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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
魔法学校編
79/342

ゴリ押し

メアリーの固有魔法によってこれまで自分が与えてきたダメージが全て自分に返ってきたヴァイオレットは突然襲われ、思わず膝をついてしまう



『あーっと!これまで全試合無傷で勝ち上がってきたヴァイオレット選手が初めて膝をついた!これは相当なダメージになったことでしょう!』

『どう?あれだけの痛みを一度に受けたら感想は』



メアリーの言葉に返答せず膝をついたまま動かないヴァイオレット

このまま試合が決まってしまうのかと周囲の視線が集まる

しかしそんな周りの空気をぶち壊すかのようにヴァイオレットはケロッとした表情で顔を上げた



『い…………ったぁ~!まさかそんな技を隠してたなんて。ビックリしちゃったよ』

『……その割には随分ピンピンしているように見えるわね。痛みでどの程度のダメージかは理解しているつもりだし普通の人間ならまず立っていられない筈なんだけど』

『いやぁ普通に痛かったよ?こんなに痛い思いするのは久しぶりだもん』



そう話すヴァイオレットの口元は緩んでいた

痛みを感じたことで久しぶりに戦っていると言う感覚を思い出し、楽しくなってきてつい表情に出てしまっていた



『人のこととやかく言えないなぁ』

『どうやら見た目に反してかなりタフな体をしているみたいね。でも嬉しいわ、まだ試合を続けられるのだから』

『そうだね、でもなんとなくあなたの倒し方も分かってきたよ』

『へぇ、それじゃあお手並み拝見といきましょうか』



倒し方が分かったというヴァイオレットはたった今くらった痛みをものともせず今まで通りメアリーに向かって攻撃を浴びせ始めた



(攻撃の手数は確かにさっきより格段に多くなったけど……これじゃあ今までとと変わらないじゃない。何か策があってのことかと思ったけどどうやら思い過ごしだったようね)



自分を楽しませる策を見出したのかと期待していた分期待外れだとメアリーは心の中で肩を落とす

こうなったらあとは突っ立っているだけで相手は勝手に自滅していくだけ

そう考えていたメアリーだったが、先程とヴァイオレットの様子が違うと攻撃を受けていいるうちに次第に感じ始める



(……もう随分と攻撃を食らっているけど一体いつまでこの攻撃続くの?もう五分は経ってると思うんだけど)



攻撃を止めることなくひたすら与えてくるヴァイオレットからは疲労の表情は全く見えない

メアリーは蓄積されたダメージをすかさずヴァイオレットにお返ししようと試みるが、その発動させる隙すら与えてもらえず攻撃を食らい続けてしまう



『くっ……!』



あまりの連撃にメアリーはたまらず後方へ大きく飛び退く

しかしヴァイオレットはその動きを読んでいたかのように同じタイミングで追跡してくる



『逃がさないよ』



ご拝読いただきありがとうございます!

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隔日投稿していますのでよろしければ次回もよろしくお願いします!

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