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妄想論

対象年齢を下げよう

作者: とびうお君

 私は第3の提案として対象年齢を下げようというのを提案する。本当は複数あるがそれは運営への提案で作者への提案ではない。はっきり言ってなろうは行き詰った。多くの人はこの危機を理解してる。ただ1つだけ言っておくが、ピークを迎えた後衰退するか?は全くの別問題。数多くの今ある既存の成熟した古典創作はそういった危機を乗り越えて成長する子供から大人への脱皮を果たしたものが多い。


 どんな創作も急成長からゆっくりとした成長に変化して安定的な立場を得る。成長はしてるが、その速度が極端に遅くなる。これによって一人の天才の到来を待てる余裕が出来る。じゃその間何をするのか?一人の天才に頼らないヌーベルバーグ的再評価も多いと思う。革命じゃなく既存の物を生かす改革。ヌーベルバーグは新しい作品だと思われてるが、実は多くの場合、過去の作品の見直しなどやってるのだ。


 確かにヌーベルバーグとほぼ同時期に発展したアメリカンニューシネマ時代の監督には日本の黒澤好きが多くて、異文化の流入に見える。しかし実際はヒッチコックなどの見直しなどは娯楽的作品の価値の見直しにある。黒澤も見事にこれに沿ってるだけ。実際アメリカンニューシネマとヌーベルバーグは関連性は私は詳しくは知らない。ただ結果論的でも過去作品の再評価と言う2次創作的なセンスを持つ監督の台頭は意味が無いとは言えない。


 永遠に成長する子供。こういった幻想は捨てるべき。ラノベが行き詰ってるのはここにある。しかもラノベは0から大きくなったわけじゃない。大半すでに成長していた漫画アニメから吸収して急成長を遂げたインチキみたいな成長の仕方。無軌道にただ創って大きくなった時代はもう終った。意図的な戦略性の高い創作哲学による再生が私の今考えてるキーとなる。


 私はレッドオーシャンを戦い続けるしかないと書いたが、その裏でなんとかそれ以外の方法が無いか?と模索した。その1つが以前書いた現代の御伽話である。私もテンプレ的模倣が良いとは思ってない。ただなろうエッセイに多い代替案があまりに幼稚で見てられないから、希望的観測による懐古趣味的な提案はやめろと書いてきた。今と先に合った作品つくりを考えろというわけだ。


 第3の案として、過去の90年代のジャンプの建て直し、ゼロ年代のラノベの建て直し、そしてネット小説となる。ネット小説の改革をネット小説を参考例にする?実はここに理屈がある。対象年齢を下げろというのは過去の改革によって、何故か新しい流れが出来たので、それにならおうと言うわけだ。本来の意図は次世代に繋ぐ商売的な目的しかない。だが何故かそれによって創造性の回復って現象が起きる。これは理屈が無い。結果論的だが、成功例に学ぼうというわけだ。


 次世代の繋ぎを理由にし無いのは、個人の作家がそんな理想論で動くと思うか?と見てるからだ。編集は切実なお金の問題があるからやる。なろうにそれがあるか?じゃ新しい物を作るヒントになるからやってみ?って誘うしかない。


 理屈について考えてみたい。何故無軌道に創ってて上手くいってたものが駄目になったのか?それは初期に若者とおじさんが楽しむって作品が生まれたが、成長発展とともに行き詰っておじさんだけが純粋に楽しむ作品ばかりになってPTだけは維持してきたから。新しい作品がどんどん生まれてるが、その大半がおじさん向けなのでPTだけは入ってるけど、全世代的な大きな作品にならない。これは発展したから起きる現象。


 元々おじさんがおじさんのために作ってきたのがなろうファンタジーの発展の歴史で、それに若者が食いついた。だがこれは結果論で、誰も若者向けに創った意識は無い。もう1つあって、ネット小説の黎明期20代だった世代が中年になってる。これによって好みの変化が如実にPTに反映されてる。なろう全体が老化してる。でも作者はPTを取れてるからとそれに対して危機感を抱いてない。無軌道に創って勝手に多くの人に受ける作品だったものが、どんどんニッチ的になっていく。世代的な偏りが次にニッチ的集団への変化へと繋がっていく。


 この解消として対象年齢を下げる事は有効なのではないか?と見てる。槍玉として現代知識物はオジサン向けだと書いておく。おそらくこれからアニメ化したら数本の成功はあってもこれは一過性じゃないか?と見てる。代表作として異世界食堂だが、これは2つの問題がある。孤独のグルメなどのメシモノとして取り上げられ、なろう的現代知識物のエッセンスを持った作品とは見なされない。第2に、微妙にオタ向けからずれてると見てる。一般受けはしそうだが、コアなBD購買層には受けないかも?と見てる。結果は次のシーズンにならないと分からない。異世界と言うブームがきちんと刺激になるか?は分からない。ちなみにアニメでメシモノは大外れしてる。


 明確に中年受けだけを狙ったような作品はアニメ化避けてるのでは無いか?と私は見ている。そういった作品はニッチ的な人気にしかならずに話題に成らずに消えてしまうから。私の考えた理屈としてはこうなる、世代の偏りがニッチ的集団受けの内輪ネタになりがちになると見てる。


 それゆえに、対象年齢を下げる努力をしたほうが良い。ただし、それは両立する形でないとならない。自分も最高に面白いものじゃないと、若者は薄っぺらな若者受けだけを狙った嘘を見抜く。そして同時にそれは同世代からもそっぽ向かれて酷い目に合うだろう。ようするに昔はできていたんだから、狙ってそれをやることで今の行き詰まり解消しようよ。


 ちなみに私は現代知識物、おじさん臭くて大好物。


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