表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
魔法学校編
69/342

シェリアの従魔

初戦の相手を瞬殺してきたシェリアは、周囲の歓声に応えることなくそそくさとヴァイオレット達の元へと帰ってきた



『シェリアちゃん凄かったねぇ、あんな魔法が使えるなんて知らなかったよー』

『あっ、いえ……あれは……私がやったんじゃないんです……』

『えっ?どういうこと?』

『さっきのは……えと……私の従魔がやったんです』

『従魔?』



この魔闘大会では従魔の召喚も許されている

申請をすれば武器の使用なども許可されている為問題はない

だがシェリアの従魔が姿を現した様子なかった



『そういえばシェリアちゃんの従魔って見たことがないなぁ。どんな従魔なの?』

『私の従魔は……ドリュアスという……木の精霊です』



魔物の中には植物を自在に操ることができる魔物が何種類かいる

ドリュアスはその中でも上位の存在で小さな人の姿をしているのだとか

ヴァイオレットのルージュまでは及ばないものの、ドリュアスも相当に厄介な魔物なのは間違いない

普段からシェリアの周りにいるようだが、恥ずかしがり屋なのかシェリア以外の前には姿を現さないらしい



『えーそんな子がいたなんて知らなかったよぉ。会ってみたいなぁ』

『ちょっとだけなら……大丈夫だと思います……フィオーレ、出ておいで』



従魔の名を呼ぶと、シェリアの背後から恐る恐る姿を現してきたのは可愛いらしい小さな女の子



『わぁー!可愛い!』

『これがドリュアス、初めて見るわ』



ヴァイオレット達が声を上げるとドリュアスはビックリして再び身を隠す

まるでもう一人のシェリアを見ているようだ

こんな可愛いらしい見た目だがあくまでも魔物

こんな見た目をしているのも相手を油断させる為で、植物の根などで先程のように油断させた相手の動きを封じ養分にしてしまう狡猾な一面もあるらしい

綺麗な花には毒があるということだ

シェリアの背後に隠れながらこちらの様子を窺うフィオーレ、それをバッグの中から覗いていたルージュが出てきて近づこうとする



『キューキュー♪』

『……!!』



ルージュが無遠慮に近寄っていくとフィオーレはそれに対して距離を取るが、ルージュはそれが楽しいかったのかヴァイオレット達の周りで追いかけっこを始めてしまった



『とにかくこれで皆初戦突破だね。次の試合も頑張ってね!』



まだまだ余力を残しているミーシャに自身の実力をまだ晒していないシェリア

二人が勝ち進んでいったら当たるのは準決勝、どちらにも負けて欲しくはないが勝ち上がれるのはどちらか片方のみ

悔いない戦いをしてほしいものだ



ご拝読いただきありがとうございます!

ブクマ、評価感想等々頂けると励みになります

毎日最新話を更新していますのでよろしければ次回もよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ