表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
グリーンスクール - 紅月  作者: 辻澤 あきら
37/38

紅月-37

          * * *


「ユッコ。あんた、北斗なんて変わった苗字よく思いついたわね?」

「まぁ、なんとなく…」

「どうして、そんな名前にしたの?」

「別に…」

「ふーん」

「どうして、そんな目でみるの、お姉ちゃん?」

「あんた、従姉妹にそういう名前の人がいたの知ってた?」

「え?」


          * * *


 先代のファントム・レディは、従姉妹だったの。あんまり、つきあいのない家系だったから、会ったことなかったのよね。それに、結婚してもう苗字が清水に変わってたから、よけい耳にする機会もなかったのよね。

 知らない、ってお姉ちゃんに答えたら、それならいいけどって言われたわ。

 姉は気づいていたのかもしれない。あたしも、ファントム・レディになっていることを。

 ーーーじゃあ、先生と朝夢見ちゃんとは、親戚なの?

 再従姉妹になるのかしら?だから、よけい他人のように思えなかった。母親を亡くして、落ち込んでいるあの子を見たとき、何とか元気づけようと思ったの。それで……、魔が差したのよね。

 未来ちゃんは、護身用。あの子、憧れの君を探して放浪してたから、結構危ない目にもあってたみたいでね。なまじ柔道の経験があるから、世の中を甘く見てるように思ったの。それで、身を護るために基礎訓練して、色んな護身術教えて、ついでにファントムも教えたの。その程度。だから、未来ちゃんは、ほとんどファントムは使えないはずよ。

 それにね、言い訳みたいになっちゃうけど、今ならあたしが二人をフォローできるっていうのも大きな理由ね。あの子たちが、おかしなことに巻き込まれても、かばってやることもできる。厄介な相手だったらあたしがあしらってあげられる。悪党に成り下がったファントム・レディを、あの二人で盛り返して、泥だけあたしが被ることもできると思ったの。あの子たちには、輝くファントム・レディになって欲しいの。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ