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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
魔法学校編
92/342

友との再会

『くそっ!どこに消えた!散開して捜索にあたれ!絶対に外に逃がしてはならんぞ!』



ヴァイオレット達が人込みに紛れたことでワイバーン騎兵達は追跡を断念、上空を旋回しつつ逃げられないよう出口付近の警戒をしていた



『よしよし、あとは警備が一番手薄そうな場所を狙って隙を突けばワイバーンでもルージュの飛行速度にはついてこれないでしょ』



地上にも当然兵士達が巡回しているので気をつけなければならないが、戦った感じそこまでの脅威ではないのであのワイバーンを振り切ることさえできれば十分逃げ切ることはできるはずだ

騒然としている街の中を身を隠しつつ兵士に見つからないよう警備が比較的薄そうな場所へと進んでいく

そして人気のなさそうな裏路地の方へと入り暗がりの中を進んでいくと、奥から身に覚えのある気配を察知した



『この気配……もしかして!』



もしやと思いヴァイオレットは気配の元へと駆けていく

するとそこにはフードを被った人物が待ち構えていた

その人物はヴァイオレットを見るとそのフードを脱いで声をかけてきた



『久しぶりねヴァイオレット。といってもまだ数日しか経ってないけど』

『ミーシャちゃん!?』



身に覚えのある気配、その気配はミーシャだった

もう会えないと思っていた友人の姿を目の当たりにしてヴァイオレットの目が潤む



『また会えるなんて……でもどうしてこんなところに?』

『細かい話は後よ。ついてきて』

『どこに行くの?』

『あなた追われてるんでしょ?ここから脱出させてあげる。街の中から外に繋がる道を知っているの。だから信じてついてきて』

『本当!?あっ……でも私と一緒にいたらミーシャちゃん達も危険なんじゃ……』

『問題ないわ。さぁ、早くしないと見つかるからこっちに』



急かしてくるミーシャにヴァイオレットは大人しく従いとある民家の中へ

そこは空き家なのか最低限の家具が置かれているだけで生活している感じはなかった

ミーシャはその中を進んでいくと、突然しゃがみだしたと思ったら床に手を当てて何かを探し始めた

目的のものを見つけたのかミーシャは床の一部を持ち上げる。すると床の一部が動き出し地下と思われる道が現れた



『ミーシャちゃんこれはどこに繋がってるの?』

『これは緊急の脱出経路よ。この下は地下水道になっていて近くの川に繋がってるの』

『へぇ、緊急の脱出経路があるなんてよくこんな場所知ってたね』

『まぁね……さぁ急いで』



ミーシャに促されるまま地下へと進むヴァイオレット

階段を下っていくとそこは確かに地下水道になっていた



『ちょっと臭いねぇ……』

『これくらい我慢しなさい。行くわよ』



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