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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
魔法学校編
74/342

出番到来

決勝へとコマを進めたミーシャ、相手はエリザの側近であるアレクかと思われていた

しかしアレクが準決勝で突然棄権してしまうという予想外の事態によって別の相手と決勝で戦うこととなった



『アレク君が棄権って何があったんだろう。お腹でも壊しちゃったのかな?』

『食いしん坊なヴァイオレットじゃあるまいしそんなわけないでしょ』

『むっ失礼な、こう見えて私の胃袋はかなり丈夫なんだから。お腹壊したのはスライムを飲んだ一回だけだよ。熱したら飲めるかと思ったんだけど生きてて胃の中で暴れ回っちゃってさぁ。あの時はホント死ぬかと思ったよー』

『スライムを飲むって何をどうしたらそんな発想が思いつくのよ……そんなことよりミーシャの決勝の相手よ。アレクが棄権したとなると相手は誰になるのかしら』

『えーっと……マルセルね』

『マルセル?どこかで聞いたことがあるような……あぁ、王女様の取り巻きの人だ。あの人強かったんだねぇ』



ミーシャと比較してもそこまで強くない印象だったし疲労している状態とはいえ普通に戦えばまず負けることはないだろう

そしてこのヴァイオレットの予想は的中した。小休憩を挟み体力を回復させたミーシャは決勝でマルセルを終始圧倒、一年の部で見事優勝を獲得した



『優勝おめでとうミーシャちゃん!有言実行だね!』

『ありがと、決勝の相手がアレクじゃなかったのが不完全燃焼ではあるけど今は素直に喜んでおくわ』

『次は私の番だね。皆が頑張ってる姿見てたら私も頑張らなくちゃって思ったよ!』

『まだ他の学年の試合が残ってるから先になるだろうけど楽しみにしてるわよ』



それから二日があっという間に経過した

他の学年の試合も観客を湧かせる程の熱い試合を繰り広げていたようだが、ヴァイオレットはその観戦はせずに二日間を自身の鍛錬にのみ集中させた

ミーシャ達の試合に影響を受けたことで当日が来るまで居ても立っても居られなくなっていた

全学年の試合は滞りなく終わりいよいよヴァイオレットが参加している学年無差別級のトーナメントが始まる



『私の試合が最初かよーし!頑張るよー!』

『よぉ、随分と張り切ってるようだな』

『あっあなたは……えーっとグリコさん?』

『グレゴリオだ。この大会中俺を楽しませる為に少しでも強くなってきたんだろうな』

『それはこっちのセリフだよ。今私はやる気に満ち溢れてるから手加減はしないから。モチベーションが下がるようなやられ方はしないでよね』

『その減らず口、すぐ聞けなくしてやるから覚悟しておけよ』



ご拝読いただきありがとうございます!

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