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就活での事件

作者: 河馬

人間は本当に焦ると意味の分からない行動を取ってしまう。

大学4年生の時金融系の会社を受けていた。

六次選考まである長いフローだったが、五次選考まで合格することができた。

最終選考前に会社と就活生でギャップをできる限り無くすために先輩社員との座談会を設けていただいた。

運が良いことに知り合いでは無いが同じ大学の先輩で親近感が湧き、距離はすぐに縮まった。

少しアイスブレイクをして、質問形式での座談会がスタートした。

質問をして答えて貰うのだから、メモ取るのが礼儀だと思い、手帳と筆記用具を出した。

その時、先輩社員が急に止まった。

何か失礼なことをしてしまったのではないかと恐る恐る何があったのか聞こうとしたら、先に向こうから

「いんもう」と聞こえた。

最初はなにを言ってるのか全く分からなかった。

しかし、手帳に目を向けたらすぐになにを言ってるのか分かった。

手帳から栞のように強く太い一本の陰毛がでていた。

とても焦った。就活の時、様々な会社で様々なシーンがあったが、ぶっちぎりで焦ったと思う。

なにを思ったか、私は「すいません。すいません。」と言いその一本の陰毛を大事に就活バックにしまった。

何故そんなことをしたのか本当に分からないが、人はパニックになると全く予想できない行動をしてしまうのだと後から実感した。

その会社にはもちろん受かった。

なんせこちらは最終奥義陰毛を使ったのだから。

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