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キマグレ時〜イツカノ日〜
※投稿日 2021年 03月05日の作品の改稿版です。
キマグレな春の雪。眠りに着いた花は
イツカ目を覚ます。
春はキマグレ
キマグレに雨を降らし
キマグレに雪を降らし
キマグレに花吹雪が舞う
今年もまたひと雪降らすのか
キマグレに…
開きかけた蕾の上に
雪を降らし
凍える花々
けれど
花の生命力は思っているより強く
簡単に蕾を落としはしない
静かにそこで
咲くことをやめ
一度眠りに着き
“その時”を待つ
無理に咲こうとはせず
仮死状態のように
息を潜める
太陽のぬくもりが雪を溶かすまで
その時が来たら
それを合図に
再び目を覚ます
呪いから解き放たれた
眠り姫が瞼を開けるように
ふわりと
でも力強く
花開く
咲き誇れ
『春の花』
“凍える日々”に終わりを告げて
咲き誇れ
『春の花』
イツカ
その日が来たら…




