かたわれの翼
「翼」「鎖」はよく使っちゃいます(汗)
唇だけのキスでおあずけしても
なにひとつ約束は結ばない
このつぎの期待とそのさきの予感を
眠らない夜に占うのが恋でしょ
わたしの指がほどけた右手で
かきむしる胸の疵だけじゃ証拠にも弱いけど
愛欲の空に踊るかたわれの翼
ふたりでひと組の堕天使なのかな
神様から見ればきっとわたしたち
ななつの罪のよっつめまでなら
淫らな一夜だけで犯せるわ
昏闇ごしの部屋に興醒めしたら
月灯り照らす森 連れてくの
ここからが火遊び これまでは余興よ
纏いつく霧で隠してたら変でしょ
わたしの指がさぐりあてるまで
とじこめた胸のなかだけで終わらせちゃ惜しいから
ふたつでひと幕のコメディとトラジディ
さかさまに演じた馬鹿ね わたしたち
百と八つの煩悩数えて
途中で飽きるなんて笑えない












