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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
魔法学校編
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瞬殺

初戦を圧勝で飾ったミーシャを労いにヴァイオレット達は選手控え室へとやってきた



『ミーシャちゃん初戦突破おめでとう!』

『ありがと、まだ初戦で先は長いけどね』



余力を残したままミーシャは二回戦へと進みその後の試合も順調に進んでいき、レイナやルナ、イースも順当に勝ち進んでいった

そしてもうすぐシェリアの試合が始まろうとしていた



『次はいよいよシェリアちゃんの番だね!頑張って!』

『は、はい……!』



緊張した面持ちで控え室に向かおうとするシェリア、するとその途中で脚がもつれてしまい派手にコケてしまう



『大丈夫シェリアちゃん!?』

『だ、大丈夫です……いってきます』



フラフラしながら控え室へと向かうシェリアをヴァイオレットは心配しながら見送った



『大丈夫かなぁ……私シェリアちゃんが戦ってるところってまだ一度も見たとこがないんだけどどんな戦い方するんだろ?』

『そうね、あまり自分から前に出てくるタイプじゃないし臆病で戦闘が得意って子じゃないけど、本来の力を出すことができればあの子はうちのクラスの三本の指に入る位強いのよ』

『えっそうなの?』

『入学試験の時私の前があの子だったのよ。あなたが注目されててその時はあまり目立ってなかったけどね。まぁその時も力を出し切れてないようだったけど、それでもかなりのもだったわ』



それだけの強さがあるならもっと自信を持ってもいいと思うが、極度の人見知りのせいでその力が発揮できていないのだろうか

そうこうしているうちにシェリアの出番がやってきた



『続いての試合はこちら!シェリア・レイクリー対サラーサ・アイセルン!それでは両者位置について下さい』



解説に促され開始地点へと歩き出す。しかし未だ脚が震えて思うように進めないでいるシェリア

対する相手には見憶えがある

エリザの取り巻きとしていつもよく近くにいる貴族の一人だ

この女性の実力も未知数、とにかく今できるのはシェリアに精一杯の声援を送ることだけ



『シェリアちゃーん!頑張れー!』



頭が真っ白になって聞こえていないのか、シェリアはこちらを見る余裕もないようだった

だがそれでも試合は待ってくれない

シェリアの心の準備が整う前に無情にも試合開始のゴングが鳴った



『隙だらけね!ショックボルト!』

『ひっ!』



相手の攻撃に頭を抱えてしゃがみ込むシェリア

これはダメかと思ったその時、地面から突然大量の植物が出現しシェリアを守るように壁を築いた



『なっ!?』



魔法を使った様子もなかったのにいきなり現れた植物の壁に相手は驚き動きが止まる

その隙を突くかのように相手の足元から新たな植物の根が現れ、女性を一瞬で拘束しキツく締め上げた

それによって相手は気絶、十秒にも満たない出来事でシェリアは勝利を収めた



『勝者シェリア・レイクリー!』

『勝っちゃった……』



ご拝読いただきありがとうございます!

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