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踊る夢人形  作者: 執筆挫折マン
第二章
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第二章 2

ここ最近、リアルでのスケジュールが基地外(キチガイ)のように入っております。特に今週末は部活の練習で埋め尽くされいつも早く帰れるはずの月曜すらも来週は夜までがっつり授業が入っているという始末。

先に予告しておきます。

申し訳ないですがが来週の月曜は計画通りに更新できる自信がございません。

 随分と……本当に随分と長らく自己紹介をしていなかったが、俺の名前は朝木青斗という。

 まあ名前なんてどうでもいい。名前を知らなくとも何とかなる、というのはこれまでの経緯でお分かりいただけたはずだ。

 そんな俺は、現在高校一年生なわけで。特になんの変哲もない高校生活を送っている。

 何の変哲もない、というところに今となって不満はない。学校に突如として攻めてきたテロリストと戦って英雄になったり、目覚めた右手の力で世界を侵略する闇と戦って英雄になったりすることを夢見ていた時代は、もう終わった。

 厨二病の魔の手から、遂に俺は逃れたのである。

 だというのに……

「これは由々しき事態だ!」

「……何だよいきなり」

 昼休み。いつものように窓際席を陣取りながらの食事中で、俺は昨晩というか今朝のことを思い出していた。

「厨二病の魔の手が……今だに俺の脳を侵食している……!」

「だから何があった」

 冷静にツッコんでくるのは、山岡というまあ俺の友人だ。モヤシ系の俺とは異なり、それなりにいい体格はしているが、見た目よりは大人しめの奴だ。中学からの同級生で腐れ縁みたいなものである。

「いや、実は妙な昨日夢を見てだな……」

 と、昨日の夢を説明する。もっとも、俺自身もぼんやりとしか覚えていなかったが。

「バトルロワイヤルとか夢人形とか厨二全開でさあ……。その夢を思い出した瞬間、俺はショックで死にそうになったよ」

「……楽しそうじゃねえか」

 ニヤニヤと笑みを浮かべる山岡。まあそうだろう、他人の妄想を聞くだけの立場なら。

「いや、それを楽しいと思っちゃいけない。思っちゃいけないんだ……」

 などと自分を戒めていると、

「――厨二がどうかしたって?」

「げっ……」

 唐突に割り込んできたのは、これまた中学時代からの同級生、瑞原(みずはら)夏美。

 短く切り揃えられたショートボブを揺らし、快活な表情で――隙あらばちょっかいをかけてくる。

 見た目はまあまあなのだが……非常に面倒な性格をした奴だ。

「何? また黒影烈跛法炎≪シャドウフレア≫が撃ちたくなったの? それとも暗黒昇竜拳≪ブラックスクリュー≫?」

「待て、やめろ、やめてくれ! それは言わないでくれ……!」

 中学時代のトラウマがぁああああッ!!

「そこは『認めたくないものだな。若さゆえの過ちというものを』だろ」

「それも違う……。てかネタが古い!」

 初代ネタが通じる人間がこの世代にどんだけいると思ってんだ! まったく……山岡め。おとなしいかと思ったら平気で悪乗りしてくるので夏美と組み合わさると面倒なことこの上ない。

「くそう。夏美のせいで深刻な話題がギャグと化してしまう……」

「え? 深刻な話題だったのか?」

「|山岡≪ブルートゥス≫! お前もか!」

「アレのどこにシリアスな要素があったってのよ……」

 おのれ……他人の|厨二病≪やまい≫をネタに盛り上がりおって……。

「で、本題なんだけどさ」

 唐突に切り出す夏美。

「え? 俺をからかいに来たんじゃなかったのか?」

「まあそれでもいいけど? 一時間くらい玩具にされてみる?」

「全力で遠慮する! ……で、本題って?」

「うん、それね」

 急に声色を変えた夏美は、それまでのニヤニヤ笑いを消し、真面目な表情になる。

「今日さ、放課後に見舞いに行くつもりなんだけど。君らも来る?」

「見舞いって……美香さんのか」

 美濃美香(みのみか)。夏美の親戚の人だ。訳あって、俺たちは時々、夏美に付き合って彼女の見舞いに行くことがある。

「うん、君ら最近来てないでしょ。寂しがってるよ、美穂みほちゃん」

 あの子寂しがるようなキャラだっけ? とも思ったが、特に断る理由もない。

「じゃあ久々行くか。俺は年中暇人だし。……山岡は?」

「俺も大丈夫だ。今日は部活もないしな」

「じゃあ決定ね。放課後にまた集合ってことで」

 ひらひらと手を振って去っていく夏美。……相変わらずマイペースな奴だ。

 そんなことをぼんやりと考えながら弁当をつついていると、山岡が声をかけてきた。

「でも、良かったのか?」

「ん? 何が?」

「お前、今朝は睡眠不足っぽいから早く帰るとか言ってたろ」

「ああ……そんなこと言ってたっけ」

 今朝のことなんて忘れた。所詮その時の気分でした発言だし、大して優先度も高くない。

「まあいいだろ。大して疲れる用事でもないし」

 少なくとも、肉体的にはな。

「まったく、妙なところで人が良いというか……」

「よしてくれ、そういうのは。ただ気分屋なだけだ」

 お人よし、と評されるに値するほど、俺という人間は人に対する思いやりはない。ただ、自己の満足を満たす為だけが自分の行動原理で、それが他人のそれと一致するのはあくまで結果論。偶然の産物か、その利益が自分に還ってくるのを意図しているかだ。

「……まあ、そういうことにしといてやるか」

 山岡の言葉は何故か上から目線で微妙に気に食わなかった。

物語においてマンネリ化というのは極力避けたいです。避けたいですが……マンネリ化しそうで非常に怖いです。なんか話の進展遅くね? と自分で書いてて思ってます。これを読んでいる方、あなたもそう思っていたら非常にごめんなさい。私の実力不足とまともにプロットを構築せず勢いで書いているのが原因です。

そんなこんなで、前書きでも述べましたが次回は月曜という保証ができかねる状態です。遅れるかもしれませんがどうかご容赦ください。

……大事なことなので二度言いました。

次回もよろしくお願いします。

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