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グリーンスクール - 紅月  作者: 辻澤 あきら
27/38

紅月-27

 でも、甲子園に出てから、目標がなくなったような気がしたの……。

 ―――どうして?二年のときだったら、次の年もあるじゃない?

 ん…、あたしは、どうせ出れないんだし、目標のお兄ちゃんも、もういないし…、って思ったらなんとなくやる気がなくなってね。あたし、ちょっと調子に乗って不良相手にいきがってたの。

 ―――それって、ファントム・レディ?

 まぁね。あれだけ、隠しておいて、いまさらというのが正直なとこだけど、しばらく学校さぼってね、あちこち旅してたの。

 ―――旅?

 ん。ぶらぶらと、日本全国あちこち回って、それで気の向いた駅で降りて、色んな街を歩いて、適当に学校にもぐり込んで、野球やったりケンカしたり。

 ふらふらしてたのよ、信じられる?

 ―――へぇ~、知らなかった。

 そんなことしてたから、未来ちゃんのやってることが他人事に思えなかったのよねぇ。ま、あの子は目的があったけど。

 でも、その間よ。二代目ファントム・レディの名前が知れ渡ったのは。

 あちこちで好き勝手やって、去り際にファントム・レディでした、なんて、安物のドラマみたいなことしててね。そんなことしてるうちに、全国的に名前が売れちゃったの。

 初代みたいに全国制覇しないのか、と訊かれたこともあったわ。でも、そんなの面白いとは思わなかった。ただ、色んな人と会って、好きなことしてるのが、楽しかった。勝手気ままな、無為なことが、面白いと思う時代だったのね。

 ―――俺も面白いと思うよ、そういうのって。

 楽しかったわ。ホントに。

 でも、帰ってきたら、ファントム・レディの名前が有名になっててね、由起子さん、活躍してたんだね、なんて言われて、あらびっくり。

 ―――驚いたって、先生が自分で広めたんだろ。

 まぁね。

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