8話 ちょちょちょーい
こんちゃ
あのパンダめ
では
みなさんはお気づきだろうが、パンダはとんでもないくらいのミスを犯した。
どれくらいとんでもないかというと地球からオリオン座くらい。
俺が捨てたのは木の枝だ。
ナイフじゃない。
つまり俺の手元にはナイフがあるんだぜ。
「自傷スキル」は自分を自分で傷つけることによって一時的に回復力、腕力、五感など様々な身体能力を
強化するもの。
たとえナイフでもそこら辺の大剣よりも強い。
岩を割れる程度にな。
パンダが変な終わりかたしたけど、あれはあくまで俺の自傷スキルの副作用の幻影だ。
病気の幻覚とは違い、幻覚を見るのはドラゴンの方だ。
相手が最も怖かった体験を形として見せたのだ。
さすがに中ボスだけあって色んなのに殺されてたんだな。
殺されては生き返りまた殺される。
そんな性質があるのだろう。
可愛そうだ。
けど倒す。
能力の実験台になってもらおう。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
足、腹、首元、そして角へと切り刻んでいく。
ざざざざざざざざざくざく…
ぶしゅううううううううううううう…
『うご…うごご…うごああああああああああああああああ!』
ピカ―――――――――――――――――――――――
光ってそして…
爆発したり、しない。
ボンッ
煙がたくさんでていなくなった。
いや、『いなくなった』というのは正しくない。
小さくなった、というのだろう。
小さな小さな女の子になった。
赤い燃えるような髪に真っ赤な目。
まさにあのレッドドラゴンを連想させるような容姿だった。
「なんてことしてくれたんじゃ。
ここまで切り刻まれるのは初めてじゃぞ。
空も飛べんし、変身もできん。
こうなったのもお前のせいじゃ、治るまでまもれ」
えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ…
どうでした?
続きはパンダのとこで
ではまた次回~