ぽっかりと空いた穴。
ぽっかりと空いた穴。
ぽっかりと空いた穴。
私の体には穴なんてないのに、でも真ん中に穴が空いてる。
触っても肉の壁。
触れられない大きな穴。
どうしてそんな穴が空いたのか、どうしたら埋まるのか。
私には何もわからないけれど、その穴のせいで元気が出ない。
笑っていても、笑ってなくて。
泣いていても、泣けてない。
感情がなくなったわけではないのに、それが私の感情じゃないみたいだ。
ぽっかりと空いた穴。
ぽっかりと空いた穴。
その穴に好きな事を詰め込んでも、穴はちっとも埋まらない。
その穴に嫌な事を詰め込んでも、穴はちっとも埋まらない。
何をしてても変わらない。
大きな穴。
小さな穴。
埋め方がわからないから、私はそこから目を逸らした。
なかった事にはならないから、せめて見なかった事にするために。