弾幕ごっこ第2回戦! 綺空VS仁 & 翔VS木亜
完成しました!
翌朝、綺空は朝から張り切って紅魔館へ行った。紅魔館に着くと、もう他の3人は準備万端だった。
「まず負け同士の試合からな〜」
着いて早々に木亜がそう言ったので、綺空は仁が待っているところへ歩を進め、いつでも弾幕ごっこができるようにした。
「仁って新しいスペカ出来たの?」
「出来てへん。そっちは?」
「出来てない」
「そうか。よし!負けへんで〜!」
「こっちもね!」
仁も綺空もやる気満々で向かい合った。そしてレミリアが開始の合図を出して、2人の戦いは始まった。
〜戦闘中〜
『まずは相手の出方を見ることが大事。仁はどうやって攻めてくるんだろう』
『俺は弾幕出すのは下手やからな。ここは…』
「スペルカード【瞬符:神速】!」
仁はお得意のスペルカードで綺空に斬りかかっていった。すんでのところでそれが分かった綺空は即座に
「スペルカード【矛盾:矛盾する世界】」
綺空が出したスペルカードの効果により、速い仁が遅くなった。
仁は急に速く進めなくなって驚きを隠せなかった。
「くっそう。どうしたらええねや?」
「よし!これで決まった!」
綺空はすごく低速な弾幕を出し、仁に直撃させた。(速さが反転しているので、すごく速くなったのだ)
結果的には決まってよかったが、綺空は内心ヒヤヒヤだった。仁がこのカラクリに気づけば形成逆転だからだ。だが、仁はかなりのバカなので、気づかなかった。そのことに綺空は安心を覚えた。
『よし!この勢いで次々行くよ!』
綺空は続けて、
「【幻符:インビジブルワールド】」
かなり困惑している仁の周りに、さらに光が舞い、仁の思考回路はパンクした。これこそが綺空のスペルの真の使い方なのだ。かなりあたふたしている仁に弾幕を当てることは容易で、綺空は仁に2枚目のスペルカードを出させる間も無く勝利を収めた。
「いや〜俺さっき思ったよりグダグダになってたわ〜恥ずかし〜」
「まあ、それが私の能力だしね」
「確かにそうやな。相手を惑わす程度の能力だったっけ?やられたわ〜」
「へへっ。あ、あの2人ももうすぐやるんだって。見ようよ」
「そやな」
〜翔&木亜サイド〜
「木亜の新スペカ楽しみにしてるぜ」
「一発かましてやるよ」
この2人には長々しい会話は不要で、後は両者とも踵を返し、少し離れて臨戦態勢になった。
---試合が始まる
翔と木亜は不思議なコンビで、この2人が集中すると場全体が異様な神聖な空気に包まれるのだ。だが実世界では集中することが無かったので、いつも明るい綺空と仁も、息を詰めて見守っていた。
翔も木亜も、抜群の運動センスを持っていて、戦いは白熱したものとなった。翔は弾幕ごっこにおいて不思議な攻撃をしてくるもので、まるで舞を踊っているようだった。
『やっぱ木亜もやるな。流石といったところか。ここで一丁やるか』
「スペルカード【重符:身軽化】」
翔はグッとスピードを増し、あっという間に木亜に近付き、攻撃を仕掛けた。
『このまま押し切る』
翔はそう思ったが、木亜はあくまで冷静だった。そして満を持して、
「スペルカード【口符:ワープホール】」
と、唱えた。すると、翔ごと吸い込まれ、遠くに飛ばされた。それだけではない。ちょうど出てくるであろうくらいのタイミングで、木亜はそこに弾幕を撃ち込んだ。翔にとっては、いくらスペルの効果で身軽になっていようが、ワープ先にあるのでは仕方ないので、被弾してしまった。
『木亜の奴、やっぱり一筋縄ではいかないな』
『ふぅ。ギリギリってとこか』
それぞれ少し思考して、また次に移れるように体制を整えた。翔は、まだ木亜と離れていたが、ためらわずに弾幕を撃った。その弾幕は小さく、遠目から見ると分かりづらい弾幕だった。その弾幕を上部に低速で飛ばし、通常の弾幕を撃ち、カムフラージュしながら木亜の上部まで近づくのを待った。そして、その時が来た時に、
「スペルカード【重符:ヘビーブレット】」
と言った刹那、木亜の上に弾幕が降ってきた。木亜は予想外の出来事のせいで判断が遅れ、被弾してしまった。
「マジかよっ」
「やったぜ!」
2人とも一被弾、ラストというところだ。2人ともスペルカードは一枚ずつ。ここで決まるようだ。
「スペルカード【口符:身体強化〜目・足〜】」
どうやら一枚目の方も少し強化したらしい。木亜は早く動き、更に動体視力も跳ね上がったので、1人だけ動いている感覚だった。そして弾幕を撃ち込み、これで決まると思われた。が、しかし、翔だって負けてはいられない。
「【重符:重力結界】」
弾幕を全て落とし、そしてこの数分で強化したのか、範囲もとても広くなった。木亜にも重力がかかり、動きが遅くなったところへ翔が弾幕を撃ち込み、そして被弾させ、翔が勝利した。
「さっきの試合凄かったね!翔があの場面からまさか逆転するとは思わなかったよ!」
「さっきのは運が良かっただけだ。どっちが勝ってもおかしくない試合だ」
「でもほんまに2人とも良かったな!木亜の身体強化のスペル、あれ良いな」
「俺のお気に入りスペル〜♪」
「やろうな!」
その後もそれぞれについて色々話した。その時だ。紫が綺空たちのところへ来たのは。
仁の関西弁がどうか、教えてください!




