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緊急事態発生

「その時は私達も一緒について行きますから。危険な行為はさせないでください」


「それは勿論です。他の研究者達にも強く言っておきますから。御二人の協力に、本の貸し出しも交渉しておきましょう」


「漫画も続きを気にせず読めるわけか……」


 お父さんもそこは『脅すような事は止めてくれ』と注意するところだからね!! 漫画やアニメのために娘を犠牲にするなんて……私も気になる漫画があるかもしれないけど。


「はぁ……悟と響鬼先輩は大丈夫かな。小鳥遊先生は二人の状況を確認出来るんですよね?」


 他の研究者も小鳥遊先生みたいに一味二味あるかもしれない。運転手の時点でそうだったわけだし。


「そうですね。一緒に確認しましょうか? 聖剣部と魔導部も協力して貰ってる形ですからね。強要等は禁止してるはずですが」


 小鳥遊先生はモニターのチャンネルを聖剣部と魔導部へと繋げてくれた。響鬼先輩は当然として、悟も意外としっかりしてるから大丈夫だと思うけど……


「……声も聞こえるように出来ますが」


 その映像を見て、小鳥遊先生だけじゃなく、私も一瞬固まってしまった。


 響鬼先輩と悟は真面目に研究に協力してるんだけど、問題があるのは同行者の方。紗季とサクラ先生が研究者達に押さえられてる。


「えっと……悟達に何もなかったみたいなので。小鳥遊先生もいいんですか?」


「鐘……サクラに関しては後からお仕置きです。始末書とか色々あると思いますが……」


 多分、紗季とサクラ先生はジッとしてられなかったんだと思う。少しは予想出来た事なんだけど、流石にこんな場所でするとは小鳥遊先生も思わなかったのかも……


「今は検査の続きです。血液と唾液の取ってから、【変身】解除のために、小部屋の中でカップル麺も食べて貰います」


 小鳥遊先生は気を取り直して、検査の続行をするつもりみたい。中途半端だとお父さん達も心配……する?


「分かりました……って、何!?」


 いきなり、ジリリリ……目覚ましみたいな音が研究室に鳴り響いたんだけど!!


『緊急事態発生。G件に変化の兆候が起きました。気になる研究者達は集合してください』


 研究室の館内放送? G件というのは分からないけど、緊急事態って!!


「これは私も行かないと……血液と唾液を取り次第、私はここから離れます。途中で申し訳ないですが、井上さん達も含め、皆さんにはこの施設からお帰り頂く事になります。勿論、助手達が車で送りますから」


「……分かりました。私達が残るのは危険なのですね。非常に残念ですが、ここは先生の言う通りにします」


「すみません。危険がある可能性がゼロではありませんので」


 小鳥遊先生が検査を途中で諦めそうにもないのに……そこまでの事が起きた? 悟や響鬼先輩の協力で、何かの進展があった可能性……よりも、紗季とサクラ先生が余計な事をしたせいと思うのは私だけ?

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