表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

梅雨の夜のドブ川

作者: 秋葉竹


夢を、ドブに、棄てた。


何処へも行けない、焦燥のあと。


出来ることと

出来ないことがあると、

気づいてしまったから。


心で、白い、花が、

燃やされている。


もうすぐ、全てが、終わる

預言を聴いた夜。


いつだって、夜はこの街は騒がしく

けれど朝日を浴びる姿は

どこか神々しい命さえ感じられた。


咲いた、花は、かならず、散るけれど。

この街の終わりなど、

考えられない、けれど

けれども、いつかは、終わる。


おもいわずらうことではなく、

いずれかならず起こる、滅び。


ただ、そんな、

世界、や、歴史、のことじゃなく、


夢を、ドブに、棄てた。

ことが僕を困らせる。


白い、花の、焦げ臭さが

甘い、香りを、消し去ってしまい、


これからなにを楽しみに、

暮らしてゆけばよいのか。

これからなにを頼りに、

生きてゆけばよいのか。


そんな前向きな欲望さえ、

手放してしまい、

わからなくなってしまったんだ、


ドブ川に、空き缶が流れる

梅雨の夜。








評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ