店の中に入ってきた。その姿は前回と違って、レオタード姿と変態度が増してるんだけど!! 


「そういうわけじゃないけど、蛍はそっちの店にいるんですか? いるんだったら、私達の事は内緒にして欲しいです」


「勿論いるわよ。悟ちゃん達がこっちにいる事は内緒にしてもいいんだけど……」


 危なく、予想通りの展開になるところだったじゃない!! 蛍が【愚弟】の店長と一緒に来なくて良かったんだけど、弟店長の視線が私の方に……下手に喋らない方がいいよね?


「もしかして……蛍ちゃんが惚れた相手じゃないの?」


 えっ!! 何で、弟店長がオッサンの事を知ってるのよ!? 兄店長と一緒に私の姿を見た事があったとしても、蛍と関係してるとは思わないよね?


「そうか!! 思い出したぞ。蛍ちゃんが描いた似顔絵に似ているのか」


「異世界全く関係ないじゃない!!」


 思わずツッコミを入れてしまったじゃない。蛍が描いた似顔絵って……オッサンを捜すのに店長達も利用してるわけ!? しかも、一発で本人と分かるぐらいに絵が上手いとか、ドン引きする程凄いんだけど……

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