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『凍てつくアスファルトと、黄金の獅子』(イラスト有り)

凍てつくアスファルトと、届かない星


東京に帰還して、一ヶ月が過ぎようとしていた。

冬の冷たい空気が街を包み込む中、迷惑系YouTuber『レオちゃんねる』の更新は、パタリと止まっていた。

北海道の地獄谷で、絶世の美貌を持つ魔王・恋問持子と交わした「黒き契約」。

圧倒的な力とカリスマに支配される悦びを知った獅子戸レオの心には、いつしか一つの強烈な渇望が芽生えていた。


持子オーナーの隣に立つなら……ただ媚びへつらうだけの負け犬じゃダメだ)


(もう一度、ウチの一番輝いていた姿を……あいつに見せたいッ!)


タッタッ、タッタッ……!!

深夜の河川敷。

凍てつくような寒風を切り裂き、レオはタータン(陸上トラック)を駆けていた。

かつてオリンピック候補とまで騒がれた、しなやかで強靭な肉体。そのバネを取り戻そうと、レオはただひたすらに前を見据え、地面を蹴り続けていた。

スピードが乗ってくる。風と一体になる感覚。

いける。いけるぞ。


「ハァッ、ハァッ……! もっと……もっと速く……ッ!」


限界を超えようと、さらに強く踏み込んだ、その瞬間だった。

――ビキィィッ!!


「あッ……!? ぐ、ぁああああッ!!」


右の足首からふくらはぎにかけて、焼け火箸を突っ込まれたような激痛が走った。


「あっ、あぁっ……!」


バランスを崩したレオの身体は、無様に宙を舞い、冷たいトラックへと激しく叩きつけられた。

ザザァァッ……!!


「……っ、うぅ……っ!」


擦り剥いた膝の痛みよりも、絶望感がレオの心をへし折った。

どれだけ気持ちが前を向いても、この壊れた肉体は、トップスピードの負荷に耐えられない。


「クソッ……! なんでだよ……ッ! なんで……っ!」


氷のように冷たい地面を、血が滲むほど力任せに叩く。

持子のために、もう一度誇り高く走りたかった。なのに、這いつくばることしかできない自分が、ひどく惨めだった。


「……何をしておる、狂犬。地べたの味がそんなに美味いか?」


不意に、真っ暗な頭上から、凛とした声が降ってきた。

ハッとして顔を上げると、街灯の逆光を浴びて立つ、絶世の美女のシルエットがあった。

恋問持子。

手にはコンビニのレジ袋。片方の手には、ホカホカと湯気を立てる肉まんが握られている。


「も、持子……なんで、こんなところに……」


「仕事の帰りだ。……ハフッ、モグ……うむ、やはり冬は肉まんに限るな」


相変わらずのマイペース。だが、その黄金色の瞳は、レオの汗まみれで震える身体と、無念さに歪む顔を鋭く見透かしていた。


「ウチは……ッ! ウチはただ……アンタに、もう一度走る姿を見せたくて……!」


ギリッと唇を噛み、涙を堪えるレオ。

持子はふうと白い息を吐き出し、最後の一口を飲み込むと、しゃがみ込んでレオの首根っこを優しく、だが力強く掴んだ。


「立て。わしのマンションへ来るぞ。……その冷え切った身体、温めてやる」



✴︎魔王の葛藤と、最後の残り香


持子の高級マンションの一室。

ピィッ……ブォォォォ……。

エアコンのスイッチを入れるが、広いリビングが暖まるには時間がかかる。


「ブルルルッ……! さむっ……さっむ……!」


激しい運動の汗が急速に冷え、レオの身体がガチガチと震え始める。


「チッ、文明の利器は遅鈍だな。……おいレオ、服を脱げ」


「えっ? ちょ、持子……?」


「そのままでは芯まで冷えて死ぬぞ。シャワーだ。わしが洗ってやるから、さっさと脱げ」


有無を言わさぬ魔王の絶対命令。

レオは持子に手を引かれるまま、バスルームへと向かった。

ザァァァァァッ……!!

白く立ち込める湯気の中、温かいシャワーの束が二人の裸身を打ち据える。

持子の雪のように白く、神がかり的なプロポーションと、レオの小麦色に引き締まったアスリートの肉体。

狭い密室に、荒い吐息が反響する。


「……痛むか?」


持子の長く美しい指が、ボディソープのきめ細かい泡と共に、レオの足首の古傷を優しく、慈しむようになぞる。


「ぁ……うん。無理してトップスピードに乗ろうとすると……千切れそうになって……」


持子は何も言わず、レオの足首からふくらはぎ、太もも、そして腰へと、ゆっくりと手を這わせた。

その手つきは、いつもの傲慢な「支配者」のものではない。

まるで、壊れやすい硝子細工を扱うような、あるいは――二度と触れられなくなる宝物を、手のひらに記憶として焼き付けようとするような、ひどく切なく、熱を帯びた愛撫だった。


(……沙夜も、己の足で歩き始めた。そして今、この狂犬もまた、空を見上げている)


(わしは魔王だ。全てを支配し、貪るのが本性。……本当は、このまま羽を折って、一生わしの腕の中に閉じ込めておきたい)


持子の胸の奥で、暴君の独占欲と、レオを愛するがゆえの葛藤が激しく渦巻いていた。


「ひゃっ……! も、持子……そこは……っ」


持子はレオの背後から身を寄せ、泡にまみれた豊かな胸を、レオの震える背筋にピタリと押し当てた。

互いの肌が吸い付くように重なり合う。


「我慢しろ。……レオ、貴様は本当に、手のかかる犬だ」


持子の声は震えていた。

シャワーの熱に紛れて、持子はレオのうなじに顔を埋め、その金色の髪の匂いを深く、深く吸い込んだ。

これが最後だ。

この熱も、この匂いも、この甘い声も。明日にはもう、わしのモノではなくなる。


「あ……んっ、持子……っ、なんか、今日の持子……すごく、熱い……っ」


肌と肌が擦れ合うたび、持子の悲痛なまでの愛情がレオの奥深くまで伝播し、理性のブレーキをドロドロに溶かしていく。

洗うという行為はいつしか、互いの存在を確かめ合うような、深く、濃厚な抱擁へと変わっていった。



✴︎黒き治癒と、愛の痕跡


「はぁ……っ、持子……! もう、無理……っ、おかしくなる……ッ!」


「フッ……せっかちな犬だ」


濡れた身体も十分に拭かぬまま、二人は寝室のベッドへと倒れ込んだ。

シーツが軋む。

外の寒さが嘘のように、ベッドの上は二人だけの熱帯夜と化していた。


「んんッ……! ぁ、はぁ……っ!」


持子の貪るような口づけに、レオは身をよじって応える。

今までに知った悦楽よりも、はるかに深く、重い。

持子の舌がレオの口腔を蹂躙し、息が詰まるほどの熱で満たしていく。

首筋に、鎖骨に、胸元に、持子の唇が這う。その一つ一つの口づけが、「愛している」という言葉の代わりに、レオの肌に消えない熱の痕跡を刻み込んでいく。


「持子……っ、好き……っ、持子ぉ……っ!」


レオが泣きそうな声ですがりつく。

その声を聞くたび、持子の心臓がギリリと締め付けられた。


(愛おしい。……たまらなく、愛おしいぞ、レオ)


(だが、貴様の居場所はここではない。オリンピックという地平だ)


持子はレオの汗ばんだ額に自身の額を押し当て、荒い息を吐きながら、耳元で甘く囁いた。


「レオ……わしに向けるその純粋な熱……永遠に忘れないぞ」


その言葉と共に、持子は自身の内に眠る『魔王の力』を、爆発的に解放した。

ドクンッ……!!


「あ……!?」


愛し合う絶頂の波が押し寄せたその瞬間。

レオは自身の足首に、熱く、そしてドロドロとした『黒い何か』が流れ込んでくるのをはっきりと感じた。

持子の身体から放たれた、漆黒の魔力。

それは、レオの古傷を優しく包み込み、千切れた筋繊維を一本一本繋ぎ合わせ、細胞の奥深くに刻まれた「痛みの記憶」を強制的に書き換えていく。


「これ……持子の、魔力……? あ、あぁぁぁッ!!」


挿絵(By みてみん)


魂を揺さぶるような快感と、物理的な治癒の熱。

持子は己の寿命を削るほどの膨大な魔力を惜しみなく注ぎ込み、レオの肉体を完璧な状態へと創り変えていく。

その痛みと快楽の奔流に飲み込まれ、レオの視界は真っ白な光に染まった。


「……ゆけ。わしの、誇り高き獅子よ」


意識を手放すレオを、持子はただ静かに、涙を堪えながら、夜が明けるまでその腕に抱きしめ続けていた。



✴︎黄金の獅子よ、地平を目指せ


翌朝。

冬の澄み切った青空の下、持子はジャージ姿のレオを、近所の広大な公園のランニングコースへと連れ出していた。


「……走れ、レオ」


持子の短い命令。

レオは戸惑いながら、軽くステップを踏んだ。


「でも、昨日あんなに痛くて……それに、ウチ、昨日の夜……」


「いいから走ってみろ。全身全霊で、限界までな」


レオは恐る恐る、一歩、また一歩と駆け出した。

タッタッ、タッタッ……。


(……あれ?)


痛みがない。

それどころか、まるで怪我をする前の……いや、それ以上に足が軽く、バネのように弾む。

ダンッ! ダンッ! ダンッ!!

レオは一気にギアを上げた。

風を切る感覚。視界の景色が凄まじい速度で後ろへ飛んでいく。

足首は完璧に地面の反発を捉え、一切のロスなく推進力へと変えている。


「あはっ……! うそ、痛くない……! あははははっ!!」


涙が溢れ出し、風に千切れて飛んでいく。

治った。魔王が、ウチの壊れた羽を、もう一度繋ぎ合わせてくれたんだ!

レオはコースを全速力で駆け抜けると、持子のもとへ弾丸のように駆け戻った。


「持子ぉぉぉッ!!」


ドンッ!!

レオは勢いよく持子に抱きつき、その豊かな胸の中で、子供のように声を上げて泣きじゃくった。


「痛くない! ウチ、また走れる! オリンピック、目指せるよぉ……ッ!」


「……うむ。良い走りだったぞ、レオ」


持子は、レオの金色の髪を優しく撫でた。

その手のひらに、一瞬だけ抑えきれない未練が滲む。

だが、持子は小さく息を吸い込み、魔王としての冷徹な顔を作り上げて、静かに告げた。


「なら、今日でわしの元から去れ」


「…………え?」


レオは息を呑んだ。


「な、何言ってんの? ウチは持子のモノでしょ!? 一生ついてくって、誓ったじゃん!」


「断る!」


持子は、レオの両肩を掴み、力強く、冷酷に突き放した。

突き放したその手が、微かに震えていたことを、持子は必死に隠した。


「わしの傍にいれば、貴様は永遠に『わしに飼われる犬』という枠の中でしか生きられん」


「そんなの、構わない! アンタの隣にいられるなら、オリンピックなんて……!」


「黙れッ!!」


持子の怒号が、冬の公園の空気をビリビリと震わせた。


「犬は地面しか見えん! だが、オリンピックを目指すアスリートは、遥か彼方の地平を見据えるものだ!」


「持子……っ」


「誰かの後ろを歩くような者に、世界の頂点など獲れるものか! ……黄金の獅子が、首輪をつけてどうする!」


その声には、拒絶ではなく、不器用すぎるほどの、深くて重い「愛」が込められていた。

レオは、持子の黄金の瞳が、少しだけ潤み、悲しげに揺れているのを見逃さなかった。


(あぁ、この人は……)


(私の夢のために。私が本当に一番輝ける場所に行くために。わざと悪役になって、私を切り離そうとしてくれているんだ)

(本当は、手が震えてるくせに……)


「……っ、うぅ……っ、ああぁぁッ!」


レオは顔をくしゃくしゃにして、大粒の涙をこぼした。

これ以上すがりつくことは、彼女の深い愛情を踏みにじることになる。

レオは鼻水を荒く拭うと、陸上選手としての、最高に美しく、誇り高い姿勢で、深く、深く一礼した。


「持子……! アンタに会えて、本当によかった……! 今まで、本当に……本当にありがとう……ッ!!」


「……行け。狂犬」


レオは踵を返し、走り出した。

もう振り返らない。持子にもらったこの新しい足で、夢の彼方まで駆け抜けるために。

遠ざかっていく金色の真っ直ぐな背中を、持子は一人、見送っていた。

視界が歪む。

魔王の黄金の瞳から、ツーッと一筋の涙がこぼれ落ちた。


「……やれやれ。手塩にかけた極上の玩具を、自ら手放す日が来るとはな」


涙を乱暴に拭いながら、魔王は冬の空を見上げて小さく呟いた。


「わしも随分と、不器用になったものだ」


その横顔には、喪失の痛みと共に、ひとつの命を再び空へ羽ばたかせた、誰よりも深く、優しい笑みが浮かんでいた。

獅子戸レオの新たな伝説は、この日、魔王の涙なき別れと共に幕を開けたのである。



✴︎エピローグ:孤独な魔王と、忠犬と泥棒猫のマウント合戦


タッタッ……。

冬の冷たい風が吹き抜ける東京の街を、恋問持子は一人、トボトボと歩いていた。


(……やれやれ。沙夜も去り、レオも空へと羽ばたいていったか)


先ほど公園で黄金の獅子を見送ったばかりの持子の胸には、ぽっかりと穴が空いたような、心地よい喪失感が広がっていた。

魔王として君臨し、全てを支配するはずだった。

だが、結果として彼女たちの背中を押し、自分の手から放り出してしまったのだ。


(ふっ……魔王とは、かくも孤独な生き物よ。頂点に立つ者は常に一人……)


持子が自身のマンションのエントランスに差し掛かり、感傷的なため息をこぼそうとした、その時だった。


「だーかーら! 私の方が持子様への愛は上なんですぅ! 先輩下僕としての歴史が違うんですぅ!」


「ハッ、歴史の長さなんて関係ないでしょ! 私の方が愛の『深さ』では勝ってますぅ!」


……ギャーギャーと、ひどく騒がしい声が聞こえてきた。


「む?」


持子がエントランスの陰から覗き込むと、そこには見知った二人の少女が、バチバチと火花を散らして睨み合っていた。

トップモデルにして残念な忠犬・本多鮎。

そして、アイドルにしてあざとい泥棒猫・花園美羽である。


「いいですか!? 持子様は私に『犬用の箸置き』をお土産で買ってきてくれたんですよ!? これすなわち、私を公式のペットとして認定した証拠!」


「そんなのただのお土産じゃないですかぁ! 私なんて、……あんなことやこんなことまで……っ! 持子さんの『味』を、私は知ってるんですぅー!」


「きぃぃぃっ! 生意気な後輩ですね! 私なんて毎日マンションの出待ちをして、持子様の残り香を堪能してるんですからね!」


「ストーカーじゃないですかそれ! キモいですぅ!」


(…………何をしておるのだ、こやつらは)


持子のこめかみに、ピキリと青筋が浮かんだ。

さっきまでの美しい孤独や感傷が、音を立てて崩れ去っていく。


「あーもう! そのあざとい顔、引っ掻いてやりますぅ!」


「やれるものならやってみなさいよ、この駄犬!」


口喧嘩はエスカレートし、鮎が美羽の頬をつねろうと手を伸ばし、美羽が鮎の髪を引っ張ろうと身構えた、まさに物理的衝突の1秒前!


「――ええい、やかましいわッ!!」


ドゴォォォン!!(※効果音)

持子は二人の間に割って入り、両手で二人の頭を「ガシッ!」と鷲掴みにした。


「ひゃうっ!?」


「あいたっ!?」


「貴様ら、こんな往来で何のマウント合戦をしておる! 近所迷惑であろうが!」


魔王の怒声に、二人はピタッと動きを止めた。

しかし、持子の顔を見た瞬間、二人の瞳にパァァァッと星が輝く。


「ご、ご主人様ぁぁぁ!!」


「持子さぁぁぁん!!」


バフッ! ムギュッ!

鮎は持子の右腕に、美羽は左腕に、すかさず抱き着いた。


「寂しかったですぅ! 持子様がいないと私、呼吸の仕方も忘れちゃって……!」


「私だって寂しかったですぅ! 持子さんの匂いが足りなくて、干からびそうでしたぁ!」


左右から押し付けられる、二つの柔らかな感触。

持子は深く、深くため息をついた。


「……はぁ。まったく、貴様らは。少しは沙夜やレオの自立心を見習わんか」


「自立なんて絶対しません! 一生寄生しますぅ!」


「私もですぅ! 持子さんの養分として生きていきますぅ!」


胸を張ってダメ人間宣言をする二人に、持子は呆れ果てた。

だが、その喧騒が、先ほどまでの冷えた心を少しだけ温めているのも事実だった。


「……ふむ。まあよい。わしの愛は海よりも深く、大地よりも広い。貴様らがそこまでわしを欲するというのなら……」


持子はニヤリと魔王の笑みを浮かべ、二人を両腕でギュッと抱き寄せた。


「いっそ、このまま部屋へ行き、3人で仲良く愛し合おうではないか。な?」


魔王からの、魅惑のハーレム提案。

これには二人とも大喜びで……と思いきや。


「「――それは絶対に嫌です(ですぅ)!!」」


鮎と美羽は、見事なユニゾンで即答した。


「は?」


「誰がこんな泥棒猫と一緒に! 私は持子様と『2人きり』で愛し合わないと嫌なんですぅ!」


「こっちのセリフですぅ! こんな駄犬が同じ部屋にいたら、ムードも何もあったもんじゃないですぅ! 持子さんは私と2人で過ごすんですぅ!」


グイッ! 引っ張り合いが再開する。

鮎が右腕を引っ張れば、美羽が負けじと左腕を引っ張る。


「痛い痛い! 腕が千切れるわ!」


「持子様は私のモノですぅー!」


「持子さんは私のご主人様ですぅー!」


「ええい、放せ! わしは誰のモノでもない、わしは魔王だぞーッ!」


冬の空の下、マンションのエントランスで繰り広げられる、醜くも愛に溢れた争奪戦。

持子は左右から引っ張られながら、天を仰いだ。


(……やれやれ)


沙夜は去り、レオも飛び立った。

どうやら、この騒々しい忠犬と猫たちは、当分しっぽを振って離れていきそうにない。


(本当に……面倒くさい奴らだ)


「ちょっと、持子様引っ張らないでくださいよ!」


「そっちが力入れてるんでしょーが!」


「貴様ら、いい加減にせぬか!!」


怒鳴り散らしながらも、持子の口角は、ほんの少しだけ上がっていた。

嬉しいやら、面倒くさいやら。

孤独な魔王の、騒がしくも温かい日常は、まだまだ終わらない。


(おわり)


忠犬と泥棒猫は、残ります。

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