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超短編2

ぽっかりと空いた穴。

作者: しおん



ぽっかりと空いた穴。


ぽっかりと空いた穴。




私の体には穴なんてないのに、でも真ん中に穴が空いてる。


触っても肉の壁。


触れられない大きな穴。


どうしてそんな穴が空いたのか、どうしたら埋まるのか。


私には何もわからないけれど、その穴のせいで元気が出ない。


笑っていても、笑ってなくて。


泣いていても、泣けてない。


感情がなくなったわけではないのに、それが私の感情じゃないみたいだ。




ぽっかりと空いた穴。


ぽっかりと空いた穴。




その穴に好きな事を詰め込んでも、穴はちっとも埋まらない。


その穴に嫌な事を詰め込んでも、穴はちっとも埋まらない。


何をしてても変わらない。


大きな穴。


小さな穴。


埋め方がわからないから、私はそこから目を逸らした。


なかった事にはならないから、せめて見なかった事にするために。


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