表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
グリーンスクール - 紅月  作者: 辻澤 あきら
24/38

紅月-24

 それにずっと後になって知ったことだけど、ファントムは、女でなければ使えないらしいの。

 ―――どうして?

 男の筋肉だと堅すぎて、腱が切れたり、筋肉が断裂したりするらしいの。女の柔らかな筋肉を限界まで鍛えて、気を扱えて初めて完成するものということよ。

 ―――へぇ~。それで、朝夢見とか未来とか女の子ばかりなんだ。

 それと、小さいころから鍛えられていることも条件。小さいころから武道なんかで鍛えている子は、筋肉が発達しているし腱も強くなっているからトレーニングにも耐えられるの。そうでなければ、途中のトレーニングで、ブチッ!

 ―――結構、制約が多いもんなんだな。

 あたしもしばらくはファントムを使えなかったわ。最初の一回は本当に偶然だったのね。後は、なかなか決まらなくて、普通のボディブローみたいなのばっかり。気を扱うのが難しいのよ。

 ―――え?ずっと、ケンカしてたの?

 降りかかる火の粉は払わなきゃ仕方ないのよ。ファントム・レディだからって避けてくれる人ばかりじゃないのよ。ファントム・レディなら、ということで挑戦してくる連中もいるのよ。

 ―――そういや朝夢見がそうだったよな。それで、転校してきたんだよな。

 幸い、タイマンばっかりだったから、扱いやすかったけど、それでも、負けられないというプレッシャーは大きかったわ。

 ―――最強無敗の伝説?

 それもあるけど、一度負ければ、そのままリンチに会うかもしれないから。やっぱり、虎視眈々と狙っているような雰囲気は感じていたの。秋葉さんからも、リンチや闇討ちには注意するように言われてたからね。

 ―――面倒だったんだなぁ。でも、野球はどうだったの?

 すごく上手になってたわ、一年の秋くらいには。レギュラーで公式戦にも出たの。

 ―――お兄ちゃんと対決できたの?

 んん。残念ながら、お兄ちゃんは、緑ヶ丘でしょ。一回戦負け。こっちは、準優勝まで行ったのに。

 ―――次の年はどうだったの?

 あたしとお兄ちゃんは二つ違いだから、次の年はもうお兄ちゃんは高校へ行ってたわ。あたしたちは、市大会優勝。県大会も準優勝。

 ―――先生のおかげ?

 自分でそんなこと言えないわ。でも、練習を熱心にやってたから、みんな上手になっててね、田川君とか川村さんとか、本当に上手だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ