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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
魔法学校編
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シェリア対ミーシャ 2

試合開始直後からシェリアに何度か接近を試みようとするミーシャだったが、シェリアの従魔フィオーレの攻撃の前に中々近づけずにいた

ミーシャが使う霧魔法は相手を惑わすことができても相手に直接ダメージを与えるような魔法はない

その霧の魔法も相手の広範囲に渡る攻撃によって掻き消されてしまっていた

基礎的な攻撃魔法位は使えるだろうが、その程度の魔法では相手の強固な壁を突破することはできないだろう



『さぁ中々攻めあぐねているミーシャ選手、それに対してシェリア選手はまだまだ余裕がありそうだ!ミーシャ選手に打開策はあるのか、はたまたこのまま勝負が決まってしまうのかー!』



観客の声もシェリアを応援する声の方が大きく、会場は完全にミーシャのアウェイ状態となっていった

並の相手であればこの歓声の勢いに飲み込まれてズルズルといってしまうだろうが、ミーシャの目はまだ死んでいなかった



『確かに手数は多くて厄介だけど……ヴァイオレットと戦っていた時と比べたらまだなんとかなるわね。けどこれじゃあいつまで経っても決着がつかないしこっちも出し惜しみしてられないわ"トランス:ビーストモード"!』



一旦後退した後ミーシャの体に突然異変が起こり始めた

これまでの人に動物の一部がついているような姿から四足獣の姿へ



『こんな大衆の前でこの姿になるのは本当は控えたかったんだけど……負けるよりずっといいわ』

『ねぇミーシャちゃんが使ったあれはなに?』

『あれはビーストモードって言って獣人種にだけ使える特殊な能力よ。制限時間があるらしいけどあの姿になると全体的な能力を底上げしてくれるらしいわ。ミーシャはこの先短期決戦で決めるつもりみたいね』



ミーシャの姿を見たフィオーレは怯むことなくすぐさま攻撃を浴びせる

しかし先程までとは違い獣の姿となったミーシャはそれを難なく躱していった

元から秀でていた俊敏性だけでなく反射神経まで底上げされており、今のミーシャには相手の攻撃が遅く見えていた

繰り出される植物の攻撃を避けつつシェリアに近づいていく

植物の根を編み込んだ分厚い盾でミーシャの行く手を阻もうとするも、霧魔法で作った二体の分身が邪魔をする

一人だけでも厄介だというのに三人ともなるとどうしても攻撃が分散してしまう

そしてその中の一体が攻撃を掻い潜りシェリアを襲う

既のところでフィオーレが植物の根で突き刺すがそれは分身、その隙を狙って本体がやってくる



『とったわ』

『は、離れて!』



ミーシャの攻撃がシェリア届こうとした瞬間、何者かの声に反応してミーシャが吹き飛ばされた



ご拝読いただきありがとうございます!

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毎日最新話を更新していますのでよろしければ次回もよろしくお願いします!

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