表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/20

迫り来る異変に向けて〜綺空達視点

完成版です!絆想録は、短めになると思います!

迫り来る異変に向けて、綺空きそら達はまず、能力強化をする事にした。協力すると言ったからには、戦いの場で役に立たなければならない。綺空は三枚目のスペルカードの習得、かけるは今あるスペルカードの強化、じんは能力を完璧に制御出来るようにする事、木亜きあは実質なんでも出来てしまうので、四人の中でのバランスを取るために、アタッカーとしてのスペルカードの習得、に励んだ。




〜綺空


三枚目のスペルカードを作るといっても、どのようなスペカにしようか。散々迷った挙句、綺空は“ねこだまし”の様なスペルカードを習得しようと思った。ある程度の形はできたので、誰かに見てもらおうかと思ったが、何せ霊夢は博麗大結界の管理に忙しいので、白玉楼に行かせてもらう事にした。


「お邪魔しまーす。妖夢、いるー?」

「あら。綺空じゃない。どうしたの?」

「新しいスペカ作ったんだけど、霊夢が忙しいから見てもらえなくて。だから妖夢に見てもらおうと思ったんだ」

「そういう事なのね。良いわ。喜んで相手してあげる」

「よし。そうと決まればお願いするね」


「早速行くよ!!スペルカード【驚符:バブルクラッシュ】」


綺空がそう唱えると、妖夢の耳元で泡がはじける様な音が急に鳴った。


「うわっ。これかなりビックリするわね」

「そう?それじゃあ大成功だ」


綺空は満足そうに言い、もう効力を確かめ終えたので、二人は普通に落ち着いて座った。


「あ、異変のことについて知ってる?」


急に綺空はそう聞いた。


「そりゃあ知ってるに決まってるでしょう。これでも異変解決した事くらいあるのよ」

「やっぱり」

「今日はそれに向けて新スペルでも習得してたんでしょう?」

「うん。妖夢は察しがいいね〜!」

「うふふ。これくらい当然よ」


綺空と妖夢はその後は他愛もない話を繰り広げていた。




〜翔


翔はどのスペルから強化しようかと迷ったが、【重符:身軽化】を強化しようと思った。翔はこのスペルを自分だけではなく、仲間にも効力が行き渡る様にしようと思った。そして、それを図書館にいるパチュリーと小悪魔に手伝ってもらった。


「おーい。パチュリー、小悪魔、いるか?」

「私もパチュリー様もいますよ〜」

「そうか。ありがとう小悪魔」

「それで翔、何の用なの?」


パチュリーが聞いた。


「俺のスペカの【重符:身軽化】を強化しようと思うんだ。悪いが手伝ってくれるか?」

「それくらいお安い御用よ」


それからパチュリーは翔に今のスペルの状況を聞いた。その過程で、翔は前、重力結界のスペルが急に強化できた事を伝えた。その事にパチュリーは反応し、こうアドバイスした。


「その時みたいにたくさん力を込めれば他人にもそれが付与出来るかもしれないわね」

「分かった。一度やってみる」


翔はいつもよりも力を込めてスペルを放ち、周囲にいるパチュリーや小悪魔にも力を飛ばすイメージを持った。


「どうだ?いったか?」

「おお〜。成功よ翔。体が軽いわ」

「やったぜ!」


普段感情をあまり表に出さない翔だが、この時ばかりは流石に嬉しかったようだ。翔はパチュリーと小悪魔に礼を言い、仁や木亜の進度を見に行った。




〜仁


仁は自分の能力に悪戦苦闘していた。八割の力くらいだと制御出来るのだが、全開にするとどうしても行き過ぎてしまう。


「うーん。困ったもんやな。どうすればええんか…」


仁は一人で悩んでいても仕方ないと思ったので、レミリアに相談してみた。その結果、速さの事なら文に聞けば良いと言われ、文に会いに行く事にした。あまり面識が無いので緊張したが、文はそんな仁に気さくに話しかけ、仁の緊張を解いていった。


「ところで、速さを調節するためにはどうしたらいいでしょうか?」

「うーん。中々に難しい質問ですね〜速さを調節ですか〜」


文は少し考え、そしてこんな質問をした。


「仁さんの能力って速さを操る程度の能力ですよね?」

「は、はい」

「なら、速さを調節する=速さを操るなので、そこを意識して能力を使えば上手くいくと思います」

「確かに、よくよく考えればそうですね!教えていただきありがとうございます!」

「これくらいどうってことありません。健闘を祈ってますよ」

「ありがとうございます!」


仁は紅魔館に戻った後、館内で能力使用するのも迷惑だと思ったので、館外で動き回ってみた。

文にもらったアドバイス通りに、速さを操る事を意識しながら能力を使ってフルパワーにしてみた。すると、これまで曲がりきれなかったようなカーブが曲がれたので、凄く嬉しくなった。


「やったー!」


仁は歓喜の声を上げ、そして文に感謝しようと思い、妖怪の山へ向かった。

仁は流石のスピードで、妖怪の山にもすぐ着いた。そして、文を探し、見つけた。


「文さーん。出来ましたよー!」

「そうですか。良かったです!」

「本当にありがとうございます!」

「いえいえ〜」


仁は感謝の言葉を述べたのち、他も見たかったので、さよならを告げ、紅魔館に帰った。そして帰った後、翔が終わったと聞いたので、二人で一緒に木亜を見に行った。




〜木亜


「アタック系のスペルか〜。うーん。誰かにアドバイス貰いたいものだな〜」


木亜も一人で悩むのでは無く、誰かにアドバイスを求めるようだ。そして、咲夜やレミリアには多分もう誰かが聞きに行ったと思ったので、フランに聞きに行った。


「フラン〜。いるか〜?」

「いるわよ。何の用かしら?」

「アタック系のスペルカード作りたいんだけど、中々アイデアが浮かばないんだ。何かいい案は無いか?」

「木亜って武器あるの?」

「無い」

「なら武器作るスペルカード作ればいいよ!」


フランの意見に木亜は納得し、その通りにしようと思った。


「確かに。どんな武器にしようかな」

「自分の好きなようにすればいいよ」

「そりゃそうだが…あ、槍とかカッコいいな」

「お姉様にグングニル見せてもらったら?」

「グングニル…?」

「お姉様の戦う時の槍だよ」

「へぇ。そんなもん使って戦ってるんだ。ありがとうなフラン。色々参考になったよ」

「また来てねー」


木亜はフランに礼を言い、レミリアの所に向かった。


「レミリア。悪いがグングニル見せてくれるか?」

「どうしたのよ急に。まあいいけど」


レミリアは少し驚きながら、グングニルを見せた。


「はい。これがグングニル」

「ありがとうな。新スペル考えてたんだよ」

「そういう事なのね。理解したわ」

「流石レミリア」

「うふふ。紅魔館の主だもの。これくらい朝飯前よ」


木亜はレミリアに見せてもらったグングニルを元に、自分流の槍を作ろうと思った。


「よし。スペルカード【口符:武器作成〜槍〜】」


頭の中にデザインをイメージしながら、そう唱えると、青光りする中々カッコいいデザインの槍が手元に現れた。


「おお!良いもんが出来たぞ!レミリアに見せに行こう!」


木亜はレミリアに見せに行こうと思い、レミリアの部屋に向かった。その道中で、翔と仁に出会ったので、グングニルを見せたら、カッコいいと褒めてくれたので、嬉しくなった。そして、レミリアの部屋に入り、レミリアに見せた。


「レミリア〜。出来たぞ〜!」

「あら。凄いじゃない。結構いいデザインね」

「だろ!俺の自慢作だぜ!」


その後もレミリアと木亜は色んな話をして、楽しい時間を過ごした。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


綺空達四人は、各々準備を済ませ、迫り来る異変に十分対抗できるようにしていた。そして、幻想郷中も確実に緊張感が高まってきていた。相手は謎の人物。綺空達には確かな緊張もあるが、始めての異変ということもあり、ワクワクする気持ちもあった。


あと、数日ーーーー

次話投稿遅れないように頑張ります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ