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サクラ再び

「早速、返事が……サクラ先生!?」


 いの一番にコメントが送られてきたのはサクラ先生。姿見先生が能力者の集いの【ライソ】に参加したのは知ってるけど、ここで反応……するよね。


『研究施設!! そんなの実際に存在するなんて……見に行けるなら願ってもない事だよ』


 紗季みたいに漫画家は好奇心の塊みたいだから。それは小鳥遊先生もそうだと思うけど。


「サクラ先生が行くなら尚更行かないと駄目じゃないか。先にネタを奪われてしまう」


「いや……研究施設とかをネタにしたら駄目でしょ。機密事項とかありそうだし」


 その研究施設の場所とかも秘密だとすれば、紗季とサクラ先生は連れていかないと方が安全な気はする。


「そういうのは特撮やロボットアニメでもありますから、読者も事実とは思わないんじゃないですか? ある程度はこちらも許しますよ。こちらも提供してもらうわけですから」


 小鳥遊先生も寛容というか、逆に何を求められるか怖くなるんだけど……


「あっ……響鬼先輩も来るみたいだよ。サクラ先生とも会いたいみたい」


 次にメッセージが届いたのは響鬼先輩。響鬼先輩と雪見はサクラ先生の事は知らないから、いきなりのコメントに驚いてるかも。


『【サクラ】ってのは能力者の新入りか? 秘密基地っぽい施設も気になるし、新入りにも会ってみたいからな。親は不参加だけど、私は参加するぞ』


 研究施設=秘密基地という発想はみんな似たり寄ったりなんだなと思う。


『こちらこそだよ。私も色んな能力者に会いたいからさ。君達とは違って、学生じゃないけどね』


 サクラ先生も響鬼先輩へ真面目に返信してる。小鳥遊先生以外、能力者の集いは学生だと姿見先輩、もしくは小鳥遊先生が伝えたんだろうな。


「サクラ先生はぐいぐい来るタイプだから、響鬼先輩とどうなんだろう? 姿見先輩や雪見が来てくれたら大丈夫だと思うんだけど」


 悟はサクラ先生と響鬼先輩の相性を心配してる。響鬼先輩は紗季とも相性はよくないと私は思ってるんだけど、サクラ先生も似た感じだし、悟がそういうのも分かる。姿見先輩はサクラ先生と会ったるから、響鬼先輩との仲介役にもなってくれそうだし。


 けど、そう願うと正反対の方に話は進むのよね。


「姿見先輩はバイトがあるから無理だって。雪見も同じくね」


 サクラ先生の返信直後に姿見先輩と雪見のメッセージが届いた。二人は同じバイトに行くらしく、雪見を成長させる一貫でもあるみたい。


『今回はパス。バイトの先輩に頼んで、劇場スタッフのバイトに組み込んでくれて、雪見と行く事になったから。そっちの事は響鬼達に任せるわ』


『あの……そのバイト自体初耳なんですけど。でも、どちらかを選ぶなら、姿見先輩の方を選びます。そっちは少し怖そうですし』


『その日は飛鳥の番だったからな。こっちの件は私と叶、井上に任せとけ。サクラって奴もいるし』


 サクラ先生は小鳥遊先生の後輩だから、どう転ぶか分からないけど……そのメンバーの中に紗季がいる事も伝えておくべきなのかな……

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