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第43話 『パンツ争奪戦──幕間のカオス展示室』

──文化祭ステージ乱入事件から、わずか一時間後。


まだ観客たちの熱狂が校内を漂う中で、

ヒロインたちは**もう一つの“爆弾”**の存在に気づいてしまう。


 


「……これって、何?」


 


展示棟の廊下。

金髪の転校生・舞香が、ポスターの貼られた壁を凝視する。


隣では、図書委員・磐城玲奈が眼鏡をクイッと持ち上げる。


 


展示No.39-A『兄という存在──私的考察展』


・香り付き布展示

・写真資料:全53枚

・展示映像:「寝息と鼓動」

・特別目玉:「本命パンツ」


 


舞香「…………えっ、パンツって書いてあるわよね?」


玲奈「明記されてますね。しかも“本命”と」


 


──即座に顔を見合わせ、二人は叫んだ。


「幸香ァァァァァァァァァ!!!!!!」


 


 


 ***


 


突入準備、完了。


舞香「展示室に踏み込んで、証拠品を押収しますわ」


玲奈「対象は“布”と“映像”。任務完了後、廃棄または凍結保存処理を」


 


ふたりは、風紀委員バッジと“展示部員証”を片手に展示棟へ突入する。


そこは──


カオスの巣窟だった。


 


 


 ***


 


【展示室 39-A──“兄という存在”展】


 


会場内には、芳香剤のような香りが漂っていた。


淡い照明。

整然と並べられたパンツの数々(ガラスケース入り)。

壁には“兄の名言”がレタリングで並び、

モニターでは《お兄ちゃんの寝息》が永遠にループ再生。


 


そして──


中央の祭壇のようなケースには、こう書かれていた。


 


【展示No.39-A-Ω】


“本命パンツ──恋と布と体温と”


・冬場のラノベ執筆日に使用

・幸香自身が洗濯・乾燥・香り付け済み

・本人いわく「兄の本質が詰まってる」


 


舞香「……燃やしましょう」


玲奈「その前に撮影記録として押収しましょう」


 


──その時、背後から気配が。


 


「……誰? それ、触ったら、殺すよ♥」


 


ドアの向こうから現れたのは、主犯・幸香。

笑顔。だが、目は完全にイッていた。


 


幸香「ねぇ、何してるの? ここ、愛の聖域なんだけど?」


 


舞香「違います!ここはただの“兄の下着博物館”ですわ!!」


玲奈「違法展示、即刻撤去命令。風紀委員として、あなたを拘束します」


 


幸香「……そう。じゃあ、逃げるしかないね」


 


 


 ***


 


【布と恋の大追跡戦──開幕】


 


幸香、本命パンツを奪取→逃走開始!


舞香&玲奈、追跡開始!

廊下、階段、展示棟裏の渡り廊下──追いかけっこが繰り広げられる!


 


途中で警備員(文化祭実行委員の父兄)が巻き込まれ、


警備「これ何の展示!? っていうか捕まえろー!!」

→ パンツを振りかざして逃げる妹

→ 金髪転校生が「お兄様の布を返せ!!」と絶叫

→ メガネ美少女が凍結保存バッグを取り出して構える


 


観客「……なんだこれ文化祭!?」


 


 


 ***


 


最終決戦は、体育倉庫裏の芝生エリア。


幸香「もう、誰にも渡さない。お兄ちゃんのパンツは、私だけのものなんだから!!」


舞香「布を返して!! これは兄の名誉のための戦いなのよ!!」


玲奈「冷静に考えて、これはもう布じゃなくて、国家機密です!!」


 


そして──


ついに、布を巡る三つ巴の選択肢が発動する。


 


【燃やす】→ 舞香派:「こんなもの、この場で焼却処分!」


【保管する】→ 幸香派:「兄の温もりは永遠♥ 未来まで保存♥」


【冷凍保存】→ 玲奈派:「変質を防ぎつつ物証として残すのがベスト」


 


その時──


「なにやってんだお前らァァァァァァァ!!!!」


 


全力疾走で駆けつけた俺・久慈川幸喜、

芝生の上でついにパンツを奪取。


 


俺「いい加減にしろおおおおおお!!!

文化祭ってなんだよ!!!! 学園祭ってこんなだっけええええええ!!!!!!」


 


 


 ***


 


その日の午後。

展示No.39-Aは完全に撤去され、

校内アナウンスで「非公認展示についての謝罪文」が流された。


 


パンツは──

“シュレッダー処理”により、永遠の布へと還った。


 


だが、戦いは終わらない。


 


次は、妹の“最後の爆弾”が炸裂する番だった。

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